2016.10.02

CITYSHOP/食とモードとカルチャーを網羅したショップ

モードのワクワク感を食やカルチャーで表現

セリュックス、ラブレス、ザ・コンテンポラリー・フィックスと時代に即してモードの最先端を行くセレクトショップを生み出してきたのがクリエイティブ・ディレクターの吉井雄一さんだ。昨年12月、ベイクルーズがファッションと食を融合した店、「シティショップ」をオープン。吉井さんはそのディレクションを手がけた。1階はパリヤによるデリカテッセン、2階はファッションとカルチャーグッズがミックスされたセレクトショップという構成だ。

「このカラフルな野菜のショーケース、モードだと思いませんか? シティショップは〝都市で生活する人のための場〟がコンセプト。このあたりで生活していたり、働いている方々の日常で必要とされているものは何かということを考えました。なんといっても裏青山はアパレル業界の人の街。最近はファッションはもちろんのこと、食や健康に意識のある人も増えてきています。新鮮な野菜や肉、魚、スーパーフードをたっぷり使ったグルメサラダを欲していたのは僕だけじゃないと思ったんです。表参道には飲食店が多数ありますが、モードな感性を取り入れているのがここの特徴ですね」

2階にはミスター・ジェントルマンを手がける吉井さんとオオスミタケシさんによるオリジナルをはじめ、TOGA、タロウホリウチといった東京ブランドのウェアや、カルチャーを感じる雑貨、グローサリーがずらり。気の利いたギフトを探すにもうってつけだ。

「生活の中にファッションがあるというのが、自分の自然な感覚。そこには食もファッションもカルチャーも垣根がないんです。僕が面白いと感じたものを仕入れていますが、デイリーに使えることを大切にしています。実は秋にシティショップのアネックス的なフードショップを企画中。ありそうでなかった新しいフードカルチャーを発信できる店になりそうです」

吉井雄一さん
CITYSHOPクリエイティブ・ディレクター。 カフェ&デリ「パリヤ」を手がける一方で、「ミスター・ジェントルマン」のデザイナーも務める。

SHOP DATA
シティショップ
●東京都港区南青山5の4の41
[1F FOOD&BAR]電話:03-5778-3912
営:11時30分〜22時(LO21時30分) 不定休
[2F FASHION&CULTURE]電話:03-5778-3953
営:11時30分〜20時30分 不定休

SPUR2016年10月号掲載
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