【橋本愛の武装MODE】アンダーカバーをまとい、軽やかにステップ

生粋のモードラバー、橋本愛による本連載も6回目になる。ファッションに対する彼女の真摯な姿もさることながら、撮影の度に驚かされるのがその表現力の豊かさだ。衣装に合わせて、まるで別人のように変わる表情。シャッターを切るテンポに合わせて、まるでダンスのように軽妙にポージングが移り変わる。

【橋本愛の武装MODE】アンダーカバーをの画像_1
スウェットトップ¥26,000、チュールフリルボレロ¥100,000、つけ袖 参考商品(色違い展開あり、¥78,000)、レイヤードスカート¥400,000、メタルヘッドドレス¥250,000、パンプス¥75,000/以上全てアンダーカバー 03-3407-1232、ソックス/スタイリスト私物

「モデルに限らず、表現をするときは何かを模写することが多いですね。本格的なダンスの経験は無いですが、コンテンポラリーダンスを見ているのは好きです。踊りってすごくプリミティブな表現なので、撮影の時も特に計算したりせず、思いのままに動かしていることが多いですね」。

自分では即興だというが、ただ自分が美しく見える角度で構えるだけでなく、洋服が最も輝いて見えるポーズを即興で練り出すのはそう簡単ではない。例えば今回の撮影で着用したアンダーカバーの洋服がそうだ。

【橋本愛の武装MODE】アンダーカバーをの画像_2

「もののけ」と題された今シーズン、2020-21年秋冬のアンダーカバーは、黒澤明監督による映画『蜘蛛巣城』に着想を得ている。中でも今回橋本が選んだのは、ボリュームのあるチュールのペチコートを重ねた、ハリのあるシルクタフタのスカート。グラフィックプリントのスウェットには、チュールを重ねたラッフルのボレロを重ねた。このスカート、ラックにかかった状態で持ち上げてみたのだが、かなり重量感がある。しかしカメラの前に立った橋本は、そのことを微塵の感じさせないような軽やかな足取りでスピンを見せる。

【橋本愛の武装MODE】アンダーカバーをの画像_3

ちなみに、コレクションのテーマと偶然リンクしたのだが、橋本は無類のジブリ映画好きだという。この撮影を行ったのは8月頭、ちょうどドラマの撮影中のこと。落ち着いたら映画館でジブリ作品を観たい、と言っていたが、その悲願は果たして叶ったのだろうか。次の撮影の時に聞いてみようと思う。

「橋本愛が最近買ったもの」mame のニット

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「今シーズンのテーマが"包む"ということで、籠のような網目に惹かれました。柔らかくて、心も体も包み込んでくれるmameの服は、いつも着るだけでしなやかになれます」。


橋本愛 プロフィール
熊本県出身。映画『告白』(2010年)、熊本県出身。映画『告白』(2010年)、『桐島部活やめるってよ』(2012年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などで注目を浴びる。 直近では大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)と2年連続大河ドラマ出演を果たしたのち、2021年度「青天を衝け」では大河ドラマ初のヒロイン役を務める。 昨年5年ぶりに民放連続ドラマ『同期のサクラ』に出演し話題を集めたが、今年も日本テレビ10月期「35歳の少女」の出演を控えている。

model: Ai Hashimoto photography: Yuki Kumagai styling: Tamao Iida Hair and makeup: Hiroko Ishikawa edit: Shunsuke Okabe

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