3つの展覧会で堀内誠一の世界に浸る！「堀内誠一展　FASHION・FANTASY・FUTURE」、PLAY! MUSEUMにて開催

堀内は1932年東京生まれ。若い頃からデザイナーとして雑誌のロゴマークやアートディレクションを手がけ、ヴィジュアル雑誌の黄金時代を築く一方で、1958年に初めての絵本『くろうまブランキー』 を世に出したのを皮切りに、『ぐるんぱのようちえん』『たろうのおでかけ』『こすずめのぼうけん』（いずれも福音館書店）など、70冊を超える絵本を手がけたほか、挿絵も数多く描いた。

本展は「FANTASY」「FUTURE」「FASHION」の3セクションの展示空間を、設計事務所imaの小林恭+マナ、三宅瑠人・岡崎由佳、有山達也の各組がデザインし、3つの個性的な堀内誠一展を同時に体験するというもの。「FANTASY」は堀内がファンタジーを描いた9つの絵本作品を大空間で楽しめる、大人も子どももわくわくするような展覧会。高さ3mの絵本や壁で仕切られた楕円の展示室の中には、絵本の原画や幻想的な映像などが展示されている。会場の中央には『ぐるんぱのようちえん』ゾーンが。

また、堀内が愛した国内外の名作絵本や堀内自身が手がけた絵本など、約100冊を自由に読めるコーナーも設置される。小林恭+マナの「大きな絵本に囲まれ、ミニチュアの世界に迷い込み、堀内さんのファ ンタジーを体験してもらいたい」という思いが詰まった空間で、堀内の絵本の世界に浸ってほしい。

「FUTURE」は四谷シモン（人形作家）、junaida（画家）、松浦弥太郎（エッセイスト）ら、生前の堀内と交流があったり、刺激や影響を強く受けたりした100人が推薦する堀内作品とコメントがずらりと並ぶ空間。三宅瑠人と岡崎由佳は、「堀内さんへの言葉、作品を通じて、視点の広がる感覚を楽しんでもらいたい」と話す。一方、「FASHION」は、堀内が1970年の創刊から49号までアートディレクションを手がけた『anan』での仕事を紹介。創刊1周年記念号（26号）の全ページを20メートルの長さにわたって展示するほか、堀内が手がけた49冊を8つのキーワードに解体して壁面に再構成する。有山は「堀内さんが作った、いまの時代では作れない“自由”を感じてもらえたら」とコメントしている。

会期中、PLAY!のカフェでは堀内が手がけた70冊以上の絵本や挿絵本、アートディレクションした雑誌、旅行記やガイド本をカフェメニューとともに楽しめるように。メニューには堀内の絵本とコラボレーションした、『ぐるんぱのようちえん』の祝祭プレートやビスケットがのったパフェ、『たろうのおでかけ』のアイスクリーム、『ふらいぱんじいさん』のたまごたっぷりオムライスなどが登場する。また、堀内が旅して暮らしたパリのカフェ気分を味わえるフードもあるので、こちらもお楽しみに。

展覧会の最後には、堀内の世界を感じられるショップ「FEEL」が。絵本をモチーフにしたビスケットポーチやTシャツ、エコバッグ、ブランケットなどのアパレルアイテムから、堀内が描いたパリの地図をあしらったハンカチ、文房具やお菓子まで、多彩なアイテムが揃うので、じっくりチェックしてみてほしい。

「堀内誠一展　FASHION・FANTASY・FUTURE」
会期：2025年1月22日（水）〜4月6日（日）
会場：PLAY! MUSEUM（東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟 2F）
開館時間：月〜金曜 10:00〜17:00、土曜・日曜・祝日 10:00〜18:00（入場は閉館30分前まで）
入場料：一般 ¥1,800、大学生 ¥1,200、高校生 ¥1,000、中・小学生 ¥600、未就学児無料
休館日：2月16日（日）
電話番号：042-518-9625
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