日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞して1年。いまや韓国だけでなく、日本の映画界においてもシム・ウンギョンの存在は希望である。春の日差しを感じ始めたある日、自由に海辺をゆくその姿は、息をのむほど美しく、透明感にあふれている。彼女の周りにはいま、心地よいそよ風が吹く。
 
                                            
                    
                        フラワープリントブラウス¥150,000、中に着たフリルカラーボウタイブラウス¥130,000、デニムパンツ¥120,000/グッチ ジャパン(GUCCI) ブーツ¥63,637/ボース トウキョウ(ボース) 可憐なブラウスと、タフなブーツの組み合わせ。両極端の魅力を併せ持つ、彼女ならではのバランス。
             
                
                        ドレス¥334,000、中に着たニットボディ¥286,000/エルメスジャポン(エルメス) ブーツ¥63,637/ボース トウキョウ(ボース) プライベートでもモードを愛するウンギョン。「私服は自分の好みを反映しますが、ファッション撮影は、“デザイナーの色”を着るイメージで、それがとても新鮮」。サスペンダー
             
                
                        フラワープリントブラウス¥150,000、中に着たフリルカラーボウタイブラウス¥130,000、デニムパンツ¥120,000/グッチ ジャパン(GUCCI) ブラックのボウタイブラウスと花柄のブラウスをレイヤリング。荒野に力強く咲く、一輪の花のように。
             
                
                        ブラウス¥167,000、パンツ¥135,000(ともに予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ) ブーツ¥63,637/ボース トウキョウ(ボース) ラフ・シモンズが加入した新生プラダのセットアップ。モアレ模様が自然の年輪石と呼応する。
             
                
                        ジャケット¥295,000、シャツ¥87,000、デニムパンツ¥87,000、ベルト¥54,000/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン) ブーツ¥63,637/ボース トウキョウ(ボース) 普段からメンズ服も愛用する彼女らしいベーシック。
 
海風にのって軽やかに。さらに飛躍する彼女が見たい 
韓国では子役の頃から活躍。『サニー 永遠の仲間たち』などヒット作を飛ばしながら、キャリアを中断して高校生活をNYで過ごす。2017年から日本で活動を開始、『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞――そんなダイナミックな軌跡からは、自由と変化を求めるタイプなのかと思っていた。ところがシム・ウンギョンは日本に来た理由を「たぶん、反省からだと思います」と笑う。
Profile 1994年5月31日生まれ、韓国出身。出演作に『サニー 永遠の仲間たち』(’11)、『怪しい彼女』(’14)、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(’16)、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』(’19)ほか。『新聞記者』(’19)で日本アカデミー賞主演女優賞などを受賞。現在ドラマ「アノニマス」放映中、映画『椿の庭』は4月9日公開予定。また4月には「全部が新しい」と言う、ミュージカル『消えちゃう病とタイムバンカー The Vanishing Girl & The Time Banker』が始まる。 
 
SPECIAL MOVIE 
SOURCE:SPUR 2021年4月号「そよ風のように シム・ウンギョンの現在地」 model: EunKyung Shim photography: Mikiya Takimoto styling: Naomi Shimizu hair: shuco〈3rd〉 make-up: MICHIRU for yin and yang〈3rd〉 interview & text: Mari Hagihara