さくさく食感の贅沢クッキーから、しっとりした口当たりのマドレーヌにフィナンシェまで。#SPURおやつ部が見つけた、“おいしいひとくせ”のある焼き菓子を、都内はもちろん北海道、京都の名店からもピックアップしてお届け。
01:APOC「ピスタチオとクランベリーのクッキー」
ポルボロンに見えるこちら。口にすると、発酵バターとクランベリー、そしてピスタチオが三位一体となり、予想を裏切るしっとり濃密なおいしさが広がる。目を閉じて解析したい、複雑な味わい。これは素手では忍びないと思った編集U。ふたつ目はスプーンにのせて、ゆっくり食べたそう。
02:DEL’IMMO「ショコラマドレーヌ」
さすがは、ショコラティエが作るマドレーヌ! 軽い食感と奥行きのある風味のコントラストが絶妙で、第4のチョコと名高い「ブロンドチョコレート」をまとった姿からは神々しさすら感じてしまう。種類によってカカオの酸味や苦味を楽しむこともできるので、何個でも食べられそう。
03:六花亭「シーフォームケーキ」と「□△○(マルサンカクシカク)」
北海道の銘菓店、六花亭の知られざるスイーツたち。写真右上のシーフォームケーキは、雲が地上に落ちてきたのか、というくらいフワッフワのスポンジの中に滑らかなキャラメルクリームがたっぷり入っていて、まさに幸せの極み。苺クランチチョコ、くるみクッキー、抹茶ラングドシャの詰め合わせ「□△○(マルサンカクシカク)」も隠れた名品。次回、北海道に訪れた際にはチェックしたい。
04:御菓子屋うえだのクッキー
babaco の展示会でいただいたこちらは、西八王子にある、知る人ぞ知るクッキー店のもの。丁寧な仕事ぶりが伝わる、やさしい味わい。編集Gのお気に入りは、香り爽やかな奥のレモン味。コツコツとおやつ活動を続けて早三年、地元に根ざしたおいしいお店がまだまだあるんだなぁ、としみじみしたとか。
05:& SUGERのブラウニー
ひたちなか市にあるパティスリーからは、ブラウニーがエントリー。一口目は軽く、噛みしめるほどに増していくチョコレートの存在感。くるみが食感に程よいアクセントを加え、爽やかなオレンジピールが重たさを一掃。チョコとフルーツの相性の良さを実感させてくれる一品。
06:洋菓子ぎをんさかい「焼きたてフィナンシェ」
舞妓さん、芸妓さんの間で“秘密の手土産”として愛されてきたフィナンシェを知っていますか。「洋菓子ぎをんさかい」の裏メニューだったこのおやつが、専門店「KYOTO FINANCIER GION SAKAI」の京都駅オープンに伴い、誰でも気軽に楽しめるように。バターが染み込んだ香り高い生地はとってもしっとり。なのに使用する粉は、2種類のアーモンドプードルのみでグルテンフリーというのだから驚き! 京都を代表するお土産のひとつになりそう。
07:オ・グルニエ・ドールのフィナンシェとマドレーヌ
オーナーシェフ 西原金蔵さんの“65歳の誕生月に閉店する”宣言に涙するファン多数、食べられるのはあとわずか。京都パティスリーの雄、「オ・グルニエ・ドール」は、今、京都を訪れたなら必ず立ち寄りたいおやつスポット。電話予約分が完売という前代未聞の争奪戦で、やっと手に入れたのがこちらのフィナンシェとマドレーヌ。いずれも、“焼き”がしっかり入り、香ばしく、しっとり上品な風味。王者の貫禄を感じます。味わうチャンスは5月末まで。急いで!