先日、橋本愛が主演を努めた舞台『班女』を観る機会に恵まれた。三島由紀夫没後50周年を記念し、三島の代表的な作品を、全て異なる演出家が手がけるといった趣向の企画のひとつだ。
作品の中で、橋本が演じるのは、花子という女性。吉雄という運命の相手との再会を待ち焦がれながら、現実と空想の狭間に佇む “狂女” だ。真っ白のドレスに身を包み、吉雄の持ち物であった扇をうっとりと見つめる花子の、なんと儚く、美しいことか。純潔であるからこそたくましいその姿は、どこか橋本自身の佇まいともシンクロする。
先日、橋本愛が主演を努めた舞台『班女』を観る機会に恵まれた。三島由紀夫没後50周年を記念し、三島の代表的な作品を、全て異なる演出家が手がけるといった趣向の企画のひとつだ。
作品の中で、橋本が演じるのは、花子という女性。吉雄という運命の相手との再会を待ち焦がれながら、現実と空想の狭間に佇む “狂女” だ。真っ白のドレスに身を包み、吉雄の持ち物であった扇をうっとりと見つめる花子の、なんと儚く、美しいことか。純潔であるからこそたくましいその姿は、どこか橋本自身の佇まいともシンクロする。