国立新美術館が映画スタジオに!?エルメスのユニークな展覧会『彼女と。』とは?

六本木の国立新美術館では現在、エルメス(Hermès)が鑑賞者をミステリアスな物語へと誘う画期的な展覧会を開催中。演出を手がけるのは、キュレーターであり自らも映画を制作するロール・フラマリオン、監修はエルメスのレディス部門のアーティスティック・ディレクターであるバリ・バレ、そしてレディスプレタポルテのアーティスティック・ディレクターのナデージュ・ヴァンヘ=シビュルスキー。会期は2018年7月30日(月)まで。



展示室の入り口、Hermèsのネオンが掲げられた扉を開けると、そこは映画館のロビー。パスを受け取り、シアターに足を踏み入れると、スクリーンにはひとりの女性が映し出される。この瞬間から鑑賞者たちはひとりの魅力的な女性を追い求める映画の“エキストラ”として、作品の中に入り込む。

「彼女」を追い求めるのは、ある著名な「作家」(註:事前予約にて応募した一般の観客)。エキストラは映画のシナリオを紡いだこの人物とともに、時には撮影にも参加しながら、セット、バックステージや楽屋を次々に巡る。友人、恋人、隣人といった身近な人々によるエピソードから、自由奔放、予測不可能、シンプルでありパーフェクトな「彼女」の人となりが徐々に浮き彫りになっていく。

なお、登場人物たちが身につけていたり、あるいはバックステージや楽屋に無造作に置かれている衣装やアクセサリーはすべて、エルメスのアイテム。小道具として用意された小物も本格的で、展示空間はものづくりに情熱を傾ける人々が醸し出すクリエイティブな緊張感に包まれている。


果たして物語のエンディングとは?そして彼女の正体とは?

斬新で感性を刺激するこの展覧会は現在のところなんと、日本のみでの開催なのだとか。職人たちのチームワーク、オリジナリティや芸術を尊重してきたエルメスによるこれまでにない体験を通し、「彼女」の姿を目に焼き付けて。

『彼女と。』
会期:~7月30日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京都港区六本木7-22-2)
開館時間:10:00~18:00(金・土~21:00)
休館日:火曜日
予約制

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