【ニューバランスの「204L」】服に静かに寄り添うような、トレンド文脈の最新スニーカー

この春買うべきスニーカーのエッセンシャルは、ファッションに寄り添うスリークなデザインと健康に意識が向くようなランニングシューズ、そしてインテリジェンスな革靴モチーフ。ここではNew Balance(ニューバランス)の「204L」をフィーチャー。

この春買うべきスニーカーのエッセンシャルは、ファッションに寄り添うスリークなデザインと健康に意識が向くようなランニングシューズ、そしてインテリジェンスな革靴モチーフ。ここではNew Balance(ニューバランス)の「204L」をフィーチャー。

New Balanceのスニーカー「204L」

No.05
Brand: New Balance
Model: 204L
Year: 2025

薄底を採用したスマートデザイン。アウトソールは70年代のランニングシューズからインスパイア。

New Balance(ニューバランス)の「204L」

各¥16,940/ニューバランス ジャパンお客様相談室(ニューバランス)

ニューバランスの「204L」は、ファッションのトレンド文脈から生まれた品番だ。アーカイブスに着想を得たアッパーのデザインに、ロープロファイル(低重心設計)のソールを融合。新しいのにどこか懐かしい、その曖昧な印象が、現代にフィットする理由でもある。

「2002R」や「990」のように機能や背景にストーリーがあるわけではなく、むしろ空気感で勝負する余白をもったシューズだ。ニューバランスといえば、ものづくりに誠実で、美学を語れるブランドだ。しかし最近は、記号性が薄く、服を静かに支えながら引き立つような「204L」が選ばれている。

軽量で薄型のシルエットにレトロなディテールを取り入れた。サイドから見るとボリュームがあるが、1970年代に誕生した「W320」という女性用ランニングシューズのスリムな構造を参考にしていて、俯瞰すると細さを感じる。近年、スニーカーは厚底やY2K、ハイテクといった明確な言語をもったデザインが時代を象徴してきた。しかし今年は引き算のフェーズ。色や素材で表情が変わるくらいアノニマスなニューバランスに注目してみてほしい。

Masayuki Ozawaプロフィール画像
編集者Masayuki Ozawa

スニーカーを社会的、文化的な視点からとらえた『東京スニーカー史』(立東舎)をはじめ、数々の著作をもつ。UOMOやMEN’S NON-NOなどのメンズ媒体、そして朝日新聞全国版で定期コラムを連載中。

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