LE SSERAFIMが新たに手に入れた強さで圧倒! ワールドツアー日本公演をレポート、東京ドーム公演も決定! 「次はもっと大きなステージで」

LE SSERAFIMが、初のワールドツアー『2025 LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN』を開催中。4都市9公演が実施された日本公演のうち、SPURでは6月12日に行われた、さいたまスーパーアリーナの初日公演のレポートをお届けします!

LE SSERAFIMが、初のワールドツアー『2025 LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN』を開催中。4都市9公演が実施された日本公演のうち、SPURでは6月12日に行われた、さいたまスーパーアリーナの初日公演のレポートをお届けします!

炎が燃え盛る中、LE SSERAFIMが堂々と登場

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
デビュー3周年を迎え、圧倒的オーラを放つLE SSERAFIM (P)&(C) SOURCE MUSIC

4月に韓国で幕を開けた『2025 LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN』は、LE SSERAFIMが2024年2月から発表してきたミニアルバムの3部作『EASY』『CRAZY』『HOT』を引っ提げて行うツアー。デビュー初期は“恐れない強さ”を表現してきた彼女たちですが、この3部作では、その裏にある葛藤や情熱をさらけ出しました。

開演時刻を過ぎると地鳴りのような音が鳴り響き、ゆっくり、じっくりと、ステージ後方に設置された三角形のLEDに火の粉が上がっていきます。炎がどんどん燃え盛っていく中で「Born Fire」が流れ、大人数のダンサーがセンターステージで流麗なダンスを展開。そこへモノトーンのドレスに身を包んだLE SSERAFIMが堂々と登場し、芸術的なステージが完成していきます。5人はオープニングパートで「Ash」「HOT」「Come Over」と、最新ミニアルバム「HOT」の収録曲を畳み掛け、グループの最新形を堂々と見せました。

5月にデビュー3周年を迎え、さらに輝きを増すメンバー5人。メンバーそれぞれがビジョンにアップで映し出されるたび、FEARNOT(ピオナ/ファンの呼称)からは割れんばかりの歓声が上がります。特に腰痛の悪化で5月の大阪、名古屋公演を欠席していたHUH YUNJINが映し出された際には、ひと際大きな歓声で歓迎ムードが漂っていました。

埼玉公演で5人に起こった変化とは?

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
白衣装では、ピュアな美しさが際立つ! (P)&(C) SOURCE MUSIC

オープニングパートでMCをせずに去っていったメンバーは、舞台裏をランウェイのように堂々と歩いて再登場。可憐な美しさが漂うホワイト衣装にチェンジし、KIM CHAEWONのレースの被り物や、HONG EUNCHAEのボリューム感あるグローブなど、細かなアイテム使いも光ります。そして5人はロック調にアレンジされた「EASY」で、ダイナミックかつしなやかなダンスを見せて魅了しました。

最初のMCではKIM CHAEWONが「2023年以来、約2年ぶりにコンサートで戻ってきました!」とはつらつと挨拶。客席からは常に大きな歓声が届けられ、その度にメンバーも「すごいですね!」と驚いた様子を見せます。この日は自分たちにさまざまな変化があったと報告する5人。SAKURAはヘアカラーを暗めのブラウンヘアからチェリーブラウンにチェンジし、華やかなムードを放ちます。そしてHUH YUNJINは分け目、HONG EUNCHAEは前髪、KAZUHAはほくろと、とても細かい変化をアピールしていました。お互いを「かわいい〜!」と言い合う5人のトークは、いつも通り息ぴったりです。

「CRAZY」ではスペシャルなダンスブレイクを披露!

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
KIM CHAEWON (P)&(C) SOURCE MUSIC

ここからLE SSERAFIMは、休むことなくパフォーマンスを披露。元バレリーナのKAZUHAの舞が冴え渡る「Swan Song」や、客席通路をメンバーが歩いてFEARNOTと至近距離で交流した「Star Signs」、FEARNOTと声を合わせた「Blue Flame」、ほっぺたをつついたり視線を合わせたりするメンバーのコミュニケーションが可愛い「So Cynical (Badum)」など、軽やかで明るいムードの楽曲が続きます。四つ打ちビートのアレンジで新鮮に生まれ変わった「Smart」では5人が観客にハンドクラップを促し、KIM CHAEWONの「FEARNOT!私の仲間になれ!」というお決まりの一言で始まる「Fire in the belly」では、場内がフェスティバルのようなムードに包まれました。

雷の音が鳴り響くと雰囲気が一変、LE SSERAFIMがクールなブラックの衣装にチェンジしてお目見え。激しいビートの「Eve, Psyche & The Bluebeard’s wife」でFEARNOTのボルテージを一気に引き上げます。メンバーがヴォーギングに挑戦した「CRAZY」では、SAKURAがセンターに立つダンスブレイクを追加。「1-800-hot-n-fun」では「Where the heck is SAKI?」という歌詞にちなみ、客席にいる“SAKI”を探すという演出が盛り込まれ、5人が大きなサーチライトを客席に照射していました。

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
SAKURA (P)&(C) SOURCE MUSIC

MCではFEARNOTにペンライトを用いたウェーブを促したり、メンバーの手の動きに合わせて歓声の大きさを上下させたり、メンバー間で早口言葉対決をしたりと、自由に楽しむ姿を見せるメンバー。さらに当日に誕生日や記念日を迎えたファンに「おめでとうございます!」と祝福の言葉を贈るなど、FEARNOTとの心の距離の近さをうかがわせました。

本編ラストは迫力たっぷりな楽曲が連続する圧巻のパート。彼女たちの原点であるデビュー曲「FEARLESS」では3年間の進化を証明し、「Burn the Bridge」ではタットダンスを取り入れ、それぞれのソロパートでも魅了します。そして息つく間もなくUNFORGIVEN (feat. Nile Rodgers)」「ANTIFRAGILE」をパワフルに踊りきり、本編を締めくくりました。VCR以外は、終始5人が出ずっぱりのステージ。相当のスタミナを要するはずですが、全く失速しないバイタリティとプロ意識に感服しました。

愛を交換するLE SSERAFIMとFEARNOT

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
HUH YUNJIN (P)&(C) SOURCE MUSIC

アンコールはHUH YUNJINが作詞作曲、プロデュースまでを手がけたバラード「Crazier」で幕開け。「この曲の歌詞を書いたのはデビュー直前でした。その頃はこうしてたくさんのFEARNOTの皆さんの前で歌えると思っていなかったので、不思議な気持ちです。これからもずっとずっと、この曲を皆さんの前で歌い続けていきたいです」と、嬉しそうに話していました。そして全員が作詞を担当したファンソング「FEARNOT (Between you, me and the lamppost)」では、LE SSERAFIMがFEARNOTへの思いを歌い、FEARNOTは携帯のライトを点けて星空のような美しい景色を作り出すという、愛を交換するような光景に涙を誘われたメンバーもいたようです。

最大キャパの会場に「夢みたい」「信じられない」と感激する5人

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
KAZUHA (P)&(C) SOURCE MUSIC

さいたまスーパーアリーナはLE SSERAFIMの単独公演としては最大キャパシティの会場となるそうで、この日何度も「夢みたい」「信じられない」と口にしていたLE SSERAFIM。最後の挨拶ではいつも通り全員がじっくりと、心からの言葉をFEARNOTに伝えていきました。

どんどん大人っぽさを増すHONG EUNCHAEは「こんなに大きな会場で公演ができているということに本当に胸がいっぱいになって、とても幸せです」と感無量の表情で語り始め、「本当にFEARNOTがいなければ、なんでもない私だと思います。そんな私をこうして輝かせてくださって、本当にありがとうございます。FEARNOTの皆さんが私を輝かせてくださっている分、より多くの方々に明るい姿を見せ続けていきたいです」と真摯な言葉を紡ぎます。

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
HONG EUNCHAE (P)&(C) SOURCE MUSIC

SAKURAは、2012年頃、アイドルデビューをして初めて立った大きなコンサート会場がさいたまスーパーアリーナだったと述懐。「その時のことを、今でも鮮明に覚えています。人が大きな衝撃を受けた瞬間っていくつになっても忘れられないんだなと、今日は改めて思いました。アイドルという世界はどうしても数字で比べてしまったり、比べられてしまう瞬間が多いと思うんですけど、数字や記録は時間が経つと薄れていく。でも心に残るのは、いつになっても忘れない、大切な記憶だと思います。いい成績を残したり記録を立てることはもちろん大切ですが、私たちLE SSERAFIMは、そして私自身は、いつまでも皆さんの記憶に残るアイドルでいたいと思っています」と、“プロアイドル”らしい言葉で感動を誘います。

続けてSAKURAは「私たちがこのステージに来るまで、思ったよりゆっくりと、私たちのペースで来たなと思っていて。ここに立てたことは、私たちにとって大きな1歩になったと思います。去年の私たちはすごく大変な時間を過ごしましたが、今日この光景を見れて、本当に幸せでした。次はもっと大きなステージで会えることも楽しみにしています」と、ファンへの愛情たっぷりに伝えました。

さいたまスーパーアリーナでの公演をずっと楽しみにしていたと明かしたKAZUHA。「もちろん会場の大きさが全てではありませんが、私たちを応援してくださっているたくさんの方々をこうして目の当たりにすると、この大きさの分、責任を持って行動しなければと改めて思いました。まだまだ未熟な私ですが、常にそばで応援してくださっているFEARNOTをがっかりさせることのないように、これからもっともっと成長した姿をお見せできるように、精一杯頑張っていきたいと思います」と、一言ひと言に思いを込めてスピーチします。

LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' IN JAPAN
ツアーグッズのチェックシャツが可愛い! アンコールの衣装 (P)&(C) SOURCE MUSIC

KIM CHAEWONは「LE SSERAFIMがここまで来るまで、本当にいろんなことがありました。5人のメンバーとFEARNOTの皆さんと一緒に、時には笑ったり、時には泣いたり、ワクワクしたり、飛び跳ねて楽しく遊ぶこともありました。それらのたくさんの感情を一緒に感じられたということ、そして成長してこられたことを、私はとても嬉しく、幸せに思います。この先はメンバーとFEARNOTさえいれば、どんなことにもぶつかっていける気がします」と絆を噛み締め、「これから先、私たちが登っていく道はまだまだ続きます。その道には5人のメンバーとFEARNOTにいてほしいと思うんですが、FEARNOTの皆さん、一緒にいてくれますよね?」と笑顔で問いかけました。

HUH YUNJINは「人生は、安定とさまようことの繰り返しだと思います。去年の私はさまよっているのが90%ぐらいを占めていたとすると、今はメンバーとFEARNOTの皆さんのおかげで、少しずつ安定のほうに近づいていると感じています」と口を開き、正直な胸の内をさらけ出します。「今もよくわかりません。今私たちがどこにいて、これからどこへ行くことになるのか。ただ毎日一生懸命に生きて、汗を流し、限界を超えるべく極限まで頑張っているところです。未来は決してわかりませんが、今に忠実に、たとえさまようことがあったとしても、最善を尽くして生きていきたいです。皆さんも1日1日を、今を一生懸命生きていきましょう。そうすれば、いつか美しい場所に行き着くはずです」と、彼女らしい言葉でFEARNOTにエールを送りました。

最後まで手を振り続けるLE SSERAFIM

LE SSERAFIMが新たに手に入れたの画像_9
レーザーなどの演出も大迫力! (P)&(C) SOURCE MUSIC

最後のパートでは観客に撮影が許可され、公演の3日前に配信されたばかりの新曲「DIFFERENT」をライブ初披露。メンバーが軽やかなダンスを繰り広げます。そして「Perfect Night」では再度客席通路を練り歩き、最後の「No‐Return (Into the unknown)」ではアリーナにバルーンが飛び交い、本当のフィナーレへ。メンバーはデビュー初期から変わらず「会場にいる全員に思いを届けたい」と言わんばかりに、最後方まで手を振り続け、全身で感謝を伝えていました。

コンサート中、LE SSERAFIMの神々しいまでの美しさと圧倒的なオーラに何度も視線を奪われ、『EASY』『CRAZY』『HOT』を経て5人が手に入れた、新たな強さが滲み出ているような感覚を覚えました。ツアーは今後、台北、香港、マニラ、バンコク、シンガポールと続き、9月からは北米で行われます。さらに11月18、19日に、東京ドームで追加公演『2025 LE SSERAFIM TOUR 'EASY CRAZY HOT' ENCORE IN TOKYO DOME』が行われることも決定! 今後も5人から目が離せそうにありません。