【七五三掛龍也】ビタースウィートな貴公子。唯一無二の輝きをまとい、モードの世界で遊ぶ

6月に30歳という人生の節目を迎えた、Travis Japanの七五三掛龍也さん。スウィートな笑顔とクールな美しさを兼ね備えた彼の、少し大人な表情を切り取った

6月に30歳という人生の節目を迎えた、Travis Japanの七五三掛龍也さん。スウィートな笑顔とクールな美しさを兼ね備えた彼の、少し大人な表情を切り取った

耽美なすみれ色に、永遠の少年性をたたえて

Travis Japan 七五三掛龍也 SPUR表紙 グッチ

ジャケット¥533,500・シャツ¥462,000・ネクタイ¥36,300/グッチ クライアントサービス(グッチ)

ダンスで鍛えられたしなやかな体があるからこそ、仕立てのよいテーラードスタイルがフィットする。ロマンティックなカラーと端正なジャケットルックで、愛らしさと凛々しさを併せ持つ七五三掛さんのアンビバレントなムードを表現した。

「スーツを衣装で着る機会も多いのですが、ここまで美しい型のジャケットには初めて袖を通しました。隅々まで丁寧に作られたきれいなシルエットに驚かされます」(七五三掛さん・以下同)。

テクニカルな素材使いでワンランク上の白の世界に

Travis Japan 七五三掛龍也 miumiu

ジャケット¥726,000・ニットポロ¥176,000・中に着たシャツ¥236,500・パンツ¥198,000・靴¥140,800(すべて予定価格)/ミュウミュウ クライアントサービス(ミュウミュウ)

「ミュウミュウは私服でもよく取り入れているんです。でも、周囲にはメンズで着ている人が少なくて……(笑)。だからこそ、うまく着こなして、みんなに見てもらいたいと思っています。今日のルックも一瞬で"可愛い!"と虜になりました。レトロなレースの組み合わせを着ても洗練されて見えるんですね。真似したいスタイリングでした」。

ニットポロにマクラメニットのジャケットをレイヤード。白のワントーンで合わせて、フレッシュな表情を演出する。

【インタビュー】30代はもっともっと挑戦するぞって、エンジンが温まっている

愛らしい見た目とは裏腹に、七五三掛さんは気骨の塊のような人だ。決して自らを甘やかさない。そう感じたのは、「自分のことは好きですか」という問いに、彼が真面目な顔をして、こう答えたから。

「自分のことは好きです。ステージに立っているときも、誰よりも一番かっこいいパフォーマンスをしているという強い気持ちを持っています。と同時にこうも思うんです、ほかにかっこいい人なんていっぱいいるって。でも、だからこそ努力できる。基本的に負けず嫌いなんです。負けたくないから足りないところを補う努力をするし、いいところはもっと伸ばそうと頑張る。自分が一番かっこいいと思ったら、僕、何も努力しなくなっちゃうと思うので(笑)」

6月23日に30歳の誕生日を迎えた。自らの20代を振り返ってもらうと、自己採点はストイックなほどに厳しい。

「まだまだというか、正直に言うと点数をあげられないくらい、もっと成し遂げたいことがたくさんありました。10代のときは、20歳になる頃にはデビューしていると信じていましたからね。でも、僕がデビューしたのは27歳のとき。想像していたのとはまったく違った20代でした」

けれど、決して口調は暗くない。むしろ未来への希望に満ちている。

「イメージしていたものとは違うけど、これはこれで正解だなと思っているんです。もしちょっとでも何かが違えば、今のメンバーと出会えていなかったかもしれない。だから、予想よりデビューは遅かったけど、あのときが僕のベストタイミング。自分の20代に満足はしていないけど、否定もしていない。点数はあげられないけど、その分、30代はもっともっと挑戦するぞって感じで、エンジンが温まっています」

20代のすべてを捧げたTravis Japan。体調不良により活動を休止していた川島如恵留さんもコンサートツアーの千葉公演から復帰。久しぶりに7人揃った姿をファンに見せた。

「復帰について如恵留と話したのは、静岡公演の少し前。久しぶりに顔を見たらすごく元気そうで、まずはそれに安心しました。そこで如恵留が『もう一度一緒に活動したい』と言ってくれて。7人で頑張ろうって決めたんです」

ファンの歓声に包まれた千葉公演。ステージに立つ七五三掛さんたちも特別な思いでいっぱいだった。

「やっぱり7人がいいなと思いました。如恵留に関してはグループを組む前から一緒だった分、ずっと一緒に活動していきたいという思いがあるし、また同じステージに立つことができてうれしかった。如恵留に限らず、メンバーは全員パフォーマンスをしているときに近くにいてほしい存在。千葉公演ではみんながめっちゃ笑っていて。その笑顔がいいな、と思いました」

7月からは2度目のワールドツアーを敢行。七五三掛さんの胸には、いつも世界への思いがたぎっている。

「以前、グラミー賞の授賞式にゲストで参加したことがあって。あのときからずっと、いつか僕たちもグラミー賞に呼ばれるようになりたいと思い続けています。そして、そのときは日本中の皆さんに『頑張ってきて』と応援されるグループでありたい。それが一番大きな夢です」

そのためにも大事なのは「目の前のことを一つひとつ大事にすること」。遥か遠くに視線を向けるのではなく、足もとをしっかり見つめる。なぜなら、すべての経験が未来につながることを知っているから。

「結果が出ない時期が長かったけど、そのときに学んだことが全部今につながっているなって実感しているんです。人に対する礼儀からダンスの見せ方、コンサートの演出まで、今の僕たちができていることはすべて、ジュニア時代に先輩から学んだこと。だからこれからも決して現状には満足せず、一つひとつ積み上げていくだけだって、よくメンバーとも話しています」

まだデビューの兆しが見えなかった頃、仕事やレッスンに通う電車の中でひたすら先輩たちの曲を聴いて、ステージに立つ姿を想像し続けた。そうして自分を奮い立たせてきた日々が、今の七五三掛龍也の礎となっている。

「その習慣は今でも続いています。よく自分たちの曲を聴きながら、国立競技場に立つ姿や、世界の大舞台でパフォーマンスしている姿をイメージしていて。そうすると、目の前のお仕事に対するモチベーションもグッと上がるんです。イメージできる限り、可能性はゼロじゃない。想像力が、僕の夢をかなえる力なのかもしれません」

七五三掛龍也プロフィール画像
七五三掛龍也

1995年、茨城県生まれ。Travis Japan の一員として2022年に全世界配信デビュー。2025年7月より、グループで2度目となるワールドツアー「Travis Japan World Tour 2025 VIIsual」を開催。Amazon Prime Videoで配信中の日本版「私の夫と結婚して」にも出演。