2016.03.21

ファッションディレクター・菅野麻子 #1 ヴィタ キンの「ペザントドレス」

「ウクライナ発のヴィタ キンというブランドがお気に入り。カフタンはもちろん、ドレスもブラウスも本当に手が込んでいて素晴らしいんです」(菅野さん)

ヴィタ キンは、2015年にデビューしたばかりのアップカミングなブランド。デザイナーが自らのルーツであるウクライナへのオマージュを込めて作り上げるアイテムは、祖国の伝統的な民族衣装がインスピレーションソースになっている。ひとつひとつのアイテムを作り上げるのに3ヶ月もの時間を費やすという、職人の手による丁寧な刺繍が魅力的だ。今シーズンの新作ペザントドレスも、シグネチャーの刺繍の他に、大きなタッセルがポイントになっている。

「トラディショナルな刺繍やマクラメ、アップリケを軸に、そこにビビッドな色使いを盛り込むことでモダナイズされたデザインに落とし込むなど、今の気分をうまく取り入れた世界観が好きですね」(菅野さん)

単なるフォークロア、といったカテゴリーにはおさまらない独特のムードはデビュー当初から注目の的で、海外ではソーシャルメディアを使ってスナップ投稿をするモードラバーが後を絶たない。ひとめでそれとわかる個性的なデザインは、フレッシュな魅力に溢れている。

230,000

ロンハーマン千駄ヶ谷店
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