2025.06.14

デビュー12周年の記念日に、BTSとARMYがついに感動の再会! J-HOPEワールドツアーファイナル公演初日をレポート! 

今年2月韓国KSPO DOMEからスタートし、埼玉と大阪公演を含む世界15都市31回公演で約47万人以上を動員したJ-HOPEのワールドツアー「j-hope Tour ‘HOPE ON THE STAGE’ 」。そのアンコール公演2デイズが、BTSデビュー12周年を迎えた6月13日に韓国で幕を開けた。メンバーも全員駆けつけた、興奮と熱気に包まれた公演初日をレポートする。

今年2月韓国KSPO DOMEからスタートし、埼玉と大阪公演を含む世界15都市31回公演で約47万人以上を動員したJ-HOPEのワールドツアー「j-hope Tour ‘HOPE ON THE STAGE’ 」。そのアンコール公演2デイズが、BTSデビュー12周年を迎えた6月13日に韓国で幕を開けた。メンバーも全員駆けつけた、興奮と熱気に包まれた公演初日をレポートする。

世界中のARMYが韓国に集結したBTSデビュー12周年

J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS
(P)&(C)BIGHIT MUSIC

メイン会場の韓国・高陽(コヤン)総合運動場メインスタジアムと周辺施設は、朝から多くのARMYで埋め尽くされていた。「j-hope Tour ‘HOPE ON THE STAGE’ FINAL」初日はBTSのデビュー日でもあり、年に一度のファンイベント「FESTA」が同時開催されていたからだ。特に今年は7人のメンバー全員が兵役を終え、BTS第2章への動きに世界中が注目している。そんな記念すべき日に、ソロアーティストとしてワールドツアーを完走したJ-HOPEの有終の美を目に焼き付けるためやってきた世界各国のARMYは、すでに高揚した様子でステージが始まるのを待っていた。

カリスマ溢れる魅力で、まずはARMY全員を掌握!

J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS
(P)&(C)BIGHIT MUSIC

現実世界にいるJ-HOPEが手に持っていた箱の中を覗くと赤い部屋に寝転がる自身の姿。オープニングのVCRが終わると、可動式のいくつものキュービックで構成された凹凸のステージが真っ赤に染まり、オールレッドの衣装に身を包んだJ-HOPEが現れた。BTSのHOPE(希望)と呼ばれ、常に笑顔を絶やさないムードメーカー。そんな彼自身のペルソナをテーマにしたアルバム『Jack in the Box』から「What if…」「Pandora’s Box」「Arson」「STOP」をノンストップで歌唱。自然と沸き起こった「J-HOPE!」コールに、「What' up? ARMY!この雰囲気をもう少し感じてもいいですか?」とイヤモニを外す。「ついにファイナルです。今日という意味のある日に公演ができることを心から光栄に思います。それだけに、ここまでかというほど準備をしました。見れば見るほど、”さらに”何かを求めることになると思いますよ?じゃあ、いきましょうか?Do you want more?」と、意味深な笑顔を浮かべてからの「MORE」。低音ラップで紡ぐ生々しいリリックと重厚な生バンドのサウンドにただただ圧倒されるオープニングステージで、その存在感を見せつけた。

JUNG KOOKがステージに!ふたりがハグする姿にARMYも歓喜

J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS
(P)&(C)BIGHIT MUSIC

VCRが終わり「on the street (solo version)
」のイントロとともに、ストリートファッションに着替え軽快なステップを踏みながら登場したJ-HOPE。彼のキャリアの原点ともいえるダンスを、さまざまな音楽のジャンルごとに追求した『HOPE ON THE STREET VOL.1』。その世界観をダンサー仲間とともにパフォーマンスで表現し、キュービックステージも曲に合わせて、ストリート、ラジカセ、クラブと鮮やかに自由自在に変化していく。

デビュー12周年の記念日に、BTSとARの画像_4
(P)&(C)BIGHIT MUSIC
J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS JUNG KOOK
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そして、ついに…全ARMYが待ちに待っていた瞬間がやってきた。「i wonder... (with Jung Kook of BTS)」のパフォーマンス中、JUNG KOOK本人がサプライズで登場! 耳が割れんばかりの歓声の中、「JUNG KOOK!踊ろう!」と声をかけたJ-HOPE。目が会うたびに、お互い少しくすぐったそうな表情を浮かべて踊っていたふたりが、どちらからともなくギュッと抱きしめ合う。「戻ってきたJUNG KOOKに向かって叫べ〜!」とJ-HOPEが声を上げ、呼応するARMYに敬礼をしたJUNG KOOKは「下でめちゃくちゃ緊張しちゃって(笑)。1年6ヶ月の間、本当に会いたかったです」とARMYに挨拶。「もっと伝えたいことは?」と尋ね、「思考停止してて…僕がここにいていいのかな、って」と恥ずかしそうに答える末っ子メンバーのJUNG KOOKを優しいまなざしで見守っていたJ-HOPEは、「このまま帰すわけにはいかないですよね?ARMYも望んでると思います。JK、よろしく!」と退場。

BTS JUNG KOOK
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「久しぶりに皆さんの前でパフォーマンスすることができて、とても嬉しいです。J-HOPEさんのステージを見ていたんですが、すごくカッコよくて。さすがですね。僕があのオープニングの衣装を着たら、絶対似合わなかったと思う(笑)」とユーモアを含んだコメントを残し、公演2日前に兵役を終えたばかりとは思えないオーラで「Seven (feat. Latto)」をパフォーマンス。すると、Lattoのラップパートで、J-HOPEが再び登場! 最後に熱いハグを交わしてJUNG KOOKがステージを後にすると、「久しぶりに会えて嬉しいでしょう?この雰囲気のまま、いきましょうか!Just  Dance !」と、「Trivia 起 : Just Dance」へとつないで会場を盛り上げた。

セクシーなJ-HOPEのパフォーマンスにARMY絶叫!

デビュー12周年の記念日に、BTSとARの画像_7
(P)&(C)BIGHIT MUSIC

真っ白なノースリーブ姿で再びステージに戻ってきたJ-HOPEは、この日リリースされたシングル「Killin' It Girl (feat. GloRilla)」を初披露。今までにないセクシーかつスキルフルなパフォーマンスにハートを撃ち抜かれたARMYは絶叫の嵐。ジャケットを羽織っての「MONA LISA」では、モナリザのエフェクトがかけられた会場のARMYがスクリーンに映る演出も。ハッピーオーラ全開の「Sweet Dreams (feat. Miguel) - FNZ Remix」までの3曲が終わると、会場を見渡しながら息を整えて「アーティストとしては、どれだけ頑張って準備をしても、自分のステージには何かしら心残りはあります。でも、皆さんが喜んで楽しんでくれたらそれで満足です。今日リリースした新曲は、自分でいうのも気恥ずかしいですが……、J-HOPEのセクシーな部分が見られるパフォーマンス、楽曲だと言えるでしょう。今年リリースした3曲は、“愛”という大きなテーマに、J-HOPEスタイルでアプローチしてイージーリスニングとして作ったもので、最後となる「Killin' It Girl (feat. GloRilla)」はもっと強烈でパワフルなものをお見せしなきゃと思い準備しました」と、J-HOPEとしての自身の新境地について説明した。

BTSメンバー全員が集結!希望に満ちた未来に向かうステージ

J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS 
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「新曲もお見せしたことですし、次は今まで僕がどんな音楽をやってきたのかを振り返ってみましょうか」と始まったのは、2015年に発表した初のソロ曲「1 VERSE」。そのまま初のソロアルバム『HOPE WORLD』 より「Base Line」「HANGSANG (Feat. Supreme Boi)」、「Airplane」とメドレーへ。続く「Airplane pt.2」からスタートした「MIC Drop + Silver Spoon + Dis-ease」のBTSメドレーでは、「I say BTS, You say ARMY」のコール&レスポンスで会場のボルテージも一気に上がり「Outro : Ego」まで、BTSの希望でありダンスの中核を担うJ-HOPEとしての軌跡を自らステージで再現した。「みんな拍手〜!Keep going!」とあおりながら、ステージの中に背面から飛び込んだJ-HOPEをカメラが上から捉えると、スクリーンにはベッドに横たわって拍手を突けている姿。そのままベッドでくつろいだ様子で「Daydream」から「Chicken Noodle Soup (feat. Becky G)」へ突入すると、ARMYも大合唱。

「いよいよARMYとともに駆け抜けてきたツアーが終わりに向かっています」と本編最後のMCへ。「ワールドツアー最後の大阪公演では感情が込み上げてきて泣いちゃったんですけど、今日は楽しむ日じゃないですか。笑うしかありません。それほど今日は幸せな日。僕にとっても、ARMYにとっても、そしてメンバーにとっても。今日の公演は、メンバーたちが来てくれました」と感無量な様子で伝えると、スクリーンに観客席でステージを見守っていたRM、SUGA、JIMIN、Vの姿が映し出される。メンバーに向かって「愛してる!」と叫ぶJ-HOPEに、個性あふれるハートを作って応える4人の姿に、会場が揺れるほどの歓喜で湧いた。「メンバー全員が戻ってくる時期になりました。

これからお見せするものがたくさん待っていると思います。一生懸命準備するので期待していてくださいね。メンバーは僕にとって大切な存在です。彼らがいなければ僕もいなかったし、皆さんがいなければグループも存在しませんでした。本当に感謝しています。僕はこれからも体が動く限り、皆さんにいいステージ、音楽をお届けします。今日は来てくださりありがとうございました。愛してます」と感謝の言葉を伝えた。

「さあ、最後に僕たちだけの世界に行きましょうか!…ファイナルだし、皆さんがやってくれる気がするんだけど?」と、客席にヒントを与えた瞬間、「I am your HOPE! You are my HOPE! I am J-HOPE!!!」と会場一丸となってのレスポンスが返ってきた。そして「Hope World」のタイトル通り、希望に満ちたステージが終了した。

「WE ARE BACK!!!」 思わぬサプライズの連鎖に感動の嵐!

J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS JIN
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アンコールのVCRが終わり、無音のステージに歩いて現れたJ-HOPE。「いきなり出てきたから驚いたでしょ? さあ、皆さんが望んでいたアンコールステージです。でも今日は、今までよりもさらに特別な心の準備が必要だと思います。準備はいいですか?」と、流れてきたのはARMYであれば一瞬で分かる桜舞い散るバス停の映像とBTSの「Spring Day」のイントロ。BTSコールが自然発生し、歌い始めたJ-HOPEに続いて、今度はJINがサプライズ登場! ふたりが手を取り合い、ハグをする姿に涙するARMYも続出した。「We are back!!!」と声高らかに叫んだJ-HOPEのひとことは、BTSを待ち続けた全世界のファンにとって最高のプレゼントだったに違いない。

感動もつかの間、「J-HOPEさんがかっこよすぎて……僕、ここに上がっていいのかな、帰っちゃおうかなと思いましたよ」と茶目っ気たっぷりのコメントをするJINに、J-HOPEが「このままJINさんを帰すわけには行きませんよね」とバトンを渡す。美しいハイトーンボイスが印象的なJINのソロ曲「Don't Say You Love Me」に浸っているARMYへ、彼らからのサプライズはまだ終わっていなかった。

デビュー12周年の記念日に、BTSとARの画像_10
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J-HOPE、JIN、そしてJUNG KOOKが再び合流して3人のユニット曲「Jamais Vu」を初披露。「3人でこの曲を披露できて感慨深いですね。でも、次の曲にいかないとなんですよ(笑)!そのためには2人の助けが必要です。僕と目を合わせたままでいてくださいね。では、いきましょうか」と、3人が視線を合わせてスタートしたのは「= (Equal sign)」。

デビュー12周年の記念日に、BTSとARの画像_11
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J-HOPE ワールドツアーファイナル BTS JUNG KOOK JIN
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そのまま、未来への希望と決心を歌詞に込めた「Future」を熱唱し、「皆さん、今日はお越しくださりありがとうございました。皆さんの未来を応援します!」と暗転へ。J-HOPEコールが沸き起こる中、「本当に最後の曲です!」と、「NEURON (with Gaeko, yoonmirae)」までエナジーに満ち溢れた完璧なステージを完走したJ-HOPE。

I'll tell you again / We'll never ever give up, forever/ I'll say it again / We'll always be alive to move us

「最後は一緒に!」と、力強いメッセージがこもった歌詞を大合唱するARMYの声とともに、壮大な花火が空高く鳴り響く。「愛してます!」と心からの思いを伝えてステージを立ち去る後ろ姿は、清々しくもあり頼もしかった。