「最悪感オーラが漂う情けなさと、でもどこか憎めない」主演ブラッド・ピットのポスターからも、伊坂幸太郎のベストセラー小説『マリアビート』を原作とし、日本が舞台ということでもすでに話題の『ブレット・トレイン』(9月1日公開)。各国でのプロモーションを経て、ついに日本では、JR東海の全面協力を得て実現した新幹線「のぞみ」号でのグリーティング・イベントが開催。共演の真田広之、アーロン・ジョンソン、デビット・リーチ監督と乗り込み、史上初の“動く”新幹線レッドカーペットが実現した。

『ブレット・トレイン』は東京発京都行きの超高速列車に乗り込んだ世界一運の悪い主人公・レディバグが続々登場する個性的な殺し屋たちと死闘を繰り広げるミステリーアクション映画。コロナ禍で製作されたため、列車のセットを使っていたそうで、実際の新幹線に乗車した感想を聞かれると、ブラッド・ピットは「LEDウォールに風景を映し出しながら撮影したんですが、まさにその時の感覚です」と、撮影時を思いだしご満悦な笑顔を見せた。続いてアーロンも「日本の方々にあたたかく迎えてもらい、新幹線にも乗れて、最高についている気分。とても光栄に思います」と興奮気味に話した。
そして、ブラッドはエルダーという役を演じた真田について聞かれ、「エルダー役には重みのある役者が必要だと思っていました。エルダーというキャラクターは物語における心臓部分です。真田が演じることで、この映画の優雅さや格があがりました。45年?50年?以上アクションを続けてこられたことが素晴らしいし、一緒に仕事ができるのが本当に嬉しい」と絶賛。「もっと話を続けましょうか?」と真田について熱く語る場面も。それを受けて真田は「撮影の前に聞かなくてよかった(笑)。とんでもないプレッシャーになるところでした」と笑いを誘った。さらに「実はアクションは55年です。長老ですから」と返した真田の真実にアーロンもブラピも驚き、目を丸くする一幕も。
続けて真田は「『ファイト・クラブ』からのリーチ監督とブラッドの信頼関係がじわじわキャストやスタッフ全員に伝わって、本当にいい現場でした。毎日現場に行くのが楽しみでした。ブラッドは優雅で温かい柔らかいオーラで全員を力強く引っ張っていき、特殊なエネルギーを感じました」と称賛。横で「ありがとう」とブラッドもチャーミングな笑顔で返した。映画について、「僕たちの日本に対する愛情を感じてもらえると思う。アクションも素晴らしいし、とにかく笑えて楽しい映画になっています」とアピールした。終始、和やかなムードでリアルな新幹線旅を楽しみながらイベントを終え、京都駅へ到着。すぐさま、ブラッド初のプロモーションとなる京都のイベント会場へ。


















