SUPER A MARKET／プロフェッショナルな接客で脅威のリピート率

キャラの立ったスタッフが温かく迎えてくれる店

裏青山の入り口といえば「スーパーエーマーケット」のことを忘れてはいけない。モードマニアの心をつかんで離さないショップとして、オープンから４年たった今も圧倒的な信頼を得ている。その理由は店舗スタッフのパーソナリティあふれる接客にある。ショップの立ち上げから携わっている、４人のプロフェッショナルに話を聞いた。

ここは男女の線引きなく接客するというシステムが面白い。なかでも男性スタッフの海前直樹さんは巧みな話術で顧客を獲得している。「接客をする際に大切にしているのは、その人とコミュニケーションをとりながら、いかに呼吸を合わせていくかです。そのためにファッションだけでなく、政治やスポーツ、アートなど幅広いテーマで会話をしながら、ライフスタイルに寄り添った提案をしています」

2012年のオープンから勤続している山下陽子さんはショップの個性を熟知し、ここ数年はバイイングにも参加。「私からは先のトレンドを見据えた提案ができると思います。忙しいなかでもスピーディにその方の欲しいものをマッチング。常連顧客の好みを常に頭に入れているので、その方が好きそうなものが入荷したら、個々にお知らせすることもあります」

今年らしいミックススタイリングを聞くなら大西飛鳥さんへ。「ときどきほかのスタッフから『やりすぎ』と思われるくらいミックス中毒（笑）。色と柄をさしたスタイルが好みです。ワードローブに合う提案もお任せを」

オーソドックスなアイテムを探すなら、志村里美さんに聞いてみたい。「ベースはプレーンなもの、そこにシーズンのキーアイテムをミックスするスタイルが好みです。ここはモードなアイテムが多いですが、実はベーシックも得意。まずは試着していただき、お客さまが納得するまでスタイリングを一緒に組み立てていきます」

＜写真２＞
接客テクニックもさることながら、店内のトルソーのスタイリングも秀逸。そこで、山下さんと志村さんに秋冬の新作で即興スタイリングショーをお願いした。
（右・山下さん）「秋の第一弾では話題のロゼッタゲッティのケープが入荷。ブラウンからレオパードへ、ワントーンでスタイリングするのが気分です」。
コート￥416,880（ROSETTA GETTY）・パンツ￥64,800（LA PRESTIC OUISTON）・帽子￥12,960（ARMEL）・靴￥73,440（BROTHER VELLIES）
（左・志村さん）「襟元や袖口にリボンをあしらったデザイン性のあるニットにはスタンダードなスカートが好相性。足もとにはフリルを配したブーツで遊び心を加えて」。
ニット￥104,760（J.W.ANDERSON）・スカート￥64,800（ATLANTIQUE ASCOLI）・
靴￥118,800（J.W.ANDERSON）／すべてSUPER A MARKET