神保町に映画館サブスク制を採用するミニシアター「CineMalice(シネマリス)」 12月19日(金)に開館!

東京・神保町に、ロードショーと特集上映、準新作・旧作のサブスクのハイブリッド型で映画館で映画を観る喜びを提供するミニシアター「CineMalice(シネマリス)」が、2025年12月19日(金)にオープン。こけら落としとしてマレーシアの女性監督、タン・チュイムイが監督・主演を務める『私は何度も私になる』などを上映する。

東京・神田神保町に2025年12月19日(金)、ロードショー、特集上映、サブスク対象作品上映で構成するハイブリッド型ミニシアター「シネマリス」がオープンする。

東京・神保町に、ロードショーと特集上映、準新作・旧作のサブスクのハイブリッド型で映画館で映画を観る喜びを提供するミニシアター「CineMalice(シネマリス)」が、2025年12月19日(金)にオープン。こけら落としとしてマレーシアの女性監督、タン・チュイムイが監督・主演を務める『私は何度も私になる』などを上映する。

東京・神田神保町に2025年12月19日(金)、ロードショー、特集上映、サブスク対象作品上映で構成するハイブリッド型ミニシアター「シネマリス」がオープンする。

神保町に映画館サブスク制を採用するミニシの画像_1

ロードショー上映や特集上映を行うシアター1(67席)。スクリーンの大きさは2.3m×5.5m。

シネマリスのある神田神保町は国内外に知られる古書店街であり、ミニシアターの草分け的存在、岩波ホールのあった、映画ファンにとっては“ミニシアターの聖地”でもある場所。長年の映画ファンであり、ミニシアター全盛期を知る支配人の稲田良子は、飯田橋の名画座、ギンレイホール、岩波ホールが立て続けに閉館したことなどもあり、2023年にミニシアターの開業を決意。シネ・ヴィヴァン六本木、ギンレイホールに勤務した藤永一彦とともに映画館開業に向けて奔走してきた。2025年6〜8月にはクラウドファンディングにもチャレンジ。映画ファンの熱い期待を集め、スタートからわずか12日間で当初目標額を100%達成、最終的に達成率293%、支援者数のべ1,479人、支援総額は21,439,800円という大きな成果を収めている。

同館は2スクリーンで構成。シアター1ではロードショーおよび特集上映を、またシアター2では準新作・旧作の上映を行い、後者はサブスクの対象となる。特集上映が旧作の場合は新作ロードショーより料金を安価に設定。またシアター2ではサブスク制を採用し、サブスク会員は年額会員は22,000円/年、月額会員は2,500円/月で、対象の準新作・旧作が見放題となる。会員にならない場合は1作品1,500円。プログラムは2週間ごと2作品をラインナップ、年間およそ50作品を上映。すべて見れば1作品あたり500円以下で観られる計算になるから嬉しい。

神保町に映画館サブスク制を採用するミニシの画像_2

シアター2(64席)では1.9m×4.5mのスクリーンでサブスク上映を行う。

こけら落とし上映は、ロードショー上映がマレーシアの女性監督、タン・チュイムイの俳優復帰作『私は何度も私になる』と、チリのドキュメンタリー映画監督パトリシオ・グスマンの長編デビュー作『最初の年:民意が生んだ、社会主義アジェンデ政権』『チリの闘い 第1部:ブルジョワジーの叛乱』、東京・吉祥寺にある“ひとり出版社”、夏葉社の島田潤一郎を追ったドキュメンタリー『ジュンについて』。特集上映は、レスリー・チャン特集が“香港ノワール”の金字塔として知られる『男たちの挽歌』の4Kリマスター版で幕を開ける。サブスク上映はビクトル・エリセ監督の『ミツバチのささやき』『瞳をとじて』となる。

同館では今後、新作や人気作、自主映画など、国内外の「小さくても善いもの」を中心に据えつつ幅広いジャンルの作品をプログラムしていくとのこと。サブスク会員になればそれ以外の作品も割引価格(一般2,000円のところ1,300円)で鑑賞できるので、映画ファンなら利用してみたいところ。車椅子で利用可能なトイレおよび各スクリーンに車椅子優先席も用意されているので、利用の際には劇場窓口に連絡を。新たな映画との思わぬ出会いができるミニシアターの誕生で、神保町を訪れる楽しみも増えそうだ。

CineMalice (シネマリス)
住所:東京都千代田区神田小川町3-14-3 ilusa B1F
電話番号:03-6803-3214
https://cinemalice.theater/

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