【橋本愛の武装MODE】時代を超えて蘇る、パトゥのスピリット

2021年の大河ドラマ『青天を衝け』に、橋本愛が出演することが発表された。題材となるのは幕末から明治にかけて実業家としてその名を轟かせた、渋沢栄一の生涯。橋本が演じるのは、吉沢亮演じる渋沢栄一の妻である尾高千代だ。

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ノーカラージャケット¥125,000、レースフリルブラウス¥79,000、パンツ¥69,000、ピアス¥63,000、サンダル¥89,000/以上全てイザ(パトゥ) 0120-135-015、ソックス/スタイリスト私物

「知れば知るほど渋沢さんの人柄や信念に惹かれ、世の中みんなこんな人だったらいいのに、と思うほどです。そんな人を生涯支え続けた千代という人の、今よりも強い女性のあらゆる制約の中で懸命に生きていた姿を残したいです。」。

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明治時代といえば、日本が飛躍的に経済発展を遂げた激動の時代。この頃、フランスではモードシーンが栄華を極めていた。ポール・ポワレやマドレーヌ・ヴィオネ、エルザ・スキャパレリ、そして言わずと知れたココ・シャネルなど、現代ファッションの礎を築いた伝説のデザイナーたち。その中で、長らくその名が忘れ去られていたデザイナーの一人に、ジャン・パトゥがいる。

1912年にパリでオートクチュールメゾンを創業したジャン・パトゥは、ニットを使ったスポーツウェアや、シンプルで仕立ての良いブラックドレスなど、一貫して着心地にこだわったワードローブを提案した。

その後マルク・ボアンやカール・ラガーフェルド、ジャンポール・ゴルチェといったスターデザイナーたちを輩出したメゾン パトゥは、クリスチャン・ラクロワ時代にあたる1987年を境にメゾンを休止していた。

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そんなパトゥに新たなチャプターを書き加えるのが、カルヴェンやニナ・リッチといった名だたるクチュールメゾンでの経歴を持つギョーム・アンリ。2020年のメゾン再開にあたり、ギョームは創業者が打ち出したエフォートレスかつモダンなワードローブを、フランス人らしいウィットに富んだ世界観で再解釈している。

今回、橋本が着用したのは、2020年プレフォールコレクションの中の一着。ワイドレッグトラウザーとダブルブレストジャケットに、ギピュール レースのブラウスを合わせたルックだ。

「普段私服ではスカートやドレスを着る事が多いので、パンツルックは新鮮な印象でした。顔立ちがボーイッシュに捉えられることもあり、昔はよくトラウザーを着ていたのですが、その反動もあるのかもしれません。今回着たルックは、ぱっと見るとシャープでマニッシュですが、シルエットやディティールに乙女心が華やぐフェミニンな要素があり、すごく好みでした」。

「橋本愛が最近買ったもの」セシリー・バンセンのフリップフロップ

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「ブランドを見てもうしつこいよ、と思われるかもしれませんが、コレクションを見てからずっと欲しかった、花のビーズをあしらったビーチサンダル。この世で一番可愛いビーサンだと思います。足にピンクの花を咲かせて夏をかわいく過ごしたい」。


橋本愛 プロフィール
熊本県出身。映画『告白』(2010年)、熊本県出身。映画『告白』(2010年)、『桐島部活やめるってよ』(2012年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などで注目を浴びる。 直近では大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)と2年連続大河ドラマ出演を果たしたのち、2021年度「青天を衝け」では大河ドラマ初のヒロイン役を務める。 昨年5年ぶりに民放連続ドラマ『同期のサクラ』に出演し話題を集めたが、今年も日本テレビ10月期「35歳の少女」の出演を控えている。

model: Ai Hashimoto photography: Yuki Kumagai styling: Tamao Iida Hair and makeup: Hiroko Ishikawa edit: Shunsuke Okabe