vol.3 Pink
創刊30周年を来年に控え、SPURが追い求めてきたモードなレガシーを掘り起こすこの連載。3回目の今回は、色のテーマの常連「ピンク」にフォーカス。4ブランドの最新のピンクを SPURならではの切り口で存分にお見せします
Brand GIVENCHY
甘いイメージに見られがちなピンクも絶妙なプリーツのテクニックで、シェブロン模様を表現したドレスならこんなにもクールで斬新。時にモダンに、エッジをきかせて。SPUR目線でチョイスするピンクの新しい可能性に、今後も乞うご期待!
ドレス¥206,000・イヤリング¥74,000・ポーチ¥125,000・ベルト¥46,000・ブーツ¥275,000(参考価格)/ジバンシィ表参道店(ジバンシィ)
甘くて幸せな気持ちをいちごミルクのピンクで表現
SPURを体現する色といえば、真っ先に思い浮かぶのが「ピンク」。ファッションテーマでもたびたび誌面に登場し、創刊20周年号では20人のスタイリストが個性あふれるピンクコーディネートを披露した企画を覚えている人も多いかも? しかしなぜ、ピンクがSPURの顔ともいえる存在に? その始まりは内田秀美元編集長が手がけたこのページ(写真下)から。
「最初にピンクを大々的にフィーチャーしたのは1998年。ピンクを着ることで感じる、甘くて幸せな気持ちを表現するページを作ったのが始まりです。特集の巻頭にいちごミルクを持ってきたのもそういう意図から。女の子なら誰でも好きな色であるというのも、流行とは関係なく何度も特集が続いた理由だと思います」
SPUR 1998年5月号
2012年には『SPUR pink』という別冊も登場。雑誌にピンクと名づけたのも、それまでの特集で培ったSPURらしいピンクなムードを若い世代にもシェアしたかったから、と内田元編集長。
「フューシャなどの強めの色ではなく、SPURを象徴するのはいつの時代もみんなが大好きないちごミルクのピンク。雑誌の姿勢や編集方針を『カラー』と言いますが、SPURが発する『色』がまさしくそのピンクなのかもしれませんね」
SOURCE:SPUR 2019年1月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Satoshi Kuronuma 〈aosora〉 styling: Tomoko Iijima hair: JUN GOTO make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Anastasia I. edit: Satoko Hatakeyama