ビッグシルエットやリラクシングな服の潮流から、この春また新鮮に輝き出したコンサバスタイル。モードに仕上げるにはどうすればよいか? 最新トレンド攻略法をスタイリスト浜田英枝さんが全力講義!
色、柄、形、あらゆるディテールで遊びながら、最後の"一線"を守り抜け
「コンサバ」と「モード」という、一見アンビバレントなスタイルは、実はこの春、隣り合わせの関係だ。スタイリスト浜田さんが春夏トレンドを先読みしながらその関係性について解説。
「今年のモード界でアップデートされたコンサバは、アイテム自体はベーシックでありながら、素材や色、ディテールに"裏切り"があるものを取り入れるのがポイントです。この核心部分は、ただのアンサンブルニット、シンプルなジャケットやタイトスカートを合わせただけでは出せない。そこに必要なのはモードな"服力"です。一つひとつに服力があることで、いわゆる"コンサバ"の保守的なムードは"攻め"に転じるのです」
プラダのプリーツスカートやマーク ジェイコブスのボウタイブラウス……。今季の"コンサバ"を象徴するルックには、レディライクなスタイルが今また新鮮だ、と感じさせる力強さがある。今までのビッグシルエットなトレンドと逆を張ることでも、"防御"は最大の"攻撃"として存在感を増した。
「ただし、どんなに攻めてもコンサバというからには守るべきは"清潔感"。オーセンティックなアイテムが醸し出す清楚なイメージを味方にしつつ、2019年のコンサバに挑戦してみてほしいです」
SOURCE:SPUR 2019年3月号「2019年のコンサバ白書」
styling: Fusae Hamada photography: Bungo Tsuchiya〈TRON〉(model), Takehiro Uochi〈TENT〉(still) hair: Dai Michishita make-up: Masayo Tsuda〈mod’s hair〉 model: Massima