【ハナエモリ】創設者の活動を郷里で振り返る。特別展「追悼 森英恵」、島根県立石見美術館で開催中

2022年8月に逝去したハナエモリ創設者・森英恵の追悼展覧会が、島根県立石見美術館で2023年1月29日(日)まで開催中。島根は1950年代から70余年にわたり世界を舞台に活躍を続けた森の故郷。本展では収蔵作品や資料などから森と島根県立石見美術館との関わりを紐解きつつ、その多岐にわたる活動を紹介する。

2022年8月に逝去したハナエモリ創設者・森英恵を追悼する特別展「追悼 森英恵」が、森の故郷である島根県の島根県立石見美術館にて開催中だ。70余年にわたり世界を舞台に活躍を続けた、日本を代表するファッションデザイナーの功績を、収蔵作品や資料などから振り返る展示となっている。

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《ジャンプスーツ、カフタン「菊のパジャマドレス」》1966年 島根県立石見美術館蔵

森は島根県鹿足郡六日市町(現在の吉賀町)出身。1951年に新宿にスタジオをオープン、1965年にはニューヨークコレクションに初参加。1977年にはパリコレクションでのデビューを飾っている。その後も世界的な活躍を続け、コレクションから引退したのは2004年のこと。メゾンの象徴である蝶のイメージを掲げて日本文化の魅力を世界に発信、日本ファッション界に多大な貢献を果たした。

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《カフタン、ドレス》1976年 島根県立石見美術館蔵

島根県立石見美術館は2005年の開館前より、郷里の美術館として森から助言を受け、また作品を寄贈されるなど、長きにわたって支援を受けていたそう。本展はその森の逝去を受け、急遽企画されたものとなる。

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『森英恵流行通信』17,18,22,24,29号 発行:ファッションハウス 森英恵 1966-67年 島根県立石見美術館蔵
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《イブニング・ドレス》1981年 島根県立石見美術館蔵

なお、2023年1月7日(土)、29日(日)には担当学芸員が展示解説を行うギャラリートークもあるので、是非チェックを。美術館のある島根県芸術文化センター グラントワは内藤廣による建築も見事なので、この機会に足を運んでみてはいかが。


特別展「追悼 森英恵」
会期:~2023年1月29日(日)
会場:島根県立石見美術館 展示室B(島根県益田市有明町5-15 島根県芸術文化センター グラントワ内)
開館時間:9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)
料金:一般 ¥300、大学生 ¥200、高校生以下無料
https://www.grandtoit.jp/museum/in_memory_of_hanaemori

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