手作りのおせちは憧れるけれど、時間も手間もかかりそう……。そんなあなたのために、長尾智子さんが教えてくれた”気負わない”おせち。2022年のお正月は気楽にトライしてみては?
おつまみ代わりの和え物と酢の物
「おせちはしっかり甘さをつけたものが多いので、さっぱりした和え物や酢の物はいくつあってもうれしい」。お正月らしい素材を使いつつ、酒の肴になる4品。
やさしい手順で作る人気の2品
いつか作ってみたい、おせちの定番。「黒豆は先に柔らかくゆでれば、失敗知らず。 栗きんとんも手作りなら甘さが加減できるし、しっかり煮詰めてデザートにアレンジも」
素材をシンプルに楽しむ焼き物と煮物
主役になる焼き物や煮物は、手をかけすぎず、素材を生かして。「このくらいのシンプルな料理が何品か並んでいるのが理想」
五目松風
「具の種類を増やすと彩りよく、食感も楽しい。おせちのメインディッシュ的な存在に」
材料 (18㎝の角型 1台分)
鶏ひき肉(ももと胸)
- 約200gずつ
- 金時人参
- 3、4㎝
- きくらげ(生)
- 2個
- 銀杏(水煮)
- 約10個
- しいたけ
- 2本
- くるみ
- 20g
- 白味噌
- 大さじ2
- 卵
- 1個
- 塩
- 少々
- 片栗粉
- 小さじ2
- けしの実
- 適量
作り方
❶人参は薄くスライスしてから粗く刻む。きくらげは根元を切り落とし、粗く刻む。銀杏も同様に刻む。しいたけは石づきを落として軸を縦に薄切りし、笠も薄切りにして端から粗く刻む。くるみは粗みじんに刻む。
❷ボウルにひき肉を入れけしの実以外の材料を全部加え粘りが出てくるまでしっかり練り合わせる。
❸オーブンを180℃に温める。型にオーブンペーパーを敷き、②を詰めてゴムベラなどで平らにならす。けしの実を全体に散らし、オーブンへ。30分焼き、200℃にして10分ほど焼いて香ばしい焼き色をつける。
❹型からはずし、しっかり冷めてから切り分ける。冷蔵保存して4〜5日くらいで食べきること。
海老の甘酒焼き
「シンプルな味つけでも奥深いおいしさ。普段の食卓にも合います」
材料 (作りやすい分量)
えび(ブラックタイガーなど大きめのもの)
- 約250g
- 塩
- 適宜
- 甘酒
- 約100㎖
作り方
❶えびは尻尾を残して殻をむき、背に切り込みを入れて背わたを取り、ボウルに入れて塩をふる。全体を混ぜ合わせてから流水で塩を洗い、水気をしっかり取っておく。
❷甘酒に塩をふたつまみくらい加えて混ぜる。小鍋に入れて弱火にかけ、1分ほど煮詰める。えびをボウルに入れ、煮詰めた甘酒を加えてよく混ぜ合わせる。
❸オーブンを200℃に温める。天板にオーブンシートをのせ、えびを並べる。ボウルに残った甘酒をえびに少しずつのせて10分ほど焼く。粗熱を取って盛りつける。三つ葉などを添えるとより華やかに。
SOURCE:SPUR 2022年2月号「気負わずおせちのススメ」
photography: Masahiro Sambe styling: Miwako Tanaka text: Kaori Okuda







