JIL SANDER

vol.13 SMILE

SPURと深く関わってきたキーワードをピックアップし、創刊から30年の軌跡を深掘りしてきたこの連載も今月が最終回。ラストを飾るテーマは、SPURの永遠のアイコン「スマイル」。これからの10年、20年もずっと笑顔でハッピーに!

JIL SANDER

白のシルクワンピースをベースに、薄いグリーンの糸をフリンジ状にあしらったテクニカルドレス。ふわふわで繊細な袖の表面に、赤のラインが透けて見えるデザインは、リラックスしながらもエッジをきかせる、このブランドらしい粋なディテール。「似合うね」と言われたら無条件にうれしくなる一着。

ドレス¥548,000・パンツ¥98,000/ジルサンダージャパン(ジル サンダー)

SPURを手にとってくれた人、全員が笑顔になる
そんな雑誌をこれからも目指したい

書店から買ってきたばかりの最新号を手にとり、そっと表紙をめくる。または、配信されたばかりの表紙のアイコンをポチッと押し、画面をシュッとスクロール。ページをめくる動作は違っても、読み進めるたびに目に入る人気スタイリストの最新のスタイリングや物欲を刺激するアイテムに、ドキドキ・ワクワクする気持ちが止められない。最終ページにたどり着く頃には大満足。自然と笑顔になっていた経験は誰にでもあるはずだ。

「ファッションは人を笑顔にするパワーがあります」と語るのは、五十嵐真奈編集長。「一着の服には、そこに関わる人の想いが詰まっています。作り手、ブランド、売り手、それぞれの想いが美しい服となり、着る人を装うのです。SPURはファッションに関わるすべての人の想いを伝える媒体でありたい。SPURを手にとった人が好きな服を見つけ、着て、自信がついて笑顔になってくれる――そのきっかけになれれば、こんなにうれしいことはありませんね」。読者にはいつも機嫌がよくハッピーでいてほしいとも語る五十嵐編集長。果たして30周年記念の今月号は、読者のみなさんに笑顔をお届けできただろうか。SPURの進撃はこれからも続く。

SOURCE:SPUR 2019年11月号「いつもモードは、 SPURと……」
photography: Mitsuo Okamoto styling: Tomoko Iijima hair: JUN GOTO  make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Rhiannon, Moet, Kovich, Marketa edit: Satoko Hatakeyama

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