MARC JACOBS(マーク ジェイコブス)/ 2017-18年秋冬コレクション

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大きな倉庫にパイプ椅子が二列、計326席並べられ、その間が一本の細く長いランウェイとなる。BGMが流れない無音の中、その一本道を歩くモデルの足音だけが響く。会場内での撮影は一切禁止。今季マーク・ジェイコブスは、服にのみ集中してほしい、といわんばかりに非常にシンプルな形式を選んだ。そこで彼が見せたのは、学生時代に影響を受けたヒップホップ・カルチャーに着想を得た服。トラックパンツやジップアップニット、バケットハットなどが登場するが、それらは決してキッズのためのストリートアイテムではない。千鳥格子やアーガイルといったクラシカルな柄、シックな茶系のカラーパレット、上質な素材によって、「大人がリアルに着たい服」へと生まれ変わっていた。
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