萬波ユカ × 宮崎聖子(EVA) 私たちがヴィンテージを着る理由 Part2

普遍的な魅力あるアイテムを現代のスタイルに落とし込む

萬波
 今おすすめのアイテムはありますか?

宮崎 チャイナテイストの服かな。エヴァでは何年か前から注目しています。このチャイナドレス(1)は、100年くらい前の着物をリメイクしました。ウォン・カーウァイの映画『花様年華』(’00)のように60年代の女性らしいスタイルが現代にプレイバックすればよいな、と思っていて。古着のキッチュなイメージではなく、パーティシーンにもストリートにもマッチする、上品で自由自在に着こなせるドレスとして提案しています。

萬波 挑戦してみたい! 祖母が和裁をするので、着物にはなじみがあります。

宮崎 萬波さんは何か気になるものはありますか?

萬波 基本的に全身ヴィンテージなのですが、靴はなかなかいいコンディションのものが見つからないんですよね。

宮崎 どうしてもダメージが多いですよね。うちもメンテナンスして、きれいな靴のみを厳選すると、必然的に数が少なくなってしまって。この靴(2)は萬波さんがお好きなブラウンにも合いそうです。イヤリングも集めていらっしゃるとか?

萬波 もう大好きです、なめたくなるくらい(笑)。大ぶりなものが好みで、大量にコレクションしています。

宮崎 このイヤリングとブローチ(3)は素敵ですよ。50年代くらいまではジュエリーはお揃いのデザインでセット使いがポピュラーだったのですが、今の人たちはあまりしないので、逆に新鮮に映ります。お洋服はいかがですか?

萬波 このロングドレスの色がツボです(4)。

宮崎 日本人は顔色が映えないって緑をつい敬遠してしまうから、なかなか上級者ですね。本当はシルバーにもゴールドにも合う万能カラーなんですよ。

萬波 緑色の服、けっこう持っています。こっくりした色が好きなんですよ。

宮崎 それにしても本当にヴィンテージがお好きだとわかって、うれしいです。

萬波 もっとヴィンテージブームが盛り上がったらいいですよね。こちらこそ勉強になりました、ありがとうございます!


ドレス¥18,000・イヤリング¥2,000・ブーツ¥42,000/EVA


SHOP DATA
EVA(エヴァ)●東京都渋谷区猿楽町2の1 アベニューサイド代官山Ⅲ-1B 
電話:03-5489-2488 営:12時~20時 無休
http://evavintagetokyo.com/home/menu.html

PROFILE
宮崎聖子●1975年、宮城県生まれ。高校在学中にレコードの輸入業を起こす。モデルやDJを経て、上京し就職。企業受付や役員秘書を5年間務めたのち、退職する。2004年にヴィンテージショップ「EVA」をオープン。

FEATURE