【ジル サンダー】スニーカーの定義を拡張する、薄底のスクエアモカシン

この春買うべきスニーカーのエッセンシャルは、ファッションに寄り添うスリークなデザインと健康に意識が向くようなランニングシューズ、そしてインテリジェンスな革靴モチーフ。ここではJIL SANDER(ジル サンダー)の「HOOD」をフィーチャー。

この春買うべきスニーカーのエッセンシャルは、ファッションに寄り添うスリークなデザインと健康に意識が向くようなランニングシューズ、そしてインテリジェンスな革靴モチーフ。ここではJIL SANDER(ジル サンダー)の「HOOD」をフィーチャー。

JIL SANDER(ジル サンダー)の「HOOD」

No.07
Brand: JIL SANDER
Model: HOOD
Year: 2026

光沢があり、上質な薄いレザーを採用。スクエアぎみのトゥが高級感を演出。ブラウンとの2色展開。

JIL SANDER(ジル サンダー)の「HOOD」

¥162,800/ジルサンダージャパン(ジル サンダー)

クワイエットラグジュアリーというキーワードがモード界に台頭し、スニーカーの流行は革靴ライクに一変した。ローファーやメリージェーンといった紐のないアッパーデザインが増え、白いスポーツソックスが前提でないスニーカーが定番化している。そして走れそうにない控えめなソールが現在のムード。

その中で本命は、シモーネ・ベロッティにクリエイティブ・ディレクターがバトンタッチされたジル サンダーのシューズだ。世間的には革靴に分類されそうだが、僕にとってはスニーカーだ。青く薄いラバーソールとワラビー型アッパーの融合は、革靴は疲れるけど、スポーツシューズではちょっと若いと思う、時代の心理に浸透したデザインである。

2026年春夏のショーでお披露目され、シモーネ本人も着用してフィナーレに現れたのが印象的だった。そのときの彼のリラックスしたブラックジーンズとのスタイルは、メンズ・ウィメンズどちらにもよいお手本だろう。光沢のある質感もスクエアぎみのトゥの形状もレザーシューズらしいが、包み込むような心地よいフィットだ。

Masayuki Ozawaプロフィール画像
編集者Masayuki Ozawa

スニーカーを社会的、文化的な視点からとらえた『東京スニーカー史』(立東舎)をはじめ、数々の著作をもつ。UOMOやMEN’S NON-NOなどのメンズ媒体、そして朝日新聞全国版で定期コラムを連載中。

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