母から娘へと大切に受け継がれていく。伝統工芸のナンタケットバスケット

アメリカ北東部のナンタケット島は有名なリゾート地。かつてはネイティブアメリカンたちが住んでいたが、その後イギリス人の街となり捕鯨基地として栄えた。ナンタケットバスケットは17~18世紀に、クジラの脂を保管するための樽を作る技術を応用して作られ始めた。 上流階級の人々に愛され、今では工芸品となっている。椎名さんは「写真集で見るとウェディングドレスに合わせていて、親から子へ代々受け継いでいくものだとわかります。きっとダイヤの指輪のような貴重なものでしょう」と話す。このバッグは籐とともにベイリーン(クジラのひげ)をたて糸に編み込んだ、とても珍しいもの。ふたの丸く白い部分はマンモスの牙を削ったパーツで、留め具はクジラの歯でできている。

ナンタケットバスケット〈H11×W24.5×D17〉¥950,000(参考価格)/New England Nantucket Basket Association 

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