各ブランドの秋冬の新作が続々と登場しているファーフェッチ。世界中のモードラバー御用達のサイトなだけに、その在庫数は日々激しく変動中。中でも日本で手に入りにくい気鋭ブランドのアイテムは争奪戦必至! トレンドに敏感なSPOたちの最旬ウィッシュリストを参考に、秋のワードローブをいち早く揃えよう!
今月のゲスト スタイリスト 鈴木美智恵さん
2017年に独立し、モード誌を中心に活躍中。ショッピングに限らずリサーチのツールとしてもファーフェッチを使いこなしている。最近は糖質オフとエクササイズに励む日々。
今月のゲスト エディター 竹内彩奈さん
ファッションのみならず音楽やカルチャーにも精通する、オールマイティな若手エディター。服を買うときは、デザイナーのバックグラウンドまで徹底的にリサーチする。
ライターH
毎晩ファーフェッチで新作をチェックしながらスタイリングを妄想中。いつになく冒険心がムクムクと湧き上がり、この秋は今までトライしたことのないアイテムにチャレンジする予定。
ライターH:この連載も9回目! いよいよ本格的な秋冬開幕ということで、新シーズンにふさわしいフレッシュなゲストをお迎えしました。
エディターT:よろしくお願いします! ちょうど秋のショッピング計画を練ってたところだから、ウィッシュリストが旬顔揃いでキラキラしてる。
スタイリストS:Hさん、久しぶりー。仕事のリサーチも兼ねてファーフェッチは常にチェックしてるから、秋冬の準備は万端だよ。とりあえず私、今季はダークな気分です。
モリー・ゴダードのプリーツドレス by スタイリストS
ライターH:シャーリングやラッフル使いがなんともモリーらしい!
エディターT:ロマンティックなデザインに色の強さが加わって、今年らしいムードを感じるね。シーズンをまたいで使えそう。
スタイリストS:一枚でドレッシーに着こなすのも素敵だけど、私はTシャツを重ねてカジュアルダウンさせたい。足もとはコンバースのスニーカーか、ゴツめのコンバットブーツで。
ライターH:あえてラフに着るのもかわいいね。シューズ次第で雰囲気が変わるから、着こなしの幅が広がりそう。
スタイリストS:あとふんわりシルエットで体型カバーできるのもポイント高い。
ライターH:しめつけないの大事。いつだってウエストは解放されていたいです。
コペルニのスワイプバッグ by スタイリストS
エディターT:コペルニはセバスチャン・メイヤーとアルノー・ヴァイヤンが手がけるブランド。二人とも元クレージュのアーティスティック・ディレクターだよね。
ライターH:これ、秋冬のオフランウェイスナップでよく見かけたわ。ミニマルな曲線フォルムが印象的で記憶に残ってる。うちの二歳の息子に持たせたら顔ハメして遊ぶだろうなって思ってたんだよね。
スタイリストS:確かに子どもの顔にフィットしそう(笑)。このバッグ、iPhoneの設定画面にあるスワイプボタンがインスピレーション源になってるの。デザイナー二人のモダンな感性が巧みに表現されてるよね。
エディターT:白だとよりいっそうソリッドな雰囲気だから、着こなしの引き締め役になりそう。
スタイリストS:さっきのモリーのようなブラックドレスに差し色で持ちたいんだよね。モノトーンで質感のコントラストも楽しめるし。
ライターH:コンパクトだけど、ちゃんとスマホが収まるサイズなのも嬉しいね。
シモーン・ロシャのドレープスカート by スタイリストS
エディターT:このスローガンプリント、秋冬のショーで見て気になってた! ハートモチーフがダークロマンティックなムード。
スタイリストS:光沢のあるシルクサテンで、着るとドレープがとても綺麗に出るの。
ライターH:ニットとの相性が良さそうだね。
スタイリストS:秋口はぴったりしたニットとボリュームのあるシューズを合わせて、ミニバッグを添えて歩きたい。
エディターT:間違いなくおしゃれ!
ライターH:ちなみにこのスカートに描かれているスローガン、直訳すると「あなたの愛を心に刻んで」という意味だね。
スタイリストS:愛を刻まれたいので今すぐ買います!
メデアのハンドバッグ by エディターT
エディターT:メデアはずっと欲しいと思いながらタイミングを逃してきたから、今季こそは!
ライターH:2018年にデビューした新鋭バッグブランド。デザイナーのカミラ&ジュリア・ヴェントゥリーニ姉妹はツインモデルとしても脚光を浴びているよね。
エディターT:二人はアートとも関わりが深くて、写真家のナン・ゴールディンやフェミニスト・アーティストのジュディス・バーンスタインとコラボしたバッグも出してるよ。ストリートやアンダーグラウンドカルチャーとのつながりが強いのも、このブランドならではの魅力。
スタイリストS:デザインもクールだよね。マットなカーフスキンを使って、あえて紙のショッピングバッグのようにキッチュにみせるというアプローチが面白い。
ライターH:この紐みたいな持ち手が個人的にツボだわ。シンプルだけど確かなインパクトがある。
エディターT:パキッとした明るいイエローもいいよね。シャープなフォルムを際立たせているし、身につけるとポジティブな気持ちになれそう!
アニ・ルウのネックレス by エディターT
スタイリストS:パールのネックレスは私も今季欲しいと思ってた。
ライターH:カラフルなビーズとのコントラストが新鮮だね。
エディターT:最近レゲエやダブをよく聴いているから、トライバルなムードをファッションにも取り入れたくて。アニ・ルウの旬のパールとアフリカンなテイストとのミックスマッチに惹かれた。
スタイリストS:遊び心たっぷりだけど華奢で上品だし、大人にちょうどいいデザインだね。重ねづけにも重宝しそう。
エディターT:今っていろんな素材を重ねるのがトレンドじゃない? チェーンやほかのビーズネックレスと組み合わせて、お気に入りの奇抜なバンドTシャツに合わせたいなと思ってる。
ライターH:陽気なスタイリング! 街でばったり会ったらハイタッチしたいわ。
ジャックムスのジップアップセーター by エディターT
エディターT:にぎやかな服装も好きだけど、秋冬はコンサバなアイテムもおさえておきたいところ。
スタイリストS:ハーフジップが90年代っぽくてかわいい!
ライターH:大ぶりのセーラーカラーで、ジャックムスらしいパンチが効いてる。アンニュイなカラーも素敵。
エディターT:メリノウール100%の厚手のリブがいい味出してる。ボトムはマイ定番のリーバイス501でカジュアルシックにまとめたい気分。
スタイリストS:やっぱりニットは質のいいものを揃えたいよね。その方が長く着られるし。
ライターH:しかもこのセーター、家で洗えるよ。
エディターT:サイコーだね。迷わず即買いします!
パリ テキサスのブーツ by ライターH
スタイリストS:パリ テキサスのブーツは最近ファッションスナップでよく見るよね。
ライターH:私、今季は足もとで冒険しようと思ってまして。
エディターT:モードにみせるなら、なんてったってパイソン柄!
ライターH:秋冬のシューズって結局いつも無難な黒ばかり選んでしまうから、今年は攻めの姿勢に転じたい。
スタイリストS:パイソン柄でもナチュラルカラーなら意外と汎用性が高いしね。
ライターH:本当はロングブーツに挑戦したいんだけど、低身長だから脚の長さに自信がなく、ミドル丈に落ち着いた。
エディターT:スラウチーなシルエットが今っぽいね。
スタイリストS:クラシックなジャケットスタイルにハズしで取り入れてもかわいいんじゃない?
ライターH:なるほど、そのアイデアいただきます!
ウラ・ジョンソンのジャンプスーツ by ライターH
エディターT:ジャンプスーツも今や一着は持っておきたい定番アイテム。
ライターH:数年前からずっと狙ってるんだけど、理想的なものにめぐり合えないまま2020年を迎えてしまったよ。
スタイリストS:つなぎのアイテムってワーク感が強いから、洗練されたムードで着こなすの難しいよね。
ライターH:着るとただの「作業着」になっちゃう問題。試着室で何度も切ない思いをしてきたけど、このウラ・ジョンソンのジャンプスーツはなんだかいけそうな気がする!
エディターT:ウエストリボンとドレープのきいた袖が女性らしい雰囲気だね。
スタイリストS:それでいてワークウェアの要素もちゃんと入っているから、マスキュリンとフェミニンのバランスが秀逸!
ライターH:そうそう、まさにちょうどいいんだよね。色味もシックで秋っぽいし。
エディターT:これなら足もとはヒールでもスニーカーでもしっくりきそう。
ライターH:ついに念願のジャンプスーツデビューができそうだわー(涙)。あとは涼しくなるのを待つのみ!