vol.2 New York
SPURは来年創刊30周年。その軌跡をたどりながら雑誌とモードの関係性を深掘りしていく連載の第2回は、SPURが常に憧れと羨望のまなざしで見つめ続けるNYがテーマ。本誌でもおなじみのNYブランドの最新作と取材秘話でお届け!
ワクワクする発見の楽しみをNYからこれからも続々と!
アップタウンの洗練とダウンタウンの喧騒という両極端な二つの表情を持ち、常に私たちをワクワクした気分にさせてくれるNY。創刊当初から取材に携わり、現地の「今」を伝えてくれるファッションジャーナリストの森光世さんは、SPURとNYの親和性をこう語ってくれた。「NYはファッションに限らず、食、アート、演劇、ストリートでさえも、常に何かが起こっていて、それを探し当てる楽しみにあふれている街。SPURにも同じようなスピリットがあり、それが雑誌としてのエネルギになっているような気がします」。訪れるたびにアップデートしていて、好奇心がかき立てられる街の姿を、SPURはファッションとともにこれからも追いかけ続けていくに違いない!
Brand ANNA SUI
NY特集の常連でもあり、毎シーズンのコレクションやコスメティックラインはもちろん、ヴィンテージやインテリアなど、アナ自身の抜群のセンスにも常に注目してきたSPUR。「カルチャーへの造詣の深さではアナに並ぶデザイナはまずいないでしょう」と森さんも絶賛。「さらに彼女が素晴らしいのは、その知識をひけらかすことなくオープンに共有してくれること。『SPURだったら何でも!』と言うほど取材にも協力的で、人も積極的に紹介してくれる。映画監督のソフィア・コッポラやメトロポリタン美術館のアンドリュー・ボルトンとの対談など、彼女の尽力で実現した特集が数多くあります」
SPUR 1999年5月号
甘くロマンティックなプリントドレスは昔も今もブランドの真骨頂。キャミソールドレス¥119,000・ブラウス¥93,000〈すべて10月下旬展開予定〉/伊勢丹新宿店(アナ スイ)
SOURCE:SPUR 2018年12月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Bungo Tsuchiya 〈TRON〉 styling: Tomoko Iijima hair: JUN GOTO make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Harmony, Rieke edit: Satoko Hatakeyama