ジル・サンダーは世界有数のブックデザイナー、イルマ・ボームと組み、自身のキャリアの集大成となる公式回顧録『Jil Sander by Jil Sander』を発表した。サンダー本人のデザインへのアプローチを深く掘り下げたこの本にはアーカイヴ資料が満載。デザイナーとして、またビジネスウーマンとしての彼女の歴史に触れられる貴重な一冊だ。
ジル・サンダーが自らのキャリアの集大成となる公式回顧録『Jil Sander by Jil Sander』をイギリスの出版社、プレステル・パブリッシングから発売した。サンダー本人との緊密な協力関係のもとデザインを担当したのは、ヨハネス・フェルメール賞を受賞した世界的なブックデザイナー、イルマ・ボームだ。
ジル・サンダーは世界有数のブックデザイナー、イルマ・ボームと組み、自身のキャリアの集大成となる公式回顧録『Jil Sander by Jil Sander』を発表した。サンダー本人のデザインへのアプローチを深く掘り下げたこの本にはアーカイヴ資料が満載。デザイナーとして、またビジネスウーマンとしての彼女の歴史に触れられる貴重な一冊だ。
ジル・サンダーが自らのキャリアの集大成となる公式回顧録『Jil Sander by Jil Sander』をイギリスの出版社、プレステル・パブリッシングから発売した。サンダー本人との緊密な協力関係のもとデザインを担当したのは、ヨハネス・フェルメール賞を受賞した世界的なブックデザイナー、イルマ・ボームだ。
最高品質の素材を使い、詩的な純粋さを表現するために卓越した職人技を駆使するミニマルな美学を何十年にもわたって貫いてきたジル・サンダー。1960年代にデザイナーとしての活動をスタートさせた彼女は、流行に振り回されることのない見識あるデザイナーとしての地位を瞬く間に確立。女性ファッションの世界に大きな変革をもたらした。彼女は自身の核となる価値を曲げることなく守り続けることで、ブランドを成功に導いた。
本書はそんな彼女の類稀なキャリアを、豊富なアーカイヴ資料とともに振り返る一冊。子ども時代の写真などもあり、人前に出ることを嫌う彼女の生活を垣間見ることができるのが嬉しい。化粧品業界に参入した経緯や、後にユニクロと提携し「+J」という特別なラインを立ち上げた経緯などがまとめられている。さらに、さまざまな国の旗艦店の建築やインテリアデザインにおける、著名建築家たちとの協力関係にも焦点が当てられている。
テキストを手がけたのは、現在ベルリン芸術大学の実験的ファッション＆テキスタイルデザイン研究所でデザイン理論の教授を務めるジャーナリストのインゲルボルグ・ハームズ。美しい写真資料と読み応えのある文章で、時代を超えて輝き続けるジル・サンダーの魅力を再認識してみては。
