ハロウィンに浮かれる夜の街へ、猫コスプレで向かう……
というのは真っ赤な嘘で、実際は入稿、校了作業の後、一カ月放置しているコラムを書き終えないと帰してもらえない、そんな夜。仕事でグッタリしたままコスプレで楽しむ若人を見ると、「グギィ、仮想の悦びを知りやがって、自分たちばっかり!」と唐突な怒りの衝動に駆られてしまいそうなので、繁華街には足を踏み入れません。
そんな不安定な状態でも、猫を見ると癒やされますよね。最近はSPURで毎月お世話になっているフリーエディター小倉さんから送られた猫画像を見ることで、心の安定を取り戻しています。
12月号付録アンダーカバー×SPURのキャットポーチとリアルキャットの競演。小倉家の猫たちは生地のカサカサした質感が好きなのか、ポーチの中に潜り込んで遊んでいるそう。
キャットポーチに描かれたのはちょっとレトロな猫たちですが、アンダーカバーのグラフィックセンスはやはり素晴らしい。数シーズン前の画家ミヒャエル・ボレマンスのコレクションも感動的でしたが、来春夏は誰もが知ってるジャズのジャケットを華麗にアレンジ。
ドレスに描かれたのはビル・エバンズの「ワルツ・フォー・デビイ」。他にも名盤いっぱい。Tシャツ等には何度もなっているでしょうが、ここまでダイナミックに使ってるのは、いまだかつてないんじゃないでしょうか。ショーを観ていても頭の中にジャズのスタンダードナンバーが流れてくる、楽しいコレクションでした。その記憶を再び掘り起こすため、東京でのアンダーカバーの展示会へ出かけましたが、そこで出会ってしまった……
アンダーカバーの新作「ハスキーの子犬ポーチ」! かつて実家で飼っていたハスキー犬を思い出し、光の速さで個人オーダーしました。次はこの子で付録ができないかな……!
服は迷ったら買う派。そして色違いで揃える派。車はFR派。ジョジョは四部派。夜は糖質オフでハイボール派。圧倒的イヌ派。