浮世をきらめくライジングスター

まずは、服神たちの視線をさらった神々しいほどおしゃれなモデルのトップスリーをピックアップ!

私服もヘアも顔だちも! 可愛らしさの三位一体

Gisele Fox / ジゼル・フォックス

「どうしてこんなに可愛いの!?」と服神たちを悶絶させたのが、新人モデルのジゼル。愛らしいバンビのような顔だちとショートヘアの、米シアトル出身の16歳。今シーズン、カルバン・クラインやマーク ジェイコブスなどのショーに出て注目された。「仕事で来日もしていて、チャーミングな顔なので気になっていました。一見クセのある服をうまく自分に引き寄せてまとめていて素敵!」と、モデルの畠山千明さん。ヴィンテージアイテムを駆使したスタイリングは、本人のキャラクターともマッチしていてキュートのひと言。モデルスナップ界期待の大型新人、ここに爆誕!

(右)「ほっこり」しがちなビッグサイズのニットは、ジオメトリックな柄と落ち着いたカラーでマニッシュに。ショートヘアとキャスケットの相性も抜群。

(左)ジル・サンダーのTシャツとフレアパンツでつくったモノトーンスタイル。下の写真と同じデニムジャケットでトムボーイに。あえて袖を通さずに羽織ってビッグシルエットのジャケットとフレアパンツの難しいバランスをクリアした。

ヴィンテージのミニドレスとデニムジャケットに、レオパード柄スカーフでさらに柄をプラスして。軽やかなドレスと黒いスニーカーやバックパックの重量感など、ちぐはぐになりかねない要素がうまく調和している。

パンチきかせまくりの次世代チャレンジャー

Ania Chiz / アニア・チズ

「先シーズンのミラノ・コレで会ったときから、おしゃれだなと目をつけていた、ロシア人モデルのアニア。今シーズンは見違えるほど攻めの姿勢に変貌。ぜひ彼女のクローゼットを見てみたい」とライターの板垣千春さん。「なぜそれを選んだ!?」と問い詰めたくなる色やアイテムのセレクトに、誰のまねでもないオリジナルなセンスが感じられる。整った顔だちと涼しげな目もとは、普通にしていればクールビューティなのに、攻めまくりのスタイリングとの落差が面白い。この調子でトライ&エラーを繰り返して、孤高のおしゃれチャレンジャーの座を追求してほしい!

(右)ピンクのフーディトップスに透け感のあるレインコートをレイヤード。色みはガーリーなのにどこか毒を感じるスタイリングだ。白いスニーカーはプーマ。

(左)主張する水色のムラ染めジャケットにネオンブルーがグラデーションになったトップスを腰に巻いてとことん色をプラス。

(右)白いミニマルなドレスに羽織ったのは、 まさかのネオンパープルのファーコート! さらにクリアなクラッチを手にして分類不可能なスタイリングを披露。

(左)この日は、カーレーサーが着るようなジャンプスーツを着て登場。腰に巻いたトランスペアレントなウェアも謎だ。

トランスジェンダー公表&ますます大人ムードに

Teddy Quinlivan / テディ・クィンリヴァン

NYコレ会期中にトランスジェンダーであることを公表したテディ。もともとストリートではフォトグラファーたちから囲まれるほど人気の彼女だが、今シーズンはさらに注目度が増した。その私服スタイルは、注目されることを意識してか、ぐっと大人のムードに。とはいえ、彼女らしいひねりは健在だ。「デビューの頃からニコラ・ジェスキエールのお気に入りモデルだったこともあり、私服でもルイ・ヴィトンを着ていますね。アクセサリーなしで、あくまでローキーにまとめるあたりが、さすが売れっ子モデル!」とエディターの岡部駿佑さん。

(右)ドレスはサンローラン。広く開いたデコルテは、あえて飾りつけなしで!

(左)オールヴィンテージのスタイリング。「一度見たら忘れられない、印象的なジンジャーカラーのヘアも彼女の魅力」と岡部さん。ヘアカラーと対極にある深緑のパンツをチョイスするところが彼女らしい。

(右)インに着たクロップドトップスから、 おなかを大胆に見せて。肌の露出が多くてもモードになるのが、テディの個性。パンツはルイ・ヴィトンのもの。

(左)数シーズン前のルイ・ヴィトンのミニドレスを、ザラのソックスブーツで旬のムードにアップデートした。

SPUR MAGAZINEプロフィール画像
SPUR MAGAZINE

着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!

FEATURE
HELLO...!