【韓国の工芸】ともに暮らしたい一品に出合えるショップ

韓国内外のモダンクラフトが一望できる

2023年9月に龍山駅前、アモーレパシフィックの新社屋内にオープン。ソウル市内で現代アートのギャラリーとアポイント制のショップとして人気のLVSの新形態だ。コンパクトな空間ながら、韓国や日本、世界の30〜40名のアーティストの作品に気軽にアクセスできる。「私たちが直接作家のもとに足を運んで、厳選しています」とオーナーのイ・ウォンジュさんと、娘のユジンさん。そのラインナップには彼女たちの審美眼が光っている。またアンティークも取り扱い、伝統工芸を現代の生活で活用する方法も提案している。「アートと異なり、クラフトは暮らしで使われてこそ」というセレクトで、自身のためにはもちろん、ギフトやお土産にもぴったり。

ソウル特別市龍山区漢江大路100 アモーレパシフィックビル2F
◯営10時〜18時（月〜金）、11時〜17時（土）　㊡日曜・祝日

伝統的な韓屋でファブリックアイテムをチェック

2005年に創業し、2024年1月に北村にある韓屋に移転したばかり。刺しゅう入りの寝具や小物入れ、スリッパなど生活を彩る布製品を中心に扱う。店を営むのはウ・ヨンミさんと服飾デザインを学んだ息子のイ・ゴンウさん。「韓国では、布団ひとつでも祈りや願いを込めて色や柄に意味を持たせるんです」と、韓国の伝承や逸話、福のモチーフを現代的に解釈し表現。その説明も興味深い。サイズや色などカスタムメイドも可能なので、気になるアイテムは事前にDMして。コース料理が提供される併設の食堂もあわせて訪れれば、贅沢なひとときに。

金属工芸に触れるならここに

1983年に仁寺洞にてスタートして以降、場所を移しながら金属工芸の魅力を伝え続けているパイオニア的存在。国内外の作家の個性あふれる小物やアクセサリーがぎゅっと揃う。そのアイテム数は圧倒的。金工作家として活躍中の母ノ・インアさんのもと、現在は息子のアン・ジヨンさん、娘のアン・ドヨンさん兄妹が中心となって運営する。地下1階〜1階はショップ、2階は企画展を催すギャラリー、3階はカフェ、4階は開放的な屋上と一棟を生かした空間設計。閨房都監も徒歩圏内なので、ハシゴもおすすめ。