LEO 背骨の部分でいうと、それこそ東京ドームに立てるようになったり、いろいろなステージに立たせてもらうようになったのが大きいかな。あとは、苦しいことも楽しいこともメンバーと一緒に乗り越えてきて、自分ひとりじゃないと思えるようになったし、「BE:FIRST」がいれば大丈夫っていう絶対的な安心感も大きいです。そういうふうに自分の居場所を確立できたのもあると思います。
燃え殻 その確信に近づいたのがこの4年間だったのかな。
LEO そうですね。アーティストっていろいろタイプがあると思っていて。圧倒的なオーラをまとって手の届かない存在になることもひとつの道かもしれませんが、自分がファンになるなら、自分と同じ痛みがわかる人のほうがいいなって思うんですよ。
LEO ステージの上に立っていても、満員電車のストレスとか、平日の昼下がりの副都心線がガラガラな感じとか、そういう風景を知っていることが大事なのかなって思うんです。超高級なパンを毎日食べている人に「おまえの気持ちわかるよ」と言われても、「いや、『超熟』の味も知らないのに何がわかるんだよ」って、僕がフロアにいる側だったら思います。だから、「僕も同じように弱さを抱えた人間なんだよ」というのを隠さずにいたいなっていうのはありますね。
燃え殻 たしかにそっちのほうが身近で信頼が持てるかもしれない。
LEO たとえば、今日で人生終わりにしようと思っていた人がいたとして、その人が僕らの音楽を聴いて、言葉を聞いて、「明日一日だけでも頑張ってみようかな」と思ってくれたらこんなにうれしいことはないですよね。自分の弱みが誰かの支えになることもあるからこそ、「同じ人間じゃん」というところを大切にしたいんです。
LEO ですかね。でも、昔から自分の力だけではないなというのはずっと感じていて。いい人たちに恵まれてきたなとは思っています。当時は何かと反抗していましたが、学校の先生も今思い返してみればすごくいいことを言ってくれていたなと思いますし、地元の友達もずっと僕の夢を応援してくれていました。ほんとうに周りの人たちに支えてもらってきたなって思います。
LEO アメリカは一昨年にATEEZのLA公演に出演させてもらったことがあったので、ちょっとは知ってくれている方もいるのかなという感覚はあったんですけど、ヨーロッパは初めて訪れる場所ばかりだったから、やる前はすごく怖かったんですよ。でも、盛り上がりがすごくて。特にパリとフランクフルトは驚くほどに熱狂してくれていて。めっちゃ最高でした。
燃え殻 どんな感じだったの?
LEO ライブ中に勝手にコールみたいなのが始まるんですよ。「疲れてるの」「疲れてないよ」「行け」「行こうぜ」みたいな感じで。僕らはそのノリがわからないから、ちょっと押し込まれる感じになっちゃって。BE:FIRSTがオーディエンスに気圧されそうになることってあんまりないので、それを横目で見ているのがめっちゃ楽しかったですね。「いいぞ!」って。
LEO 最近はクリエイティブ面に関しても、すごく中に入っていってるので、自分たちの意思とか、自分たちのやりたいことがより反映されるグループになっていければいいなと思っています。
燃え殻 作詞とかをもっとやったり?
LEO それもそうだし、トラックメイクからですね。今もメンバーみんなでやったりしますけど、もっとできるようになっていきたいです。あとは、いろいろなアーティストの先輩たちにたくさんお世話になって、ここまでやってこられたと思うので、自分たちもかつての先輩たちと同じように、若いアーティストからも支持されて、その人たちと一緒にやり合える存在で居続けたいなとは思いますね。
LEO 見えてきてはいますね。自分たちで曲も作れるようになってきましたし、ライブの演出にも携わるようになりました。これがこの先も続いていくんだろうなって思います。もちろん、不安はありますよ。それでも日々は進んでいくので、たとえ転んだとしても、一歩ずつ踏み出さないといけないなって。ときには立ち止まることも必要だと思いますけど、立ち止まっていても、顔だけはちょっと前に、前傾姿勢みたいな状態でいたいですね。
LEO もちろん自分なりに考えているんですけど、頭で考えながら100回でできることを僕はできない自負があるので、だったら人の2倍、3倍バットを振ればいいというのが昔からの考えです。人が1回やってわかることをわからないんだったら、わかるまでやればいい。とりあえず傷だらけになりながらも前に進むしかないのかなって。
燃え殻 後輩とかにもそういう話はしたりするの?
LEO しますけど、後輩に何か伝えるときはあんまり言い切らないようにしています。経験上、そのときわかることもあれば、時間がたってからでないとわからないこともあるって十分に理解しているので、若い子たちとしゃべるときは「じゃあ、それってどういうことなの?」「こういうことなんじゃない?」って、自分が壁打ち相手になる感じで話すようにしていますね。