SPO新メンバーを迎えてのファッショントーク第三弾。ファーフェッチを愛するモードラバーは、今季トレンドのネオンカラーをどう取り入れる? 身も心もファッションもビビッドに刷新して、自粛疲れを吹き飛ばそう!
今月のゲスト スタイリスト 小川夢乃さん
個性派メガネがトレードマーク。元デザイナーとしての経験から、洋服のデザインだけでなく、生地や縫製のディテールにもこだわるマニア気質。
今月のゲスト バイヤー 溝口翼さん
下北沢のセレクトショップ、KALMA(カルマ)のバイヤー兼ディレクター。優れた審美眼を頼りに、新鋭ブランドをいち早く取り入れるモードオタク。
ライターH
自粛生活の反動でポチりの勢いがさらに加速中。ファーフェッチがある時代に生まれてよかったと感じつつも、欲望と闘う日々が続く。
ライターH:今回はヴィンテージラバーの二人がそろいましたね〜。
スタイリストO:溝口くんは私がお誘いしたの。彼のファッション知識スゴイから!
バイヤーM:いやー光栄です! ファーフェッチはマイナーなブランドが豊富だから、欲しいものがあふれてくるね。それにプライシングも素晴らしい。
ライターH:在庫を持つリテーラーの現地価格だから、ものによってはけっこう安く手に入るんだよ。
スタイリストO:実を言うと、洋服は実物を見てから買いたい派なの。でもファーフェッチは圧巻の品ぞろえだから、一度見るとポチらずにはいられなくなるね。
ライターH:今回のお題は「ネオンカラー」ということで、二人の気になったものは?
スタイリストO:私はアクセサリーで取り入れたい気分。夏は身につけるアイテム数が減るから、小物で遊びを入れたい。おしゃれな小物といえば、まずは安定のジャックムスでしょ!
ジャックムスのハット by スタイリストO
ライターH:ライムグリーンのラフィアハット! これはインパクトあるー。
スタイリストO:わたし「昭和顔」だからさ。キャッチーなアイテムが顔まわりに欲しくなるの。メガネも然りだけど。
ライターH:いつも個性派アイテムをすんなり着こなしてるよね。
バイヤーM:このハットはつば広だから、60年代のムードも感じられる。
スタイリストO:そうそう、イメージはバカンス中のジャクリーン・ケネディ。真夏はマキシ丈のワンピースに合わせてボーホーシックにいきたいわ。
バイヤーM:ちなみに、僕が今かぶってるバケットハットもジャックムスだよ。
スタイリストO:あら奇遇! やっぱ外せないブランドよね〜。
カッスル・エディションズのクラッチバッグ by スタイリストO
ライターH:カッスルといえばアウターの印象が強いけど、こんなバッグも作ってるんだ。
スタイリストO:ね、意外でしょ!? でもあのシンプルなコートにマッチしそうじゃない? パフィなバッグって旬顔だし、ひとつは持っておきたい。
バイヤーM:確かに。ベーシックなスタイルに添えるだけでグッと今年らしくなりそう。
ライターH:しかも比較的お手頃プライス! いいなー、ネオン小物欲しくなってきた。
ワンドラーのサンダル by スタイリストO
スタイリストO:足もとにネオンカラーをプラスするなら、このワンドラーのサンダルかな。
ライターH:わ〜、見てるだけでエネルギー補給できそう。
スタイリストO:まさに目の保養。体の底から元気が湧き上がってくる感じがする。
ライターH:ワンドラーって、バッグがメインのブランドだと思ってた。
スタイリストO:国内では取り扱ってるところ少ないからね。ファーフェッチだとシューズもかなり充実してるよ。
バイヤーM:ショッピングしながらそういう再発見があるのって楽しいよね。
モリー・ゴダードのラッフル チュールドレス by バイヤーM
バイヤーM:僕は、自分がディレクションしているショップにおきたい、という視点で選んでみたよ。
ライターH:このドレス、ランウェイのルックでは黒が使われていて、スーパーかわいいって思った! ネオンブルーも新鮮で素敵ね〜。
バイヤーM:モリーらしいロマンティシズムと毒っ気は保ちつつ、パキッとしたカラーリングで今季らしい雰囲気も備わってる。
スタイリストO:こういうシアーなデザインは自由にレイヤードできるから、スタイリスト的にはマストアイテムだわ。Tシャツ&デニムのラフなスタイルに合わせたり、柄もののドレスに重ねたり。なんでもアリだから、自己流にいろんな着こなしが楽しめそう。
ケネス・イズのフレアパンツ by バイヤーM
バイヤーM:ケネス・イズは僕が好きなブランドのひとつ。
ライターH:確か、ナイジェリア出身のデザイナーだよね。2019年の「LVMHプライズ」のファイナリスト。
スタイリストO:このパンツ、前と後ろで柄が切り替わってる。なんて美しいパターン! アフリカンなムードを感じる。
バイヤーM:母国の民族衣装を再解釈したデザインが特徴で、ファブリックはナイジェリアの工場で手織りされてるんだよ。生産数も限られるはずだから、ファーフェッチで買えるのは貴重!
ライターH:伝統技術を踏襲しながらも、シルエットはすごくモダンだね。
バイヤーM:ユニセックスで着られるアイテムが多いのも魅力的。デビューコレクションを見た時に、このブランドを応援したいって強く思った。
スタイリストO:その気持ち、わかるわ〜。しかも勢いのある若手デザイナーって、みんなマニアックで野心的だから、直接話を聞くと面白いよね。
バイヤーM:ホントにそう! ちなみにケネス・イズは、うちの店にも置かせてもらってるよ。サガン・ヴィエンナというバッグブランドとのコラボアイテムなんだけどね。
ライターH:えーそんなのもあるんだ⁉
シューティン・チウのシャツ by ライターH
スタイリストO:お、今話題のシューティン・チウだ。
バイヤーM:アントワープ出身の若手中国人デザイナー。この人も民族衣装をクリエーションに落とし込むのがすごく上手。
ライターH:先シーズンあたりからチャイナ服がマイブームで、運命的な出合いだったのがこのシャツ。伝統衣装のエッセンスを盛り込みながらもストライプやチェックがふんだんに使われていて、エクレクティックな雰囲気が絶妙!
スタイリストO:意表をつく組み合わせが面白いね。ジャカードの織り模様もすごく綺麗。
バイヤーM:このブランドはパネリングも秀逸だよね。360度どこから見ても違った表情が見られる。
ライターH:しかもセールになってるし、もう買うしかないよね?
スタイリストO:今逃したら再会はないかもよ? 思い切っていっちゃおう!
コリーナ・ストラーダのタイダイ スウェットシャツ by ライターH
ライターH:あと、ネオン系で一番欲しい色はやっぱりグリーンかな。
スタイリストO:なんてったって今年のトレンドカラー。
ライターH:どうせならとことん今っぽいテイストで着たいから、タイダイで攻めたい。
バイヤーM:まさに流行のかけ合わせ! でもスウェットだからちょうどいい抜け感が出そう。
スタイリストO:サイケデリックなプリントは、このブランドの得意技だよね。
ライターH:サテンパンツとか、テロテロのベロアパンツと合わせたい。名付けて「親に会うと呆れられる」スタイル。
スタイリストO:「いい加減に年考えなさい」って言われるやつね。
バイヤーM:まぁでも、ファッションは自由に楽しむものだからさ!
ライターH:背中を押してくれてありがとう。では自由を求めてさっそくポチります!