【橋本愛の武装MODE】ジョーダン・ダラー スタジオを着て叫ぶ、ファッションはアートだ!

色々あった2020年も終わる。年が明けても変わらないものもあるが、少なくともファッションシーズンは変わる。春夏がやってくる。多難な時代にこそ、自分を奮い立たせてくれる洋服を着よう。

「来シーズンの2021年春夏は、通常通りのランウェイショーを行わないブランドなどが増え、様々な発表形式に挑戦したブランドが多く見られました。個人的に心惹かれたのはやっぱりグッチ。一つのテーマに絞らず多国籍、多様性を重んじる印象を受けました。全体的にレトロなテイストがとても可愛く、ジェンダーレスなアイテムやディティールには強く優しい信念が感じられました。今年は効率重視のカジュアルな服装で出かけることが多かったのですが、もしとびっきり奮発して買うとしたらミュウミュウの秋冬で発表された、パッチワークのドレスを着たいです」。

【橋本愛の武装MODE】ジョーダン・ダラの画像_1
ジャケット¥184,000、スカート¥66,000/ともにドーバー ストリート マーケット ギンザ(ジョーダン ダラー スタジオ)03-6228-5080、シューズ¥99,000/チャーチ 表参道店(チャーチ×ノワール ケイ ニノミヤ) 03-3486-1801、ソックス/スタイリスト私物

今回フィーチャーするのは、ジョーダン・ダラー スタジオ。日本ではまだ知名度は低いが、モードラバーが注目するニューブランドだ。デザイナーのジョーダンは、オーストラリア出身。名門、セントラルセントマーチンを卒業後、現在拠点を置くシドニーで創作活動を続けている。誇張したシルエットの作品は、どこか浮世離れしたシアトリカルな印象。今回のパデッド素材のセットアップは、まるで羽毛布団のように体を包み込み、武装してくれるルックだ。

【橋本愛の武装MODE】ジョーダン・ダラの画像_2

今回、スタイリストの飯田さんから提案されて初めて知ったブランド。ぱっと見た時は度肝を抜かれましたが、実際に着てみると動きづらい窮屈な感じがなく、その軽やかさに驚きました。こんなに派手なのに、お布団に包まれたような柔らかい気持ちになる。シルエットがとても独創的で、特に横から見たときの腕の卵のようなフォルムにときめきました」。

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一見ハードルが高そうな個性的なスタイルでも、橋本は臆することがない。

「むしろ、そういうスケールの大きい服を求めています。多くの人の手に届きやすいものよりも、一つの芸術品として、デザイナーの美学や信念の詰まった服に惹かれます。ビジネス的な利益よりもアーティストとしての表現の発露を感じることで、生きる力を貰っている気持ちです」。

「橋本愛が最近買ったもの」プリスティンのラップローブ

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「お風呂あがりにさっと保温できて、体のスキンケアの邪魔にならないアイテムを探していて、これがぴったり!大きなリボンと小花のレースが可愛くて、しかもオーガニックコットン100%。ショップ袋が手作りの新聞紙のバッグで、マイバッグにしようと決めた。」


橋本愛 プロフィール
熊本県出身。映画『告白』(2010年)、熊本県出身。映画『告白』(2010年)、『桐島部活やめるってよ』(2012年)、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年)などで注目を浴びる。 直近では大河ドラマ『西郷どん』(2018年)、『いだてん』(2019年)と2年連続大河ドラマ出演を果たしたのち、2021年度「青天を衝け」では大河ドラマ初のヒロイン役を務める。 昨年5年ぶりに出演した民放連続ドラマ『同期のサクラ』に続き、日本テレビ10月期「35歳の少女」にも出演し、話題を集めた。

model: Ai Hashimoto photography: Yuki Kumagai styling: Tamao Iida Hair and makeup: Hiroko Ishikawa edit: Shunsuke Okabe

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