2018.11.30

MICHAEL KORS COLLECTION

vol.2 New York

SPURは来年創刊30周年。その軌跡をたどりながら雑誌とモードの関係性を深掘りしていく連載の第2回は、SPURが常に憧れと羨望のまなざしで見つめ続けるNYがテーマ。本誌でもおなじみのNYブランドの最新作と取材秘話でお届け! 

ワクワクする発見の楽しみをNYからこれからも続々と! 

アップタウンの洗練とダウンタウンの喧騒という両極端な二つの表情を持ち、常に私たちをワクワクした気分にさせてくれるNY。創刊当初から取材に携わり、現地の「今」を伝えてくれるファッションジャーナリストの森光世さんは、SPURとNYの親和性をこう語ってくれた。「NYはファッションに限らず、食、アート、演劇、ストリートでさえも、常に何かが起こっていて、それを探し当てる楽しみにあふれている街。SPURにも同じようなスピリットがあり、それが雑誌としてのエネルギになっているような気がします」。訪れるたびにアップデートしていて、好奇心がかき立てられる街の姿を、SPURはファッションとともにこれからも追いかけ続けていくに違いない! 

 

Brand MICHAEL KORS COLLECTION

「人柄のよさと会話の楽しさではNYのデザイナーの中でもナンバーワン」と森さんが力説するマイケル・コース氏。「デザイナーは社会学者だ」が口癖というだけあって、その知的なアティチュードはコレクションにも毎回大いに反映されている。とにかく雑誌を見たり読んだりするのが大好きで、飛行機に乗るときは売店の雑誌を買い占めて読みあさるのが癖とのこと。「SPURは、記事は読めなくても情報ページが新鮮で楽しくて大好き」と森さんに語ったという話は、時代をキャッチすることにたけた彼らしいエピソードだ。

 

SPUR 2002年1月号

都会的な洗練をまとったニットのアレンジは今秋冬も健在。セーター¥158,000・スカート¥442,000・ベルト¥114,000/マイケル・コース カスタマーサービス(マイケル・コースコレクション) ヘアバンド/スタイリスト私物

SOURCE:SPUR 2018年12月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Bungo Tsuchiya 〈TRON〉 styling: Tomoko Iijima hair: JUN GOTO make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Harmony, Rieke edit: Satoko Hatakeyama

FEATURE