東京都美術館では現在、彫刻のような美しい家具を残したデンマークのデザイナー、フィン・ユールの企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」を2022年10月9日(日)までの会期で開催中。実際にデンマークの椅子に座ることのできるコーナーも。10月1日(土)は都民の日により観覧無料!
東京都美術館では現在、1940〜60年代にかけてデンマークのデザイナー、フィン・ユールの企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」を2022年10月9日(日)までの会期で開催中だ。
1940〜60年代を中心に、モダニズムの歴史的名作家具が多数生まれたデザイン大国がデンマーク。美術史家を目指しながらも建築を学び、建築設計やインテリアデザインに携わる中で家具デザインを手がけたフィン・ユール(1912〜89)は、その頃活躍したデンマーク人デザイナーを代表するひとり。彼のデザインする彫刻的で美しい家具は、世界各国の美術館に永久コレクションとして収蔵されている。
2022年7月に始まった本展は、デンマークの家具デザインの歴史を俯瞰しながら、その背景を探るとともに、ユールのデザインの魅力に迫るもの。第1章「デンマークの椅子」では、アルネ・ヤコブセンやハンス・J・ウェグナーらによるさまざまな名作椅子を紹介。第2章「フィン・ユールの世界」ではユールの仕事を時系列順に紹介している。
ユニークなのは第3章「デンマーク・デザインを体験する」では、現行商品としてさまざまなメーカーが販売している、モダニズム期にデザインされた多種多彩な椅子を展示。フィン・ユールの椅子をはじめとした椅子の数々は、実際に座って、デザイナーたちの豊かな発想に思いを馳せることができる。自分にぴったりくる椅子を探している人は、ぜひ訪れて、座り心地を体感してみてはいかが?
「フィン・ユールとデンマークの椅子」
会期:〜2022年10月9日(日)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・B・C(東京都台東区上野公園8-36)
時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般 ¥1,100/大学生・専門学校生 ¥700/65歳以上 ¥800
※10月1日(土)は都民の日により観覧無料
https://www.tobikan.jp/exhibition/2022_finnjuhl.html