【橋本愛の武装MODE】ロバーツ・ウッドを着た、パンクプリンセス

特段楽しみにしているわけではないが、毎年恒例の流行語大賞の候補が発表された。当然ながら、今年のノミネートを見ると、コロナ関連の単語がずらりと並ぶ。このランキングには入っていないが、今年に入って大きく変わったライフスタイルのひとつといえば、リモートだろう。リモートワークはもちろんのこと、リモート飲み会、はたまたリモート結婚式なるものも台頭する時代だ。

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シースルートップ ¥65,000、ビスチェトップ ¥76,500、ラッフルスカート ¥119,000/以上ドーバー ストリート マーケット ギンザ(ロバーツ ウッド) 03-6228-5080、ブーツ¥79,000/チャーチ 表参道店(チャーチ) 03-3486-1801、タイツ/スタイリスト私物

エンターテイメントの世界でも、リモートの存在は無視できない。演者がそれぞれの自宅で撮影したリモートドラマや、リモートでのライブや演劇鑑賞。大きなアリーナで、アーティストが一人でパフォーマンスする様はどこかシュールだが、不安が絶えない時期だからこそ、エンターテイメントによって与えられるポジティブなエネルギーは計り知れない。ドラマや舞台に引っ張りだこの橋本愛にとっても、リモートライフスタイルは気づきを与えてくれるものだったという。

「リモートドラマではありませんが、先日出演した舞台はライブで配信しました。舞台は生で見てこそ、という意見もあると思いますが、私は肯定派。ライブ配信だと、生の舞台では見られない様々なアングルから舞台を見ることができるという利点があります。フィジカルとリモート、それぞれのメリットに気づけたのは、大きな発見でした」。

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聞くと、出演する側だけでなく、観客の視点でもリモートの可能性を感じたという。

「私が個人的にリモートの良さを感じたのは、ライブ。大森靖子さん、銀杏BOYZ、女王蜂など、大好きなアーティストのライブをオンラインで鑑賞したのですが、最前列で見ているかのような臨場感を味わえたのが印象的でした。アーティストと目が合うなんて、なかなかフィジカルなライブでは体験できないですから」。

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そう、何を隠そう、彼女はライブ好きなのだ。そんな彼女の、ロックな一面を引き出すべく、今回はオールブラックのスタイリングを用意した。ブラックのチュールをラッフル状に重ねたスカート、そして素材感の異なるブラックサテンをヘムにあしらったブラウス。ロンドンのエマージングデザイナー、ロバーツ・ウッドの最新コレクションだ。

デザイナー、ケイティ・ロバーツ・ウッドが作り出すのは、ロマンティックでありながら、どこかミステリアスで毒っけのあるスタイル。ブラックのサイドゴアブーツを合わせ、カメラの前に立つ橋本は、さながらロックスターのような佇まいだ。

「ドーバーストリートマーケットギンザで初めて名前を聞いてから、ずっと憧れていたデザイナー。ロバーツ・ウッドらしい柔らかな素材使いを、オールブラックでパンキッシュに仕上げるのが新鮮でした」。

「橋本愛が最近買ったもの」『天才とは何か』(大和書房)ディーン・キース・サイモントン著

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「今回は初の本です!映画を観に行ったついでに買いました。「天才」というふんわりしたようで確固たる概念を、緻密にどう説明されているのか興味深く。また私の中の天才と凡人の見極めにもなるなと」。


橋本愛 プロフィール
熊本県出身。映画『告白』(2010年)、熊本県出身。映画『告白』(2010年)、『桐島部活やめるってよ』(2012年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などで注目を浴びる。 直近では大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)と2年連続大河ドラマ出演を果たしたのち、2021年度「青天を衝け」では大河ドラマ初のヒロイン役を務める。 昨年5年ぶりに出演した民放連続ドラマ『同期のサクラ』に続き、日本テレビ10月期「35歳の少女」にも出演中。

model: Ai Hashimoto photography: Yuki Kumagai styling: Tamao Iida Hair and makeup: Hiroko Ishikawa edit: Shunsuke Okabe

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