トナカイとサンタクロースに出会える、フィンランド・ルカスキーリゾートへ!

最新号のSPUR1月号では、「SPUR SKI SKI!」と題して、雑誌のタイトルにもひっかけたスキーとウィンターホリデーにまつわるファッションシューティングを、フィンランドのルカで敢行しました。

ルカと聞いて「いったいどこ!?」となる方も多いと思いますが、ヘルシンキから国内線でルカのあるクーサモ空港まで1時間半。日本でいうとちょうど東京→北海道のフライト時間とほぼ同じ、スキーリゾートもあるんです。そして、ここにはオーロラ(見えるかどうかは運と季節次第ですが)と素敵なサウナがあり、サンタクロース&トナカイがいるのです。クリスマスと雪が好きな人の年末年始のデスティネーションとしてはパーフェクト! そんなルカの魅力をお伝えすべく現地レポートです。

 

1)スキーリゾートホテルの部屋のスペックが高い!

まず、今回宿泊したホテルは、Ruka Village30。目の前が歩いて30秒でスキー場という好立地に立つホテルはロケーションも抜群に良いのですが、感動したのはこのホテルのお部屋。ツインの一般的な仕様のかわいらしいお部屋に見せかけて、キッチンとプライベートサウナが各部屋についています。さらに、その日使ったスキーウェアや板が乾かせるドライキャビネットつき。一応スノーボーダーの端くれなので、日本のいろいろなスキーリゾートに泊ったことがありますが、道具の乾燥はホテルの共同乾燥室かスキー場のロッカールームで、濡れたウェアは暖房器具のそばにそっと置く、というのが一般的な日本からやってきた私としては、このドライキャビネットの存在に大変感動しました。日本でも導入してほしい。。そして何より部屋の中に当たり前のようについているプライベートサウナ。2~3人は座れるコンパクトで清潔なサウナは、小さいとはいえ、ちゃんと焼けた石に打ち水して温めるロウリュができます。冷えた体に染み入る暖かさは筆舌に尽くし難い幸福感。毎晩これに入るのに撮影スタッフ一同はまってしまい、スタイリストさんは「仕事で成功してこれを自宅に作りたい……」とつぶやくほど。さすがサウナの国のホテル! 魅せてくれます。

2)ラグジュアリー・ヴィラでロマンティックなクリスマスも叶う

スキーリゾート内でのホテルでも満足度が高すぎるルカですが、せっかくの海外旅行なんだから特別な宿泊体験がしたい!という方におすすめなのが、Iisakki Village内にあるグラス・ヴィラ。天井までガラスのこのヴィラは、モダンなインテリアと季節によってオーロラや白夜、美しい星空を見るのにぴったりのロマンチックなロケーションが魅力です。私たちはロケハンで訪れただけですが、「旅行で来たならこんなヴィラに泊まってみたかった……」とちょっとじっとりした視線を注いでしまったほどの素敵さ。同じIisakki Village内にはサウナ小屋も湖畔にあるので、夢のサウナ→湖コースも楽しめます。

 3)やっぱりサウナが最高!

また、サウナと言えばもうひとつおすすめなのがRUKAN SALONKIのサウナ。がっしりとした大きなログハウスが並ぶこちらのリゾートは、グループ旅行におすすめ。二段ベッドルームや屋根裏ベッドルームなど、ハイジの家のようなトラディショナルなスタイルが魅力です。サウナはハイテクスモークサウナなので、ロウリュするたびに燻したチップの香りに包まれて夢のような時間が過ごせます。このサウナコテージはサウナとシャワールーム、リビングがセットになっており、休憩中もハーブティーを暖炉の前で飲んだりと最高にリラックスできます。ここも目の前に湖があり、勇気あるカメラマンは飛び込んでいました(この日の水温5度)。最終日にサウナだけ入りに訪れたのですが、何度もサウナを“おかわり”したくなる素晴らしさで、日本からの撮影チームはここでまたサウナ熱がさらにぐぐっと急上昇。帰りの飛行機でもスモークの香りがふんわり漂い、フィンランドの思い出に包まれてぐっすり眠れたのでした。

 

4)アクティビティが楽しい!

ここまでサウナに夢中になってしまいましたが、ルカならではのアクティビティといえば、本誌の撮影でもお世話になったトナカイ、犬ぞり、サンタクロース! ルカスキーリゾートのある一帯はコンパクトにアクティビティ・エリアもまとまっているので、どこも車で10~30分程度で訪れることができるのが魅力です。トナカイの牧場であるKujalan Porotilaでは、冬ならトナカイがひくソリツアーや、トナカイと一緒にオーロラを見るプログラムが楽しめます。今回撮影で初めてトナカイを間近で見ましたがそのつぶらな瞳の愛くるしいこと。「赤鼻のトナカイ」の控えめな優しさが歌と一緒に頭をよぎります。夏なら赤ちゃんトナカイとも触れ合えるとのことなので、夏休みにも行ってみたい! そして、もうひとつ冬のソリといえば犬ゾリ。ERA-SUSHIのハスキーサファリでは犬ゾリ体験ができます。その昔漫画『動物のお医者さん』で憧れたあの犬ゾリについに乗れるのです(撮影時はまだ雪がなかったので子犬と戯れるしかなかったのですが、それはそれで幸せでした)。最後に今回のクライマックスといえばPohjolan Pirttiのサンタクロース! ロヴァニエミのサンタクロース村がフィンランドでは有名ですが、ここルカにもサンタさんはいます! 実は撮影スタッフ全員、大人なのにものすごくテンションがあがってしまいまして、記念撮影大会に。ヘアメイクのJennyさんは娘さんに一緒の写真をメールしたところ、娘さんまでメールの向こうで大盛り上がり。サンタクロースの人を幸せにする力って本当にすごい!、と実感した旅でした。

 5)トラディショナルなお土産も

最後にショッピングについて。フィンランドといえばアラビアが有名ですが、ルカにはBjarmiaという陶器メーカーがあります。北欧らしい色彩と優しいフォルムが特徴の器などのほか、Bjarmiaのショップでは伝統的なニットやサウナグッズ、ククサなどフィンランドのお土産も買えます。スタイリッシュでモダンなフィニッシュデザインとは別に、ぬくもりあるクラフトもまたフィンランドらしさ。旅の思い出におすすめです。

スキーヤーにまずはおススメしたい場所ではありますが、スキー以外にも見どころがたっぷりあるのでスキーをしない人にもおすすめしたいルカ。そこには、想像もしなかった豊かな冬の楽しみがあります。まだまだ世界は知らない場所がたくさんあり、広くて美しい。そんな気持ちにさせてれる場所です。ウィンター・ホリデーにぜひ訪れてみてください!

◆Visit Finland  https://www.visitfinland.com/ja/

◆Ruka-Kuusamo Tourist Association     https://www.ruka.fi/ja/ 

photography:Takemi Yabuki<W>  coordination:Yoshiko Utano
cooperation: Visit Finland, Ruka-Kuusamo Tourist Association, Naturpolis Ltd.

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エディターTOTOKI

ファッションと占い担当。おしゃれは我慢、ができないので、着心地重視。休みの日は、大体インテリアのことを考えています。