2025年2月に建て替えのため惜しまれながら一時休館した、東京・丸の内にある帝国劇場。作家・小川洋子さんの最新作は、その「帝劇」を舞台にした連作短編小説だ。元支配人から「帝国劇場の記憶を小説の形で残しておきたい」というオファーを受けて、2023年の秋から取材をスタートした。
1962年岡山市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。1991年「妊娠カレンダー」で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞と本屋大賞、’06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞。『掌に眠る舞台』ほか著書多数。
『劇場という名の星座』
60年の長きにわたり愛され、現在は休館中の帝国劇場。裏方スタッフや観客など、さまざまな立場から同劇場にかかわる人々の姿を通して、劇場の記憶を描く短編小説集。全8編。(小川洋子著 集英社/1,925円)
