2016.10.20

トミー ヒルフィガーとコラボしたTOMMY×GIGIコレクションのプロモーションのため、ファンと交流しながら世界を回るTOGETHERTOUR(トゥギャザーツアー)で来日した、人気モデルのジジ・ハディッド。最も稼ぐモデル番付に食い込む多忙な日々の合間を縫って、デザインの世界にも足を踏み入れた彼女の、コラボレーションにかける熱い思いと仕事の流儀について話を聞いた。

――スーパーモデルを母に持ち、2歳でモデルデビューしたジジは、子供の頃からトミー ヒルフィガーのファンだったという。

「もともとモデルを志したきっかけは、ファッションよりも写真やイメージに興味があったからなの。トミーの過去のキャンペーンで、犬やおばあちゃんまで出ているファミリーのビジュアルが大好きだった! 真のアメリカンスタイルを手がけるブランドながら、新しいものも取り入れようという懐の広さがあるし、デザイナーのトミー自身もインスピレーションに溢れた素晴らしい人よ」。

――幼い頃から親しんできたブランドとのコラボは、ジジにとってもエキサイティングな体験だったよう。

「もう最高としか言えないわ。デザインに関わるのは人生初。だから、このコレクションは私にとっても特別なものなの。女の子はみんな、一度はお洋服をデザインしたいと思っているはず。だから、完成までの過程が楽しくて熱中できるのも当然よね。夢中になりすぎて、1時間の打ち合わせのつもりが、8時間ぶっ通しで会議した日もあったほど。自分でフィットモデルまでして、シルエットも細かく調整したわ」。

――この日は、ジジらしいスポーティなクロップトップとショートパンツに、ダブルのネイビーブレザー。ふたつのお団子が耳のようになったヘアに目尻にラインストーンをあしらった遊び心あるヘアメイクに、ニーハイソックスという「TOKYOにインスパイアされた」という、"KAWAIIミックススタイル"だったジジ。今回のコレクションでも、トミー ヒルフィガーのアメリカンクラシックなスタイルに、彼女ならではの現代的な感性をミックスすることにこだわった。

「私らしさを取り入れるために、大好きなスポーティテイストやヴィンテージはもちろん、ロングドレスなどのカリフォルニア流シックスタイル、エッジイなレザーパンツなどお気に入りの要素をミックスするチャレンジをしたわ。ヴィンテージショップで"もうちょっと丈がこうだったらな、違う色だったらな"って思った経験を活かしたり、ファブリックや重さ、ボタンなどのディティールにもすごくこだわったの。パッチも今回のコラボために一からデザインしたしね」。

――そんなこだわりを経て誕生した初のコレクション。なによりやり甲斐を感じたのは、実際に着ている人の姿を見たときだという。

「なによりもハッピーな瞬間だわ。友達が着ているのはもちろん、学生のファンがフーディを着ていてくれたり……親友のテイラーも着てイベントに駆けつけてくれたしね」。

――取材現場では、ルックブックをめくりながらシチュエーション別コーディネートを提案する一幕も。
「私の彼(ミュージシャンのゼイン・マリク)はレザーが好きだから、デートにいくならレザーパンツがいいかな。女友達とニコイチ(お揃い)にするなら、帽子で船員風コーディネートはどう? ミックススタイルが得意な日本の女の子にはシンプルなパンツとTシャツにたくさんパッチをつけたヴィンテージ風コートというコーディネートがオススメね」。
 
――NY、ミラノ、ベルリン、ドバイ、そしてここ東京で5カ国目。深夜に到着して、インタビューやイベントをこなしたあと、明日は上海に発つというハードスケジュールながら、疲れの陰を一切感じさせないジジ。そのスタミナとしなやかなボディの秘訣は?

「キックボクシングはずっと続けているわ。時間があれば、バレエや部分的なワークアウトを取り入れることもあるけれど、今は余裕がないからキックボクシングだけ」。

――8月末に発表された米経済紙「フォーブス」の2016年版「最も稼いだモデル」ランキングでは、初登場で堂々の5位にランクイン。今や年間10億円近く稼ぐ人気モデルに成長した彼女には、デビュー当時から変わらず心がけている3つの流儀がある。

「親切であること、一生懸命仕事をすること、友達を大切にすること。(ヴィクシー・エンジェルとして有名なモデルの)キャンディス・スワンポールにはじめた会った時、親切でやさしくてとても影響を受けたの。彼女から自信がある人は親切なものだと学んで以来、自分のやっていることに自信をもち、親切でいることを心がけているわ。私は母に"一生懸命やれば、必ずかわいくなるし、いい仕事がくる"と言われて育ったから。この教えは今も守ってる。友達を大切にすると、心から触れ合って支え合えるだけじゃなく、ときには仕事のチャンスにつながることもあるのよ」。

 21歳にして、確固たる仕事の流儀を持っているジジ。そんな彼女いちばんの活力は、ファンの歓声だという。この日もトミー ヒルフィガー 表参道店で行われたファンとのセルフィーイベントで、時間を心配する司会者に「まだやりたい!」と耳打ち。タイムリミットいっぱいまで笑顔で交流を楽しむ姿が見られた。
「日本がとても気に入っていて、今は言えないけどサプライズも用意しているの。日本のみなさん、またお会いしましょう」。

トミー ヒルフィガー ジャパン
電話 :03-5358-7922
https://japan.tommy.com/pc/features/gigi_hadid/

TOMMY×GIGIコレクションは、表参道店やポップアップストア、オンラインストアなどで取り扱い中。

FEATURE