寅年目前の今、丑年の私はこのポーチに狙いを定めています。なぜか。ぬん、とした不純物ゼロの眼差しと視線が合っちゃったからです。初対面で「退かぬ」「省みぬ」と虎は私に語り掛けてきました。2022年、どんな試練が訪れようと、導いてくれそうな頼もしさです。背面には幸せの青い翼の鳥が羽ばたいていて、愛鳥家としてはこの甘辛攻撃にもぐっときました。ポップな配色とグラフィカルな不思議空間もいい感じ。ちょっとそこまで、のときはこのポーチ片手に、着こなしにほんのりクセを加えてみたいというものです。
そして、「ピコタン・ロック」の最新作。絶対的ポケット主義者としては、素通りできるはずがありません。探し物ばかりの人生、名刺交換の際に何度冷や汗をかいたことか。その冷や汗を拭くためのハンカチを掘り起こすために、かばんの中で大捜査線を張ったことか。「ピコタン・ロック」なら大丈夫です。ご覧ください、まるでガーデニングバッグのように外ポケットがずらりと佇んでいます。
レザーのフラップが付いた正面のポケットにはiPhoneを。その隣には、いつでも持ち歩いているリップバームの「ローズ エルメス ローズ ア レーヴル」を入れます。後ろの左右のポケットには、それぞれ名刺入れとイヤホンを。と、必需品の定位置を妄想するだけで、にやにやしてしまいます。このバッグとなら、なんだって涼しい顔で華麗に取り出せるはず。
2021年末、オデッセイの軌道が、忙しくておっちょこちょいな私の本気のニーズにぴたっと寄り添ってくれました。(エディターIGARASHI)
【HERMÈS BAG&SLG】







