【ROIROM（ロイロム）ライブレポ】美しい涙に客席もほろり……。デビューショーケースで伝えたcHaRmへの想い

1曲目は、初公開のオリジナルソング「Only me now」。ラテン調のセクシーなナンバーで、スタートから2人の魅力を惜しげもなく発揮。そして間をあけることなく2曲目、マイケル・ジャクソンを彷彿とさせるようなダンスソング「AYE」を披露した。デビューショーケースとは思えないほどクオリティの高い曲とシンメトリーなダンスに、思わずため息が漏れてしまう。

2曲を歌い上げ、お待ちかねのMCタイムが到来。自己紹介に続き、上手側から下手側へと丁寧に挨拶をしてから、曲についての紹介が始まった。「プレデビュー曲が11月19日に配信されましたが、作家さんたちと一緒にどうやったらみなさんに届くかを考えました。cHaRmに喜んでもらいたいという想いを込めて作った曲です（大夢）」。まずは配信されたばかりの「Dear DIVA」について触れ、「今回、有明アリーナでのライブ開催の話をもらってから、全曲オリジナル楽曲を披露したいと思って取り組んできました（大夢）」と続けた。オープニング2曲について路己が説明したあと、「重大なお知らせ！ この後の『Dear DIVA』のみ、撮影OKです（路己）」とアナウンスされると、会場全体が湧き上がった。

映像が終わるとライブも中盤に。暗闇の中から路己が一人で現れ、ソロダンス曲「Nothing to Loose」を披露。繊細なホワイトのブラウスは動きに合わせて襟もとのリボンが揺れ、儚げな路己の表情ともマッチしていた。

続いて、SPURに登場した際のハミング動画を覚えている人も多いはずの（！？）、大夢の自作によるソロソング「Day and Night」へ。ギターを弾いたり、レコードを聴いたりするソロ映像が流れた後、黒のファーベストに同色のボトムを合わせた大夢がダンサーとともに登場。“彼氏感”のあるカジュアルな出で立ちに、観客との距離がぐっと縮まった瞬間だった。

そのあとは、結成から半年間を追ったドキュメンタリー映像が上映された。怒涛の毎日を過ごしながら、楽曲制作やライブパフォーマンスに真摯に向き合う2人の姿は、正真正銘のアーティストとしてcHaRmたちの目にも焼きついたはず。「完璧な状態でcHaRmの前に立ちたい」というROIROMの想いが、しっかりと形になっていく成長ストーリーを見ながら、会場の想いもひとつに。

ドキュメンタリー映像の間、2人は3着目の衣装にチェンジ。赤いジャケットに黒いパンツをまとった2人がラテン調のナンバー「Justice」で魅せたあとは、トークセッションへ。

他にも、「Nothing to Loose」で使われている効果音に2人の声が入っている話や、路己が海外のコンビニでスーツケースを忘れたまま帰国した話など、初公開のエピソードが盛りだくさん。最後にはプレゼント抽選会が行われ、会場のcHaRm全員に向けて少し早めのクリスマスプレゼントとして、プレデビュー曲第2弾「My Princess」が発表された。曲の途中には、“Dear cHaRm, I SITE U”という掛け声が盛り込まれ、会場に一体感が生まれる王道アイドルソングを全員で作り上げた。

あっという間に訪れたアンコールでは、特攻服のような衣装を着た2人が登場。これまでの曲とは異なりアップビートなラップ調の「Pa Ri Ra!!!」、そして彼らが出演するCMソングにもなっている、cHaRmを想って作った「I SITE U♡」がお披露目された。

「みんなのおかげで活動できているということを、今ちょっと実感できています。夢を見ているような気持ちだったけれど、何回でも言わせてください。ありがとうございます！」とcHaRmに感謝の気持ちを伝える大夢。その背中を路己が支えるようにしながら、この日2回目となる「Dear DIVA」をもって、この先も語り継がれていくであろうデビューのステージは幕を閉じた。

曲が終わってからも、最後の最後まで丁寧に挨拶する2人の姿に、cHaRmたちも胸が熱くなったはず。デビューショーケースとは思えない圧巻のステージパフォーマンスを目の当たりにし、ROIROMが歩き出した未来への期待が高まる一夜となった。まだまだ始まったばかりの2人から、今後とも目が離せない。