「勢い」だけでは通用しない、プロとしての危機感
——まずは、今年の5月でデビュー2周年とのこと、おめでとうございます! アーティストとして活動してきたこの2年間を、あらためて振り返っていかがですか?
MyM: ありがとうございます!
Miyuki: こうして活動を振り返ると、1年目はただただ「勢い」で突っ走ってきたんだなと思いました。「こんな曲出しませんか?」、「こんなイベントに出てみませんか?」と、言ってくださることに対して、素直に「やったー!」と喜んで。目の前のことに飛びついているうちに、あっという間に過ぎていった1年でした。
Yoshiko: けど、2年目となるとそうはいかなかったんですよ。
Miyuki: あれはクリスマスに開催したイベントのとき。ライブが終わってから「自分たちの姿を、もう一回ちゃんと振り返ってみよう」って、3人で映像を見たんですけど……。正直、愕然としました。勢いでやっているときは気づかなかったんですが、歌がボロボロで、音程も全然取れていなくて。そのときは「超、楽しい!」と思いながらステージに立っていた自分たちが、実はこんなにできていなかったんだと、3人ですごくショックを受けました。
Yoshiko
:ひどかったですよね。
Miyuki: 冷静に見たら「お金を払って観に来ていただいているのに、これはやばい」と思って。ようやく地に足をつけて、ボイトレを始めました。今更なんですけど(笑)。
Yoshiko: 本当に今更で、やっとこさ始めました。
Miyuki: プロの中に入ったことで、意識が少し変わってきましたね。
Yoshiko: 「プロとは?」と、改めて原点に立ち返りました。所属レーベルのスターベースさんが「曲出す?」って言ってくれて、「やった〜!」と喜ぶだけじゃないんだぞと。
Miyuki: 曲を出せるのは当たり前じゃないし、次で終わりかもしれない。自分たちはギリギリのところでやっているんだと、ようやくアーティストというものを冷静に、真面目に捉えるようになりました。楽しいという感情だけではダメだし、スターベースさんにも恩返しをしなきゃいけない。そう思うようになって、少しだけ重圧も感じるようになってきました。
ファンとの出会いや、ステージで感じたアーティストとしての覚悟
——この2年間で特に印象に残っている出来事はありますか?
Yoshiko: レコードをリリースしたときのお渡し会ですね。AnM(アンマー。MyMのファンネーム)の方々がたくさん来てくださって、ファンのみなさんの声を直接聞けたのが嬉しかったです。「曲が良くて、ファンになりました!」と言ってくださる方もいて、改めて自分がアーティストとして活動しているんだと実感しましたし、背筋が伸びるような感覚にもなりました。あと、「推し方」がこれでいいのかわからないと聞いてくれたファンの方もいて……。
Miyuki: そうそう。普段は地下アイドルを推している方で、MyM(マイムー)を好きになってくれた人がサインお渡し会に来てくださって。レコードを7枚も購入してくださったんですが、「こんなに少なくて、大丈夫ですか?」って聞いてくださったんですよ(笑)。
Yoshiko: どう推せばいいんですか?って(笑)。可愛かったですよね。
Miyuki: 「そんなに数を積まなくていいんですよって。1枚でいいんですよ。……いや、けど2枚かな?」なんて話したりして(笑)。
Yoshiko: (笑)。自由に推してくださいとお伝えしました。
——Mahiruさんはいかがですか?
Mahiru: 去年の1月に、オーディション番組『No No Girls THE FINAL』のMC&パフォーマーとして、マイムーが出演させてもらったんです。場所はKアリーナ横浜で、お客さんは2万人。その中で、私たちも1曲披露させてもらいました。他のアーティストの方は持ち時間が15分〜20分だったんですが、私たちは2分。急に現れて、ちょっと歌って、急に消えるみたいな(笑)。
Miyuki: 本当に一瞬だったよね。
Mahiru: そんな短いパフォーマンスだったにも拘らず、お客さんが私たちを温かく受け入れてくださって、すごく嬉しかったです。だからこそ、お笑い芸人としての私たちが音楽をやっているのではなく、アーティストとして音楽と向き合っているんだということを、ちゃんと伝えたいと思いました。2万人の前に立たせていただいたときは、このマイムーという存在を、目の前の人たちにしっかり届けたい、そしてもっと多くの人にも届けていきたいと強く思いました。
お互いを高め合う3人の関係性
——アーティストとしてさまざまな経験をしたかと思うのですが、お互いを見て成長したなと思う部分はありますか?
Yoshiko: Miyukiの成長っぷりが凄まじいです。昨年のクリスマスにライブイベントを開催したんですが、歌唱力もダンススキルも本当に上がっていて。1周年のイベントで自分たちのパフォーマンスに絶望してから、努力してここまできたんだな、というのが目に見えてわかったんです。Miyukiを通して、日頃の努力はきちんと身を結ぶんだなというのを学ばせてもらいました。私とMahiruもちゃんと努力しなきゃいけないなって。
Miyuki: YoshikoとMahiruは、そつなくできるタイプなんですよ!
Yoshiko: そんなことないです(笑)。Miyukiはもともと歌唱力も高いのに、それでもさらに上を目指していく。その姿が、私たちの学びになっています。
Miyuki: いや、この2人は本当にギフテッドみたいな人たちなんですよ。神様から才能をもらっているタイプというか。
Yoshiko&Mahiru: (笑)。
Miyuki: だからこそ、このギフテッドたちに近くで見せなきゃいけないと思っているんです。私のような凡人は、コツコツやらなきゃいけないし、これが普通の人間なんだって言うことを。それが私の役目だと思っています。
Yoshiko: 違う、違う(笑)。
Mahiru: Miyukiの姿を見ると、私たちもちゃんと練習しなきゃいけないなって思います。
Miyuki: 2人は仕事で海外出張も多いので、日々いろんな経験をして、それが修行になっているんだろうなと思います。
——このインタビューを通しても感じていますが、YouTubeなどでのビハインドシーンを見ていると、お互いを褒め合う姿が素敵だなと感じました。
Miyuki: MahiruとYoshikoが、日頃から人のことをすごくよく褒めるんですよ。それが周りに伝染しているんだと思います。
Mahiru&Yoshiko: それはMiyukiでしょ!
Yoshiko: Miyukiは人間力の塊ですから。嘘もつかないですし。
Mahiru: 私は嘘つきなので。
Miyuki: 嘘つきじゃないでしょ(笑)。私は昭和の人間なので、「褒めた/褒める」に馴染みがないんですよ。けど2人は平成世代。やっぱり生きてきた時代が違うんです。
Yoshiko: けど、Mahiruは本当に褒め上手なんですよ。普段一緒に生活していても、自己肯定感が上がる言葉をかけてくれるんです。
Miyuki: わかる! Mahiruは褒めて伸ばしてくれるタイプだよね。
Mahiru: 心からそう思っているから、口に出しているだけですよ。Miyukiは努力家だから、満足しないんです。どれだけ頑張っても、「まだまだ」と思えるから、努力をし続けられる。でもそれができる人ってなかなかいないじゃないですか。そのこと自体がすごいことだから、言葉としてきちんと伝えたいんです。さっきYoshikoが話していたように、結果としてダンスも歌もどんどん上手くなっていますし、一番近くでそんな姿を見ているからこそ、本音を伝えなきゃって。けど、Miyukiは謙虚なのでそれだけで満足しないし、慢心しない。それもいいところなんですが、さっき私たちを「ギフテッド」だって褒めてくれたように、自分のことも否定せずに褒めてあげて欲しいなって思います。
Miyuki :そうだよね。ありがとうね。そう話しながら、2人して膝をすりすり触ってあたためてくれてるし。
Mahiru: 冷たいので、一度ファスナーを閉めましょう。
初タイアップ曲「LIL BIT」に込めた想い
——(笑)。次は今回の新曲について教えてください。今回、初のタイアップ楽曲になるかと思いますが、まずは「サク山チョコ次郎」から話があったときの率直な感想を教えてください。
Yoshiko: みんなもともとサク山チョコ次郎が大好きだったんですよ!
Mahiru: 冷蔵庫のなかにもたくさん保管しているくらい。
Miyuki: なので、お話をいただいたときは本当に嬉しかったんです。大型ビジョンやWEB CMなどでも流れますし、これまで自分たちの記憶に残っているCMソングのひとつになれるのかなって。
——確かに。CMソングって、つい口ずさみたくなるものが多いですよね。今回リリースされた「LIL BIT」は、軽快なリズムと歌詞で、何回か聞いたらすぐに歌える楽曲だなと思いました。
Miyuki: 歌詞はみんなでアイディアを出しました。「ちょっと休もうよ」って、仕事の合間をイメージしたんだよね。
Mahiru: はい。テレビの収録などで休憩するときって、私たちはいつもなにかをつまんでいるんですが、なかでも「サク山チョコ次郎」は特別なお菓子で。すごく頑張ったときに、ちょっとしたご褒美のような感覚で食べていたんです。
Yoshiko: ハードなロケの後とかにね。
Mahiru: そうそう。だから、実際に一息つくときに食べていたもので、「ちょっと休もうよ、頑張りすぎなくていいんだよ」と、このようなメッセージを歌詞に込めることができて、感慨深いものがありました。自分たちの気持ちが、本当にリンクしているものになったと思います。
——日々、癒されているお菓子なんですね。
Mahiru: そうなんです! Yoshikoもサプライズで買ってきてくれたりして。
Yoshiko: よく行くスーパーの「ライフ」のレジ横にいつも置いてあるんですよ。頑張りたいときや、癒されたいときに、つい手に取ってしまうんですよね。
——ダンスはどのような感じのものになりましたか?
Miyuki: 今回も「ASOBOZE」や、「超NAMAIKI」などの振り付けもしてくださったKAITAさんがやってくださいました。みんなが踊れる、かわいいダンスです。ライブでも一緒にできる振りなので、楽しみにしていてください!
——みなさんの思いが詰まったこの「LIL BIT」。これからどんな存在になって欲しいなと思いますか?
Yoshiko: それこそ、CMソングとして、「ちょっと ちょこっと」と、たくさんの方が口ずさんでくれる曲になると嬉しいです。
Miyuki: 小学生の息子に聞かせたら、「めっちゃいい!」と、これまでにない反応をもらったんです。小学生ウケがいいことが分かったので、きっとイケると思います(笑)。老若男女、みんなに歌って欲しいです!
——最後に、アーティストとしての今後の目標や、展望について教えてください。
Miyuki: 5月15日に恵比寿のリキッドルーム、5月29日になんばHatchで2周年イベントを行います。今までで一番大きいライブハウスなので、観に来てくださる方々に楽しんでもらえるように、いつも以上に気合を入れて頑張りたいです。ちゃんとアーティストの自覚を持って、ほどよい緊張感のなかでステージに臨もうと思っています。精一杯やります!
——ちなみに、Miyukiさんの膝の触り心地はどうでした?
Yoshiko: お尻かな?と思うくらいツルツルでした。
Mahiru: わかる! 小さい頃の弟のお尻を思い出しました。セラミドたっぷり。
Yoshiko: もしかしてMiyukiは、一回も地面に膝をつけたことがない?
Mahiru: 湘南の風も言ってましたもんね。
Miyuki: 膝もついたことあるし、ため息もつくよ!Mahiru&Yoshiko: (笑)!