【Best Restaurant】あの人の東京No1! フードインデックス

話題のレストランから老舗まで、数々の名店を経験したことのある食通たちのナンバーワンレストランは!? 本当は教えたくないあの人の本気のレストランリストをチェック。

椎名直子さん
▸▸ LAUBURU/ローブリュー

表参道

フランス・バスク地方の料理に魅了された、オーナーシェフの櫻井信一郎さんによる豚肉料理をメインにしたビストロ。フランスのシャルキュトリーでの修業経験もあり、手作りの生ハムやソーセージも名物。スタイリストの椎名さんには訪れるたびに大好きなお店でオーダーする、お決まりのメニューがある。「前菜の盛り合わせはどれもおいしくて必ず。生ハムと野菜のスープ『ガルビュール』と、柔らかくてジューシーな『骨付きロースの炭火焼き』をいつもいただいています」 03-3498-1314

飯田珠緒さん
▸▸ FRANZ/フランツ

広尾

スタイリストの飯田さんがお祝いなど特別な日に訪れるのは、箱根「オーベルジュ オー・ミラドー」など数々のフレンチの名店で修業を積んだ福田祐三シェフが切り盛りする、カウンタースタイルのレストラン。王道のフレンチのテクニックをベースに置きつつ、素材の持ち味をできるだけシンプルに引き出す、ナチュラルなフレンチを提案する。「とにかくいつ伺ってもお料理がおいしい。シェフとマダムもほんわかと素敵な雰囲気で、心地いい時間が過ごせます」 03-6874-1230

吉田佳世さん
▸▸ La gueule de bois/グルドボワ

中目黒

美しく繊細なフレンチを堪能しながら、気負わず日常使いできるビストロノミー。本場フランス仕込みの料理は、日本料理を思わせる味つけや、実験的なメニューなどオリジナリティを加えて。スタイリストの吉田さんが絶賛するワインのセレクションは布山純志シェフがフランス滞在中に刺激を受けたワイナリーのものなど、すべてナチュラルワインで揃える。「じっくりと焼かれた肉料理は驚くほど柔らかく、絶品です。ワインは産地もマニアックで楽しい」 03-6884-4630

清水奈緒美さん
▸▸ Maruta

調布

スタイリストの清水さんがディナーに訪れて感動した、完全予約制のレストラン。メニューは暖炉の薪火で焼いた大皿料理を一緒にテーブルを囲むお客同士がシェアするコースのみ。東京・調布という立地を生かし、近郊農家の野菜や調布飛行場に毎朝届く伊豆7島の鮮魚など新鮮な食材が魅力。肉料理も役目を終えた合鴨農法の合鴨を選ぶなどこだわりが。「素晴らしいおもてなしと雰囲気、素材を存分に生かしたとびきりの料理。お庭も素敵なので、ランチも訪れてみたい」 042-444-3511

ツレヅレハナコさん
▸▸ 鮨まるふく

西荻窪

「熟成寿司のおいしさはもちろんのこと、合間に出てくるおつまみが素晴らしい。お酒が進みすぎるものばかりです。そしておかみさんが選ぶお酒のラインナップもいい」とは、食と酒と旅を愛し、料理本や食の記事を執筆するツレヅレハナコさん。「大将とおかみさんのお人柄も気さくで、寿司初心者の人も絶対に緊張しないと思う。都心にあったら倍以上するんだろうな……という仰天のお会計に頭が下がります。春夏秋冬通って四季の味を楽しみたい西荻窪の名店です」 03-3334-6029

武田亜利紗さん
▸▸ LE BOUCHON OGASAWARA/ル・ブション・オガサワラ

神泉

フランス・リヨンの郷土料理を中心に楽しめるビストロ。“本気ブイヤベース”など店で使われる旬の魚介類は、シェフの故郷・北海道から毎日空輸で入荷している。前菜から肉料理までボリュームたっぷりのポーションで、気取らないスタイルも魅力。深夜まで営業しているので、スタイリストの武田さんは仕事後にほっとひと息つきに行くことも。「ウフマヨネーズなど前菜から本当においしくてワインが進んじゃいます。蒸し牡蠣が絶品で冬場は必ずオーダーします」 03-6427-0327

長尾智子さん
▸▸ Le cabaret/ル・キャバレ

代々木八幡

ファッションプロのファンも多く、フードコーディネーターの長尾さんも14年ほど通うという代々木八幡の名店ル・キャバレ。「年々、年季が入るというより当たり前の存在になっているところがとてもいい。変わらない空気が漂う稀有なお店。さりげなくおいしいデザート、開店当時から受け継がれているクリュディテ、ポトフ、季節ごとのコンフィやマリネ。特にこれというより過不足ない全体のバランス感に、行くたび『ここがあればいい』と思えるお店です」 03-3469-7466

小田真琴さん
▸▸ ENRIQUE MARRUECOS/エンリケマルコス

東北沢

食通でもある女子マンガ研究家の小田真琴さんが通うのは、東北沢にあるカウンター10席だけの小さなモロッコ料理レストラン。「まるでこの空間だけがモロッコから切り取られて空輸されてきたかのような、店内いっぱいに漂うスパイスの豊穣な香り。小川歩美シェフが作る洗練されたモロッコ料理の中でも、出色はクスクスです。この店で初めてクスクスの正解に出合えた気がしました。粒が立っていて、味わいに深みがあるんです。近所にあったら毎日でも通うのに」 03-3467-1106

安齋喜美子さん
▸▸ apéro. wine bar aoyama/アペロ ワインバー アオヤマ

外苑前

南青山でフランス人オーナーが営むスタイリッシュなワインバー。オーガニック食材にこだわったお料理とおいしいワインに魅せられたのはワイン&フード・ジャーナリストの安齋さん。「シンプルながら素材の味を際立たせたお料理が得意で、野菜の新鮮さとフレッシュチーズのおいしさは特筆もの。ワインはオーナーがフランスで直接買いつけてくるので、ここでしか出合えないものも多いです。“東京の中のパリ”という雰囲気で、リラックスして食事が楽しめます」 03-6325-3893

遠藤美和さん
▸▸ An Di/アンディ

外苑前

ハーブや野菜をふんだんに使ったモダンベトナミーズで人気のアン ディ。昨年ワインエキスパートの資格をとったというファッションプレスm&associates代表の遠藤さんのお気に入りでもある。「ベトナム料理はもともと大好きだったのですがアン ディのお料理は、ベトナム料理をベースに、微妙な創作が加わり、色鮮やかで丁寧に作られているのが伝わるところが大好きです。ワインのラインナップも興味深く、お料理に合わせたマリアージュも気に入っています」 03-6447-5447

桂まりさん
▸▸ SIGOURNEY Bake & Coffee/シガニー ベイク アンド コーヒー

代々木上原

東京はもちろん日本国内、世界中のおいしいものに精通する食いしん坊ライターの桂さん。最近のお気に入りは、代々木上原で昨年7月に開店したカフェ。「店の近くに住む友人たちに声をかけては集っている場所。いい塩梅のメニューがズラリ、味も秀逸。ランチはココナツカレーチキンのサンドイッチ、果物をふんだんに使ったサラダ、スープを。カフェ時間はアップルパイにチーズケーキ。ディナーは水餃子にリエット、春巻など。今は、裏メニューも気になる!」 03-6804-7270

馬場わかなさん
▸▸ そばと酒 えもり

代々木八幡

独特の空気感で、人の内面をやさしく映す写真を撮るカメラマンの馬場さんのお眼鏡にかなったのがここ、代々木八幡のえもり。都心では珍しく日本各地の生産者などからそばの実を直接仕入れ、店内の工房で毎朝自家製粉する十割手打ちそばが評判。「おそばがとにかくのどごしよく、みずみずしい! ランチでいただいたせいろはもちろん、季節野菜のおひたしやご飯もぬかりなく、夜のそばがきも素晴らしかったです」。昼は気軽なランチセット、夜は¥4,000のおまかせコースも。 03-3469-7422

水晶玉子さん
▸▸ HIGASHIYA GINZA/ヒガシヤ ギンザ

銀座

本誌連載「水晶玉子の『大変革』占い」でもおなじみの占術研究家。「近頃、また行ってみたいと心惹かれたのが、友人で画家の樋上公実子さんに連れて行ってもらった、こちらのモダンな茶房。季節ごとにいろいろなお茶、現代の暮らしに合わせた菓子や料理でもてなされるそうで、非常にわくわくしました。この日は友人の誕生日会を開いたのですが、お願いした菓子のプレートにはお祝いのメッセージが。次はどんなメニューに出合えるのか? それを知りたいです」 03-3538-3240

滝口悠生さん
▸▸ デリー 上野店

湯島

近頃は映画『男はつらいよ』好きが高じて『いま、幸せかい?「寅さん」からの言葉』(文春新書)を出版した芥川賞作家の滝口さん。「小説家を目指していた20代、上野公園でアルバイトをしていました。アメ横や演芸場が近く、その流れで通っていたのがデリー 上野店。いろいろな種類がありますが、スペシャリテで一番辛い『カシミールカレー』を食べるのがお決まりで、とにかく元気が出ます。六本木や銀座にも店舗はあるけれど、やっぱり上野店が好きです」 03-3831-7311

木寺紀雄さん
▸▸ eatrip/イートリップ

原宿

おいしいものが大好きな写真家の木寺さんのNo.1は、料理人の野村友里さんが主宰するレストラン。「友里さんとは、取材などでご一緒させていただくにつれて、打ち解けて公私ともにお話しさせていただくようになりました。原宿の喧騒を忘れ、別世界にトリップさせてくれるお料理と空間に、併設されたお花屋さん。友里さんのあのお人柄だからこそのこのお店なんだな、と行くたびに思います。季節の味に、常に新しいものを求める姿勢に感動します」 03-3409-4002

長野陽一さん
▸▸ 台湾料理 青葉

新宿

『長野陽一の美味しいポートレイト』『おにぎりをつくる』など、食の撮影も多い写真家の長野さん。「店選びに困ったとき、酒と肉で盛り上がりつつ実は野菜が食べたいとき、人数が読めない会合時など、いつも青葉に助けられています。最初に頼むのは青菜炒めと腸詰、ビーフンも忘れずに。メニューが豊富で遅くまで営業しているのもうれしく、年間で一番通っている店かもしれない。予約時に団体名を告げてお願いすれば、手書きの歓迎看板がお出迎えしてくれますよ」 03-3200-5585

森泉岳土さん
▸▸ ENEKO Tokyo/エネコトウキョウ

六本木

スペイン・バスクの三ツ星シェフが監修するレストラン。「まずは中庭に面した前室でアミューズを。ピクニックと呼ばれるこの立食スタイルに会話が弾む。部屋に移動していただく料理のスペシャリテは、なんといってもスプーンにのせられた有機卵。注射器で黄身を半分ほど抜いて、そこにトリュフエキスを注入。ひと口でみな笑顔になる。おいしいだけでなく驚きに満ちていて楽しい。東京にここがあってよかった!」とは、墨や爪楊枝を使って絵を描く漫画家の森泉さん。 03-3475-4122

甲斐みのりさん
▸▸ 東京會舘 プルニエ

東京

旅や建築、地元パンなどを愛する文筆家の甲斐さんが選ぶのは、「大正時代に“世界に誇れる社交場”として開場した東京會舘。日本初の鮮魚介料理店として営業を始めたプルニエは、本格的なフランス料理を味わえるレストランの草分け的存在でした。開業当時から受け継がれてきた舌平目の洋酒蒸ボンファムは、ふっくらとした舌平目の食感と、魚のだし、白ワイン、マッシュルームを煮詰めた濃厚なソースが大好物。ふとしたときに、また食べたいなあと思い出します」 03-3215-2111

森岡督行さん
▸▸ 洋食 KUCHIBUE/クチブエ

代官山

「東京で一番好きなレストランは? と聞かれたなら、代官山の洋食KUCHIBUEと答えます」とは、銀座で“一冊の本を売る”「森岡書店」を営む森岡さんのお答え。「マカロニグラタン、エビフライ、カニクリームコロッケなど定番のなかの最高を味わえる。ワインがまた美味。中庭の緑が見た目に美しい。スタッフの方々の機敏なふるまいも美しい」。料理家の坂田阿希子さんが自ら店に立ち、幸せな記憶をよみがえらせてくれる洋食の数々を提供する話題の一軒だ。 03-5422-3028

奥田香里さん
▸▸ まえだや

中目黒

東京にジンギスカンを広めた中目黒の名店。七輪の炭火で焼き上げる肉厚のラムは香ばしく、苦手な人にも臭みが強くなくて食べやすいと評判だ。肉自体に味つけはしておらず、特製のタレをつけて食べるスタイルで。イギリスのジャムや紅茶を輸入する奥田さんの海外からの友人はまえだやの大ファン。来日のたびにリクエストされるそう。「メニューも味も雰囲気も筋が通っていて、行くたびにいい店だなあとしみじみ。締めのソフトクリームも懐かしくておいしい」 03-3716-8322

最勝久美子さん
▸▸ 鮨 りんだ

不動前

展示会でおいしいケータリングでおもてなしすることでも有名な「showroom SESSION」。敏腕プレスの最勝さんのごひいきは鮨屋。「実は “生魚恐怖症”で、40歳になるまでいっさいお鮨を口にしたことがなかった私の固定観念を覆してくれたお店です(笑)。ふわふわのシャリと食材の魅力を最大限生かすひと手間加えたネタの組み合わせは絶妙。『お鮨ってこんなにおいしいの !? 』と理屈抜きで素直に感激。大将はじめ職人さんもフレンドリーゆえ、私のような初心者にもおすすめ」 03-6420-3343

郡山雅代さん
▸▸ 52/ゴニ

六本木

郡山さんは、本誌でのスタイリングはもちろん、広告から化粧品などの展示会の設営まで幅広く活躍するプロップスタイリスト。「撮影の後、ビルボードライブ東京やブルーノート東京に足を運んだ帰りに行く、深夜まで開いている中華料理店。店主の口数は多くないけれど、仕事が丁寧なのがひしひしと伝わってきて、水餃子、豚バラ黒酢、炒め物……料理はすべて、制覇しました(笑)。メニューには載っていないチャーハンや麺類も絶品だし、非常にコスパもいいんです」 03-3402-0052

FEATURE
HELLO...!