ZEROBASEONEが5万4000人に愛を届けたコンサートで「また来ますね。約束！」日本オリジナル曲も多数披露

キム・ジウンはピンク、ソン・ハンビンは赤髪に変身！

会場をぎっしりと埋め尽くしたZEROSE（ZEROBASEONEファンの呼称）が持つリングライトがグループを象徴するブルーに染まる中、銀河のようなステージに、ZEROBASEONEが登場。最新曲「ICONIK (Japanese ver.)」でライブの火蓋が切られると、場内に割れんばかりの歓声が響きます。そして9人は、ソク・マシューがキレのいいソロダンスで先陣を切った「Road Movie」、バスケットボールをモチーフとした「SLAM DUNK」とエネルギッシュな楽曲を畳み掛け、会場のボルテージを急上昇させました。

最初の自己紹介では、ヘアカラーをピンクに染めたキム・ジウンが「僕は君と結婚したいけど、結婚してくれる？」とZEROSEを悩殺。赤髪にイメチェンしたソン・ハンビンは「赤毛のハンちゃんです」と可愛らしくアピールしていました。そしてパク・ゴヌクは、ツアーのタイトル「HERE&NOW」に込められた思いについて「僕たちが今一緒にいるこの瞬間が大切だということを伝えたかった」と説明します。

清涼感あふれる「GOOD SO BAD (Japanese ver.)」「SWEAT」ではZEROSEから大きな掛け声が届けられ、会場が一体に。フロアに寝そべるメンバーを天井からのカメラアングルで捉えた「SWEAT」のダンスブレイクでは、気迫に満ちたメンバーの表現力と、洗練された色気に圧倒されました。

ワイングラスから腕に垂らし…セクシーな魅力全開のステージ

高身長で、端正なビジュアルのメンバーぞろいなZEROBASEONE。幕間の映像ではメンバーがアップで映し出されるたび、黄色い悲鳴が響きます。続くパートではメンバーがブラックレザーの衣装にチェンジして、セクシーな魅力を全開に。椅子に腰掛けたフォーメーションから始まる「Lovesick Game」ではリッキーがワイングラスから真紅の液体を腕に垂らして不敵に微笑みます。指先まで繊細に意識したダンス、目線、表情まで、メンバーの芸術的な魅せ方に引き込まれました。「CRUSH (Japanese ver.)」ではジャン・ハオがダンサーを引き連れてリフターに1人で立ち、レザーのロングコートを翻して踊って、覇王の貫禄を漂わせました。

カリスマ性あふれるパフォーマンスとは裏腹に、MCでは和やかでのんびりとしたトークを繰り広げる9人。セクシーな振付を次々に追加して順番に踊っていくミニゲームでは、最年少・18歳のハン・ユジンが「赤ちゃん、大丈夫ですか？」とメンバーから心配されるも、しっかりと色気を漂わせつつこなしていました。また「皆さんが使う日本語を覚えたい」というZEROBASEONEのために、ZEROSEが「エッホ エッホ エッホ エッホ」「メロ〜い」と流行語を伝授。メンバーはそれを実践して、可愛らしい一幕で和ませました。

ふわふわの被り物で、日本オリジナル曲を連発

ユニットステージではまず、モノトーンのシックなスーツに着替えたジャン・ハオ、リッキー、キム・テレ、キム・ジウンが、抒情的なバラード「Long Way Back」で伸びやかな歌声を響かせます。そしてキム・ギュビン、ソク・マシュー、ソン・ハンビン、ハン・ユジン、パク・ゴヌクは、パワフルで一糸乱れぬパフォーマンスを見せる「EXTRA」を披露しました。カジュアルなデニムルックにチェンジしてからは、「New Kidz on the Block」「Goosebumps」など爽やかな楽曲を連発。みんなで腕立て伏せをしたり、仲良く肩を組んだり、ステージを自由に楽しみます。

タリーランプ（赤いライト）がついたカメラを探すゲームで盛り上がったあとは、本編のラストパートへ。メンバーはファンソングである「I Know U Know」「HANA」を温かく歌い上げ、ZEROBASEONEの原点といえる『BOYS PLANET』のシグナルソング「Here I Am」、そして「Star Eyes」で本編を締めくくりました。

アンコールでは「HANA」を合唱して、メンバーの再登場を今か今かと待ち侘びるZEROSE。そしてふわふわの被り物をしてキュートに変身したZEROBASEONEが再登場すると、「ゆらゆら -運命の花-」「NOW OR NEVER」「Firework」と日本オリジナル曲を続けて披露し、ZEROSEへの思いを届けます。三筋に分かれた花道を練り歩きながら、メンバー同士でじゃれあい、笑顔を浮かべました。

「僕たちもZEROSEの勇気であるように」

そして最後に、メンバーが1人ずつコメント。キム・ギュビンは「今日お見せしたパフォーマンスや僕たちの姿を、永遠に覚えていてほしいです。そして辛い時に最初に思い浮かぶ人が、僕だったらいいなとも思います」とZEROSEに寄り添い、キム・ジウンは「君も愛されるために生まれた人だし、これからも僕がもっと愛してあげるね。これからずっとずっとそばにいてね」と深い愛を伝えてから、キム・テレと一緒にアカペラで東方神起の「Love in the Ice」を歌い上げました。またソン・ハンビンも、back number「ハッピーエンド」のサビを丸ごと日本語で見事に披露し、歌に乗せて思いを伝えます。

「ここがZEROBASEONEのツアー会場の中で一番大きい場所だと知っていますか？」とZEROSEに問いかけたソク・マシュー。「2年前にこれが僕たちの未来だと聞いたら信じなかったと思うけど、僕たちは今ここに立っています。夢でしかないと思っていたことが現実になったので、僕は皆さんの夢も叶えたい、と伝えたかったです」「ZEROBASEONEはZEROSEのために存在します。ZEROSEが僕たちの希望であるように、僕たちもZEROSEの勇気であるように頑張ります」と力強く伝えました。

またハン・ユジンとジャン・ハオは、抱いたうさぎのぬいぐるみにしゃべらせるようにジェスチャーをしながらキュートに挨拶。リッキーは「このまま終わるのは悲しいから、また来ますね。約束！」と、ZEROSEとの再会を誓いました。

ソン・ハンビンが「名残惜しさよりも幸せな気持ちで締めましょう」と呼びかけて届けられた最後の曲は、“悲しみがあっても、美しく運命的な愛”を歌う「BLUE (Japanese ver.)」。メンバーはこの日の思い出を閉じ込めるように歌い、ZEROSEも大きな掛け声で応えます。曲中でハン・ユジンが「ZEROSE、大好きー！」と叫び、感動的なフィナーレを迎えました。

パフォーマンスはもちろん、充実したトークやゲームで盛り上げたり、花道をランウェイモデルのように歩いてみたり、コンサートでありながらも、3時間にわたってファンと一緒に楽しむ時間がたっぷりと用意された公演。随所にZEROSEへの愛が詰め込まれたコンサートでした。