東京・立川のPLAY! MUSEUMでは現在、2023年1月15日(日)までの会期で、『Michi』『の』『怪物園』(すべて福音館書店)などの絵本が話題の画家、 junaidaによる初の大規模個展「IMAGINARIUM」を開催中。建築家の張替那麻による赤や金に彩られた宮殿のような空間で、400点超の作品に圧倒される体験を!
東京・立川のPLAY! MUSEUMでは現在、近年発表した『Michi』『の』『怪物園』(すべて福音館書店)などの絵本がいずれも話題の画家、 junaidaによる初の大規模個展「IMAGINARIUM」を開催中だ。
『の』原画(福音館書店、2019)© junaida
junaidaは1978年生まれ。国内外の様々な媒体に作品を提供するだけでなく、2010年には京都にギャラリー&ショップ「Hedgehog Books and Gallery」(現在実店舗は閉店)を立ち上げ、Hedgehog Booksからも画集を出版するなど、多彩な活動で注目されてきた。2015年には『HOME』(サンリード)でボローニャ国際絵本原画展2015に入選。『Michi』が第53回造本装幀コンクール・日本書籍出版協会理事長賞(児童書・絵本部門)を、翌年に『怪物園』も同賞受賞。同書はミュンヘン国際児童図書館発行の「ホワイト・レイブンズ-2021」にも入選している。伊坂幸太郎『逆ソクラテス』(集英社)や長野まゆみ『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』(河出書房新社)などの装画に見覚えのある人も多いだろう。
『怪物園』原画(福音館書店、2020)© junaida
本展は、鮮やかな色彩の中に明るさと闇が共存する不思議な世界を描き出すjunaidaの世界観をたっぷり堪能できる展覧会。2006年から最新作まで、400点以上の原画を集めている。空間デザインは建築家の張替那麻(Harikae)、広報物・図録・会場グラフィックデザインは『の』『怪物園』などのブックデザインを手掛けたコズフィッシュが担当。会場には本展に合わせてjunaidaが自ら制作した音楽が流れ、空想世界の雰囲気をさらに盛り上げている。
junaida展「IMAGINARIUM」会場写真 撮影:白石和弘
展覧会入口の小部屋「輪郭の扉」には描きおろし作品「IMAGINARIUM」の下絵3点が。金色の大きな扉を開けて宮殿のような空間の中へ入ると、まずは初期作品など約50点が展示された第1章「交錯の回廊」が。回廊を進むと『怪物園』の怪物行進アニメーションが、第2章 「浮遊の宮殿」へ誘う。宮殿の大広間に変身した楕円形の展示室では、『Michi』『の』『怪物園』『街どろぼう』(すべて福音館書店)の原画約110点と「IMAGINARIUM」を鑑賞できる。
『逆ソクラテス』装画(伊坂幸太郎、集英社、2020)© junaida
第3章「残像の画廊」には、物語の挿画や広告のイラストレーションなど約150点が。作家がパーソナルな部分を形にした新作の立体作品「WHO MADE WHO」を経て、第4章「滞在の間」では、真紅の空間に浮かび上がるようにミヒャエル・エンデ『鏡のなかの鏡 迷宮』(岩波書店)をオマージュした最新作『EDNE』(白泉社)や、画集『UNDARKNESS』(Hedgehog Books)など4作品が展示されている。
「TROPOPAUSE × junaida パッチワークシャツ」¥38,500
会期中、PLAY! SHOPでは『街どろぼう』のぬいぐるみや『怪物園』のフィギュア、スノードームや「KUTANI SEAL」とコラボレーションしたカップ、メインビジュアルの線画をシルクスクリーンで印刷したトートバッグなど、多彩なグッズを販売。ファッションブランド・Kiwandaとのコラボレーションによるソックスやジェンダーレスな日本製シャツブランド・TROPOPAUSEとコラボレーションしたパッチワークシャツなど、アパレル系のアイテムも多く揃うので要チェックだ。また、PLAY! CAFEでは、junaidaの絵本の世界をイメージしたランチプレートやパフェ、スペシャルなドリンクなどを提供。
「怪物ギョロギョロプレート」¥1,800
11月5日(土)の夜にはjunaida、コズフィッシュ(祖父江慎 + 藤井瑶)を迎えてのトークショーも開催(事前にチケットを購入)。オンライン配信もあるのでぜひチェックして。大人も子どもも楽しいjunaidaワールドに浸ってみてはいかが。
企画展示 junaida展「IMAGINARIUM」 会期:〜2023年1月15日(日) 会場:PLAY! MUSEUM(東京都立川市緑町3−1 GREEN SPRINGS W3棟 2F) 時間:平日 10:00〜17:00(入場は16:30まで)、土曜・日曜・祝日 10:00〜18:00 (入場は17:30まで) 休館日:会期中無休(2022年12月31日(土)〜2023年1月2日(月・休)を除く) 入場料:一般 ¥1,800、大学生 ¥1,200、高校生 ¥1,000円、中・小学生 ¥600 電話:042-518-9625
https://play2020.jp/museum/