Interview with SHUNTO & RYUHEI
BE:FIRSTの一員になって、初めて自分を愛することの大切さを知った ―SHUNTO
――本日はライブの翌日の撮影となりましたね。SKY-HIさん率いる所属事務所、BMSGのアーティスト総出で2日間にわたって行われた『BMSG FESʼ22』、本当にお疲れさまでした! 大変な盛り上がりでしたが、お疲れではないでしょうか。
SHUNTO(以下S) いえ! 遅い時間にセッティングしていただき、ありがとうございます。久しぶりに目覚ましをかけずに爆睡できました(笑)。
――グループ外のアーティストとパフォーマンスを行うという初の試みを終えて、今のお気持ちは?
S いつもとは違った一体感を経験できて、とにかく楽しかったです。アーティストとして、このステージでライブをしたい!と思っていた場所でもあったので。ひとつの夢が7年越しにかない、感慨深かったです。
RYUHEI(以下R) 今回のフェスのテーマは、“BMSGの新章突入”。大きなテーマが明確にあったので、絶対にかっこよくしたい!という純粋な思いで挑みました。でも終わってみると、エモーショナルな自分がいて……今はまだ、言葉でうまくまとめるのが難しい。ただ、BMSGに所属する素敵なアーティスト一人ひとりの気持ちや魅力は、きちんと伝えられたと思います。
――2021年11月にBE:FIRSTのメンバーとしてデビュー。おふたりのパフォーマンスに対する愛情にインスピレーションを得て誕生した、本企画のテーマは「愛」。1年の活動を経て、音楽やダンスへの愛は変化しましたか?
S 以前は自分が楽しむものとして愛していましたが、今は、みんなと共有することに愛を感じるようになりました。プロとして活動するなかで、アーティストもスタッフも、根底にある“パフォーマンスで世界を照らしたい”想いは変わらないんだ、と気づいたんです。表に立って表現するのがアーティストの役割で、裏で支えてくれるスタッフの存在がなければ輝けない。僕らの立場は何のためにあるのかを考え抜いた結果、より真摯に音楽と向き合えています。
R 僕はデビュー前から変わらず、心の底からパフォーマンスを愛し、楽しんでいます。もちろんそれは、支えてくれるファンのみなさんや、快適な環境を整えてくれるスタッフの方々のおかげ。ただ“ありがとう”と言うだけでは到底足りず、自分の“ありがとう”をどう受け取ってもらいたいのかを考えたときに、やっぱりアーティストとしては、最高にかっこいいパフォーマンスを届けるのが一番の恩返しなのかな、と。音楽もダンスも好きな気持ちは変わらないけど、志は確実に高くなりました。
明日は、今日の自分よりも成長していたい。もっともっと、かっこよくなりたい ―RYUHEI
自分を愛せるようになったらもっとメンバーが好きになった
――SKY-HIさんがBE:FIRSTに託したテーマは、「上り詰める、だけど蹴落とさない。媚びない、だけど誰も否定しない。自分である、だから人を愛する」でした。この言葉を初めて聞いたときに感じたことを教えてください。
R 僕たちならきっと成し遂げられるというSKY-HIさんの期待と信頼が感じられてうれしかった一方で、正直、不安もありました。矛盾しているようにも思えたのですが、ひとつひとつを切り離して実践していたら、徐々にすべてがつながっていく感覚があって。まだまだ道のりは長いけど、いつか、この言葉を体現してみせます。
S 漠然とした感動はありましたが、真意を理解するまでに時間がかかりました。いろんなアプローチができると思うけど、僕は“自分は自分”と考える方法がしっくりきた。誰かと比べるんじゃなく、自分にとっての理想を日々、追い求めています。
――愛を軸にしたテーマのもと活動するなかで、新たな発見や気づきはありましたか?
S 僕はBE:FIRSTの一員になって、自分を愛することの大切さを知りました。ふり返ると昔は他人と自分を比べてばかりいて、自分が進む道を見失い、生きた心地がしない時期もありましたね。自分をしっかり持っているメンバーの中でも、特に影響を受けたのはRYOKIくん。どんなときも自分らしさを貫く姿を見て、人が求める完璧さを追求している自分に気づいてハッとしました。小さい頃から先生の指導に従い続けてきたから、自分で考えて行動できなくなっていたんです。それを機に自分の気持ちに素直に行動するようになったら、自然と個性が見つかったし、自分自身の理解が深まった。人によって異なる個性がどうやって育まれてきたのかにも興味を持ち、より深く人を愛するようになりました。
R 自分を愛することは、人としてはもちろん、アーティストとしても重要だよね。僕は、何年もかけて自分のダンススタイルを極めてきた経験が自信につながって、心を強く保てているけど……誰にも負けない!と思える長所がなかったら、メンバーの個性を素直に尊重できなかったと思う。
――シングル2曲とアルバムをリリースし、ライブも行いながら、冠番組ではMCからロケ撮影まで挑戦するなど、まさに激動のデビューイヤーを駆け抜けてきたおふたり。自信を失ったり、落ち込むことはありましたか?
R もちろん、あります。人間関係の悩みは人に相談するんですけど、パフォーマンスに関する悩みは基本、自分と対話しながら解決しています。だいたい2、3日で答えが見つかりますが、それでも無理なときはいったん、別のことに熱中してみる。特に漫画は、別世界に入り込めてリフレッシュできます。好きな作品はたくさんあるけど、一つ選ぶなら『キングダム』。そういう考え方もあるのか!と、学べることも多いんですよ。
S 僕は、まだないかな。疲れを感じても、メンバーとたわいない会話をするだけで元気が出るから、気分が落ち切るのを阻止できています。モチベーションを上げたいときは、友人と会うのが一番。アーティストの友達と音楽について語ると“やっぱり音楽っていいな”って思えるんですよ。先日は、車を買った地元の友達がドライブに連れて行ってくれて。“僕ももっと頑張ろう!”と、励みになりました。
――さまざまな学びを得た今、改めて、どんな目標を掲げているのでしょうか。
R かっこよさに対する憧れが日に日に強くなっていて、理想に近づくためにどうしたらいいんだろう?と常に考えています。そのために取り組んでいるのは、歌、ダンス、スタイル、雰囲気など、ひとつひとつの武器の強化。今の自分よりも上を目指し続けながら、僕らのテーマを体現し、誰からも愛されるアーティストになることが最終的なゴールです。
S 自分が音楽を聴いて感情を揺さぶられたように、音楽で人を元気にしたり、勇気づけたりできるようなアーティストになりたいです。音楽はみんなを平等に照らしてくれるもので、だからこそ、日々たくさんの人が音楽に触れている。数え切れないほどのアーティストが活躍するなか、僕らの音楽で誰かの人生が変わることほどうれしいことはない。その感覚は、この先もきっと変わらないんじゃないかな。
BESTYの愛が、僕たちの不安を消し去ってくれた
――『BMSG FESʼ22』では、所属アーティスト全員がリリックを手がけた曲「New Chapter」を披露。今後メンバーで曲を作る予定はありますか?
S リリックもメロディも“あいつらしいな”って感じながら行うパフォーマンスは、一体感やつながりが倍増!自分たちで曲を作りたい気持ちがますます高まりました。作るよね?
R 作りたいね。メンバーでリリックをつなげたり、ソロ曲も出してみたいし……まだ何もかもが未定ですが、活動の幅は絶対に広がるので。楽しみにしていてください!
――BE:FIRSTのファン、“BESTY”のみなさんも待ちきれないはず。最後に、BESTYへの愛を語ってください。
R 何も知らないままプロの世界に足を踏み入れて、不安しかなかった僕らを支えてくれたのは、BESTYの愛。曲を出すごとにその存在は大きくなっていて、これからもずっと僕たちのそばにいてほしいな、と願っています。直接伝えられる機会はあまりないけれど、いつも心の中はBESTYへの感謝の気持ちでいっぱいです。
S 前例がない高みを目指す僕らにとって、BESTYは心強い仲間。みんながいるから、物怖じせずに突き進んでこられました。これからも感謝の気持ちを忘れず、BESTYと新しい世界を見るために前進し続けます!
Profile
BE:FIRST
SKY-HI率いるBMSGに所属するSHUNTO(2003年9月1日生まれ、愛知県出身)、RYUHEI(2006年11月7日生まれ、愛知県出身)を含む7名で結成されたボーイズグループ。2021年11月にシングル「Gifted.」でデビューするなり、同曲がビルボード"Hot Trending Songs"で世界1位を獲得。今年8月、1stアルバム『BE:1』をリリース。初の冠番組「BE:FIRST TV」もHuluで配信中。