#ティモシー・シャラメ & #ヒュー・グラント 、エンタメ界の王子と紳士が来日!ふたりが語り合う、夢と魔法にあふれる大作 『 #ウォンカとチョコレート工場のはじまり 』 #WonkaMovie

過去2度にわたって映画化されたロアルド・ダールの児童文学『チョコレート工場の秘密』で有名な工場長ウィリー・ウォンカの若き日の物語、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』が2023年12月8日(金)に公開される。本作の主人公、ウィリー・ウォンカを演じるのはティモシー・シャラメ。作品きっての人気キャラクターで、チョコを盗む小さな紳士、ウンパルンパはヒュー・グラントが好演。公開を前に来日したふたりのスターが、本インタビューの場で再会を果たした。

ウォンカとチョコレート向上のはじまり
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
ティモシー・シャラメ
photo:© Julian Ungano

実はインタビュー前に突如、取材スタッフ控え室に現れ、われわれを驚かせたヒュー。また、インタビューの部屋に入るやいなや、人懐っこい笑顔で「hi〜!」と積極的に話しかけ迎えてくれたティモシー、和気あいあいとしたスペシャルな時間となった東京でのインタビューをお届けする。

馬鹿げた話だが、ティモシーのすべてに嫉妬した

ヒュー・グラント
photo:© Julian Ungano

素肌の上にハンドステッチがアクセントになったクラシックなデザインのベストに黒のスキニーパンツ、ハイカットスニーカーというオールブラックのティモシーは、いつも通り、身体にフィットした“ティモシースタイル”。そんな彼は好奇心溢れる瞳で微笑む。ヒューは仕立ての良い白シャツをクリーンに着こなし、過去の代表作で演じたあの魅力的な首相を思い起こさずにはいられない。一見ふたりはやんちゃな青年と彼を見守るジェントルマンの師弟のよう。でも実際のところは年齢もキャリアも越えてリスペクトし合い、初共演にしていい関係を築けたそうだ。

ティモシー・シャラメ(以下、T):僕はヒューの大ファン、彼が出演する作品をたくさん観てきました。才能があって、とてもハンサム、それに楽しい人だと思っていました。そして今回初めて一緒に仕事をしてみて、やはり才能にあふれ、格好良い! ユーモアのセンスはかなり辛辣ですけどね(笑)。

ヒュー・グラント(以下、H):ティモシーはすでに輝かしいキャリアを持ち、成功し続け、世界中が夢中になっている俳優。こんなに若いティモシーに嫉妬するのは馬鹿げているとわかっているけれど、僕は嫉妬深い性格なんです。できることなら、彼のことを嫌いになりたかった(笑)。でも一緒に仕事をしてみたら、ティモシーをすごく好きになってしまったんです。ちょっとゴシップ的な質問をした時も、ティモシーはすべて話してくれて。他の俳優なら普通、ゴシップのことを聞くと答えたくないとかわすのに。彼は良い人なんですよ。

T:それは本当にあった話です(笑)。

レジェンダリーな役柄を演じることへの喜びとプレッシャー

ティモシー・シャラメ
photo:© Julian Ungano

相性抜群の二人が共演する『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』は、『チョコレート工場の秘密』をもとに監督・脚本のポール・キングによって書かれた完全オリジナルストーリー。脚本を初めて読んだ時、どのように思ったのだろうか。

T:原作を初めて読んだ時、すごくダークで美しいと思うとともに、それが子ども向けの本であることに驚きました。今回の脚本も初めて読んだ時から、新しいアイディアに魅了されたんです。前作で登場するのはミドルエイジのウィリー、でも本作で描かれているのはそれ以前の若いウィリー。奇妙なところはなく野心家、楽しげで希望に満ちています。20年かけてクレイジーになっていくわけだから、きっと色々なことがあったのでしょうね(笑)。僕が新しいストーリーを大好きな理由は、ウィリーはとにかく周囲からNOと言われたくなくて、何が起ころうとも諦めない姿が描かれているから。ウィリーの成功を望まない人たちもいるけれど、そんな声を彼はものともせずに頑張り続ける。楽観的であれば夢は叶うということを示しています。

H:僕が演じたウンパルンパは、本作では自己中心的で辛辣なキャラクターだと思います。ロアルド・ダールの小説の中でも、子どものことが大嫌いな設定で描かれていますが、そういうところがウンパルンパの楽しさだと思う。個人的にはこのキャラクターが大好きです。僕は5人の子どもの父親だけど、子どもって結構ダークなものが好きじゃないですか。クリスマスよりハロウィンの方がずっと好きだし、幽霊とかちょっと怖いものの方がウケるんですよね。

ヒュー・グラント
photo:© Julian Ungano

ジョニー・デップ主演で映画化されたティム・バートン監督作『チャーリーとチョコレート工場』から18年。『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』でウンパルンパを演じることは俳優にとって誇りであると同時に、プレッシャーでもある。百戦錬磨のヒューでさえも、撮影前は恐ろしく感じていたという。

H:みんなが大好きで大事にしたいと思っている映画でしたから、今回の作品が嫌われてしまう可能性もあります。観る前から毛嫌いする人だっている。そういう人たちのスイッチを“好き”に傾ける必要性を感じていました。実はまだ完成作品を観られていないのですが、予告編を観てすごくよかった! ティモシーが成し遂げたことは素晴らしいと確信していますよ。

T:もちろんプレッシャーはありましたが、ウィリーのような有名なキャラクターを演じるというチャンスを大切にしたいし、すごく誇りに思います。一方で新しいウィリーを、観客に観せなくてはならない。これは、前作と全く同じストーリーでないことが助けになりました。僕が演じるウィリーは工場を造り成功する前の、若く、非常に野心家で、たくさんの希望を抱いている青年。ちょっとネジは緩んでいるけど、その後の彼と比べるとそこまで緩んでいないんです(笑)。

ティモシーが話してくれた通り、彼が演じるウィリー・ウォンカは過去の2作とは年齢も内面も違う。観る人は、まだどこにも語られていないとびきりチャーミングなウィリーに初めて出会えるのだ。

T:ジーン・ワイルダーとジョニー・デップが演じたウィリーは、ちょっと子どもっぽい性格の人物だなと思いました。子ども心を持ち続けるのは素敵なことでもあるけれど、大人になることを拒んだ彼は風変わりな人物となっています。そして前2作のウィリーはすでに成功していて、最終的には工場を閉めるという決断をする。僕が演じるウィリーは、とにかく自分のチョコレートを世界中に広めたいという夢を抱いていて、自分の人生を築いている途中にあり、前2作のウィリーとは全く違うのです。

ティモシー・シャラメ
photo:© Julian Ungano

本作でティモシーとヒューは演技に加え、素晴らしい歌声とダンスを披露。俳優を続ける上で、新たな挑戦はつきものであり、伴うプレッシャーやストレスも同様だ。数多くの修羅場をサバイブしてきた二人に乗り越えるための秘訣を尋ねてみると、

T:もちろん僕もプレッシャーを感じる時や、うまくやれなかったなと思う時はあります。そんな時は次の一歩を踏み出そう、とにかく進もうと気持ちを切り替えるようにしています。考えすぎないようにしますね。

H:ウンパルンパの役をもっと楽に演じたかったけど、実際のところは大変でした。演じることはできるけど、僕の問題は緊張してしまうこと。年を重ねるとともに、その傾向を強く感じます。歌い出すとキーが外れてしまったりして、これは緊張によるものなんですよね。ホワイトノイズ(※)を聞くと平常心に戻れるので、本作の撮影中もヘッドフォンをして時々聞いていました。

 (※) ホワイトノイズとは、リラックス効果が得られるといわれている、様々な周波数の音を同じ強さでミックスして再生したノイズのこと。

笑って泣ける! ウィリー・ウォンカの新しい物語を多くの人に届けたい

ヒュー・グラント
photo:© Julian Ungano

ヒューの英国的なブラックジョークをティモシーが華麗に包み込み、いい空気が流れているインタビュー当日のふたり。しかしスクリーンの中のウィリーとウンパルンパは敵であり良き友。そんなグッドバディな関係にも憧れずにはいられないと伝えると、ヒューには現実世界でも、まさにそんなグッドバディがいるという。

H:僕にとって愛憎あふれる相棒といえば、コリン・ファース(2001年『ブリジット・ジョーンズの日記』で初共演)。彼は間違いなくライバルですね。彼には不幸だけを望むけど(笑)、同時に大好きなんです!

T:僕には今のところヒューとコリンのような関係性の人はいないけれど、ライバルといえば『レディ・プレイヤー1』に主演したタイ・シェリダンでしょうか。20歳になるまで、彼のおかげでずっと役を貰えなかったんです(笑)。

ティモシー・シャラメ
photo:© Julian Ungano

ホリデーシーズンを目前にやっと俳優たちが出演作品について彼らの口から語れる機会ができた今、改めて本作の魅力や届けたい人たちについて聞いてみた。

T:すべての人たちに観てほしい、大人や前作が好きな人にも! 。もちろん子どもたちにも見てほしいです。この映画は楽しく、素晴らしいメッセージがあり、心が高鳴ります。

H:まさにティモシーの言う通りで、映画ファンにも観てほしいですね! とてもイベント的な映画ですから、(スマートフォンではなく)ぜひ映画館に足を運んで大きなスクリーンで楽しんでほしいです。

ちなみに劇中で鍵となるチョコレート。リアルな好みを尋ねてみると、ティモシーはレーズンネッツがお気に入り! ヒューは、高級なものよりもお手頃で砂糖がたっぷり入っているような、スーパーで買えるようなチョコレートが好きなんだそう。とはいえ、日本のホテルの部屋に入ったら、素敵なウエルカムチョコレートがデコレーションして並べられていて、嬉しくなり、家族に動画で知らせたとか。「子どもからは『持って帰ってきて〜』とせがまれたんだよ」と語る。そこはヒュー、「でも、スーツケースが汚れそうだよね」とわれわれにシニカルに微笑むのだ。どこかしらに漂うヒューのチャーミングな辛口ユーモアは癖になる。ウンパルンパが適役なのもうなずけるほど。劇中のヒューの演技でぜひ確認して欲しい。

ティモシー・シャラメ
photo:© Julian Ungano

そして最後に、プライベート以外で初来日したティモシーから“日本が大好きになった”と嬉しい言葉をもらった。

T:食べ物はおいしいし、街のバイブスや歩いている人たちのファッションスタイルもいい! 空き時間にショッピングも楽しみましたよ。日本でしか買うことができない(ザ・ノース・フェイス)パープルレーベルとかね。色んなアーティストたちが日本を大好きなことに納得。なぜなら、豊かな文化があり、インスピレーションをもらえるから。次回はぜひ仕事ではなくプライベートで戻ってきたいと思っています。

ヒュー・グランド
photo:© Julian Ungano
ティモシー・シャラメ ヒュー・グラント
photo:© Julian Ungano

『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

12月8日(金)全国公開
https://wwws.warnerbros.co.jp/wonka/index.html
監督・脚本/ポール・キング
出演/ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、サリー・ホーキンス、ローワン・アトキンソン
配給/ワーナー・ブラザース映画


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