注目のニュースター、【八木勇征】がハイファッションをまとう。その素顔に迫るインタビューも公開!

俳優として、ボーカリストとして、活躍の場を広げる八木勇征がSPUR初登場。脚光を浴びながらも、真摯に表現に向き合うその瞳が捉えるのは、もっと大きな光。さらなる飛躍を遂げるであろう彼の、現在だけの姿を切り取っていく

八木勇征 SPUR8月号
八木勇征プロフィール画像
八木勇征

やぎ ゆうせい●1997年、東京都生まれ。FANTASTICSボーカルとして活躍し、2021年のドラマ「美しい彼」から本格的に俳優活動もスタート。6月よりグループの冠番組「FUN! FUN! FANTASTICS SEASON3」がスタートするほか、8月から上演される番組と連動した舞台『BACK TO THE MEMORIES PART3』に出演予定。

静謐な佇まいの内に秘めた、誰よりもひたむきな情熱

SPUR8月号 八木 勇征
ジャケット¥63,800/ユニオン トーキョー(マーティン・ローズ) Tシャツ¥15,400/A.P.C. パンツ¥46,200/ヒューベント

とある映画の主人公のように、危うくも目が離せない人物像を目指したい。そんなスタイリストからのリクエストを聞いた彼は、カメラの前で見事にその世界観を表現した。武骨なデニムジャケットが、素の色気を引き立てる。

ルールには縛られない。もっと自由に、ぐっと奔放に

SPUR8月号 八木 勇征
フーディ¥171,600・ベスト¥144,100・腰に巻いたニット¥144,100・パンツ¥105,600/マルニ ジャパン クライアントサービス(マルニ)  壁に貼ったキルト(下)¥115,500・(上)¥58,300/A.P.C. 

「私服は黒やグレーの無地が多いので、柄や色を重ねるのは新鮮。いろいろな服に出合えるのが撮影の醍醐味ですね」。ポップなスタイルを見事に着こなした。

眩しいくらいの光を求めて、たくましく腕を広げる

SPUR8月号 八木 勇征
ポロシャツ¥42,900/ユニオン トーキョー(ウェールズ ボナー)  パンツ ¥126,500/メイデンズ ショップ(ヘドメイナー) ベルト/スタイリスト私物

太陽の光を浴びて舞う彼がまとったのは、マルチストライプのポロシャツ。「ワイドパンツにコンパクトなトップスを合わせるのは、自分でも最近気に入っているバランス。Tシャツではなく柔らかなニット地というのも好きですね」。ポップなカラーリングが澄んだ青空によく映える。

ヘッドライトが捉えた、ニュースターの肖像

SPUR8月号 八木 勇征
コート¥405,900・タンクトップ¥49,500・ショーツ¥122,100/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ) その他/スタイリスト私物

物質としての衣服を追求したコレクションで登場した、艶やかなサテン地のコート。あえてタンクトップとショーツの上から羽織ることで、洗練されたムードが生まれる。「肌に触れた瞬間、上質なものだとわかります。車のライトに照らされた姿もきれいですね」。

モダンなセットアップで描く光のドローイング

SPUR8月号 八木 勇征
ジャケット¥135,300・中に着たTシャツ¥39,600・パンツ¥107,800/ジョルジオ アルマーニ ジャパン(エンポリオ アルマーニ) ブーツ¥11,000/サファリ1号店

いにしえの飛行士のユニフォームを彷彿とさせるセットアップで、ピカソの「Drawing with Light」のようにポートレート撮影を行なった1枚。「自分が暗闇の中で描いたラインがそのまま写真に映し出されるとは。アートの一部になったような、不思議で楽しい体験でした」。

端然たる顔立ちと強い瞳が見る者の心をつかむ

SPUR8月号 八木 勇征
ジャケット¥63,800/ユニオン トーキョー(マーティン・ローズ) 肩にかけたブランケット/スタイリスト私物

引き込まれるような瞳でレンズを見つめる。眉目秀麗なその顔立ちを見たスタッフが思わず「自分以外になりたい顔はありますか?」と聞くと、長瀬智也さんという返答。「顔だけでなく佇まいも。ひと目見て男らしい方に憧れますね。自分も年齢を重ねていく中で、内面の深みが外見ににじみ出るような人間になっていきたいです」。

八木勇征さんインタビュー

求められていること"以上"を、いかに表現するか

八木勇征には"見惚れる"という言葉がよく似合う。端正な顔立ちに、よく鍛えられていることがわかる引き締まったシルエット、そして時折見せる憂いを帯びた瞳。思わず誰もが目を奪われる。ブレイクのきっかけとなった作品「美しい彼」の役柄同様、発光するような存在感を放つ。

「『美しい彼』は僕の原点。初めてW主演を務めた作品であり、これからも役者をやっていきたいと決意したきっかけとなった作品です。だから、自分の中でもちょっと特別な思い入れがありますね」

初めての連続ドラマ出演。そこでの学びが俳優としての礎となっている。

「シーズン1のときに監督の酒井(麻衣)さんから『感情の波をしっかりつくって』と教えていただいたんですね。ある場面の感情を一つの点だとして、それをどんどんつないで一本の線にする。そうすることで、演じる役がどういう人間かがわかるし、観ている方も作品世界に入りやすくなると。その考えは、ほかの現場に行っても大事に心に置いて演じています」

恋人役を演じたのは、萩原利久。作品を通じて築き上げた信頼は今も揺るぎない。

「役者・萩原利久をずっと『美しい彼』で見てきたけど、ほかの作品で利久を見たら全然別人みたいに見えるんですね。そこが本当にすごいなと思います。年下の人にこんなにリスペクトの気持ちを抱いたのは利久が初めて。心から尊敬できる友達です。先日、僕の写真集が発売となったのですが、すぐに利久から『一冊ちょうだい』と連絡が来ました(笑)。今度、会う機会があるので、そのときに渡そうと思います。最近、お互い誕生日だったのですが、まだプレゼントを渡せていないんですよ。『何が欲しい?』と言い合って二人とも答えが出ずに終わっちゃったので、また今度話し合おうと思います」

続々と映像作品への出演が決まり、自身の冠番組も放送されるなど、彼と仕事がしたいという業界からの熱視線は尽きない。周囲の期待が高まる中、どんな思いで仕事に取り組んでいるのだろうか。

「求められることにこたえるのは当たり前。そこにどうやってエクストラポイントを乗せられるかが大事だと思っています。たとえばMCのときはゲストの方のことを事前にしっかりと調べて、こういう話ができたら楽しんで帰ってもらえるかなと話題を用意する。オーダーされた以上のものを返せるよう、ちゃんと自分で工夫や準備をすることを意識していますね」

華やかなビジュアルに秘められた、こまやかな配慮と堅実な努力。彼が輝いているのは天賦の才能だけが理由ではない。

「僕はすべての現場に恵まれているんです。自分自身、まだまだ足りないところがあるのはよくわかっています。それでもこうして活動ができるのは、いろんな方の支えがあるから。先日開催した写真集のイベントでは、お越しいただいた方々はもちろん、残念ながら抽選にはずれて参加いただけなかった方々のことも思いながら、1日過ごしました。感謝の心は、これから先何があっても忘れずに持っていたいです」

6月からはグループの冠番組「FUN! FUN! FANTASTICS SEASON3」も放映。80〜90年代のカルチャーをメンバーが学ぶ人気番組で、今回も時代を彩った豪華なゲストと共演を果たした。

「個人的にお会いできてうれしかったのは中島美嘉さん。母の影響で中島さんの楽曲を聴いています。特に好きなのは『雪の華』で、僕もプライベートで歌いますが、すごく難しいんですよね。中島さんも何回も録り直したとおっしゃっていました。あと実は、昔から『NANA』が大好きで。映画でナナを演じている姿を見て、あんなにかっこいい女性はいないと感動したので、お話しできてうれしかったです」

漫画好きの一面も持ち、『NANA』は自宅に全巻あるほどのファンだ。

「好きなキャラクターはシンちゃん。普段前髪を下ろしているときは愛らしい小柄な男の子だけど、ライブになるとハードでかっこいい。あのギャップにハマりました。ナナとハチなら絶対ナナ派。ハチも魅力的ですけどね。僕は犬より猫派なので」

漫画のほかアニメやゲームが好きで、私生活ではトレーニングのためにジムへ出かける以外はインドア派だという。

「この間、ようやくPlayStation 5を買いました。仕事が落ち着いたら一歩も家から出ずに引きこもりたいです(笑)。あと、最近やりたいなと思っているのが"タコパ"。放送中のドラマ『ホスト相続しちゃいました』のメンバーでちょうどその話で盛り上がっていて。(宮世)琉弥がたこ焼き器を持っているらしいので、借りてうちでやろうと計画中です。琉弥とは仲よくなって、よくお互いの家に遊びに行ったりしています。といっても二人して何もせず、スマートフォンを見ているだけなのですけど」

はにかむように笑う、その笑顔が眩しく光る。そんな彼は現在26歳。30代に向けて、自らを研鑽している最中だ。

「渋い男になりたいです。特に役者を始めて言葉の重みについて考えることが多くて。『美しい彼』でご一緒した和田(聰宏)さんを見ていると、大人として深みのある和田さんが発するからこそ響く台詞がたくさんある。そんなふうに、説得力を持つ男になるのが今の目標です」

そう前を見据えるまなざしは気高く力強い。彼の描く未来図に、世界が見惚れている。

圧倒的な風格を印象づける、 唯一無二のブラック

SPUR8月号 八木 勇征
ジャケット¥413,600・パンツ¥292,600・ブーツ(参考商品)/バレンシアガ クライアントサービス(バレンシアガ)

「今回着た中で断トツで好きなスタイルです。オールブラックだけどシルエットにインパクトがあるし、実は足もとはピンヒールでというジェンダーレスなムードにも惹かれました」。華奢なシューズを履きこなして動く。ミニマルなルックだからこそ、彼の持つクリーンな魅力がいっそう引き立つ。

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