オフランウェイスナップの目利きとしても知られる、スタイリストの浜田英枝さんが「これは！」と思ったおしゃれな人を厳選して熱烈&詳細解説！
浜田英枝 / FUSAE HAMADA
SPURをはじめとするモード誌で活躍する人気スタイリスト。広告、ルックブックなども手がける。強い女性像を感じさせるスタイリングに定評があり、ファッションプロからも厚い支持が。
究極の理想はこの無造作感！ ステラを神と崇めたい
「ベテランモデルのステラ・テナントの着こなしは、もう無条件に好きです。ひと目で素敵な女性だとわかりますよね。ごくシンプルなアイテムを着崩しているのに、圧倒的なおしゃれオーラ。パンツの裾あしらいや、インナーのピンクの挟み方など、きっと計算しているのでしょうがそれを感じさせません。コム デ ギャルソンのシルバーシューズも新鮮！」。パンツはバレンシアガ、ニットは彼女自らディレクションを手がけるホランド＆ホランド。
（右）最高にモダンな、トレンドアイテムの取り入れ方
米『GLAMOUR』誌ファッション・ディレクターのジリアン。「シックなモノトーンスタイルを貫く彼女が最大限にトレンド感を取り入れ、かつ自分のものにしているところに拍手！ こんなにモダンなバレンシアガの取り入れ方は、見たことがない！ オフホワイトの靴にも大人の遊び心が」
（中）大人な着こなしの中に漂うやんちゃ感
『フィナンシャル・タイムズ』ファッション・ディレクターのジョー。「まず、色をまとっていないのに目を引くのがすごい。ハイウエストのゆったりしたパンツを、ウエストを下げぎみにはいているようですね。ジャケットに漂う大人らしさと、トムボーイなムードが共存していて魅力的」
（左）いつも原色なジュリアがシックに！
いつも鮮やかな原色のウェアを着ている印象の強い、スタイリストのジュリア・サー・ジャモア。「見てください、茶系のワントーンのジュリアです！ ジャケットと、セリーヌのパンツで、ピッチの異なるチェック柄をレイヤード。ベビーピンクのシャツと肌色との色合わせも粋です」
「シャツとジャケットというトラッドな組み合わせなのに、カチッときまりすぎていないのがとてもいい！ 韓国出身のモデル、ソヒュンの涼しげな目もとやボーイッシュなヘアスタイルがあってこそ成り立つスタイルでは」。シャツとワイドパンツはアレキサンダー ワンのもの。
モデル兼アーティストとして活動するマルテ・メイは、ジャケットの下に古着のシャツを挟み込んだ。「知的でハンサムな個性の人。モノトーンスタイルに、ちょっとファンシーな柄を差した遊び心が好き。パコラバンヌのバッグの輝くスタッズで洗練させています」
「モデルのアリーヤは、ウェアと靴の組み合わせが自由すぎるし、さらにフェミニンなセリーヌのバッグを合わせる違和感がすごい。それぞれがまったく別のテイストなのに、トータルだと説得力がある。定石どおりのスタイリングセオリーにとらわれない発想を推したい」
（右）エレガントなスカーフとスポーティの超絶ミックス
モデルのニーナは、エルメスのスカーフを真知子巻きにした。「『このアイテムにこれは変』というセオリーから完全に自由なセンスの持ち主。まったく異質なアイテム同士が、グラフィカルにまとまっています。さらにギークな足もとと、美人顔のバランスも気になる！」
（左）ストリート・ミーツガーリーシューズ
「普段なら目にとまらないスタイルですが、モデルのロンドン・マイヤーズのダサさギリギリの感じがすごく気になる。とことんスポーティな上半身に、ガーリーな赤いシューズを合わせたところがいい。デニム・オン・デニムで『ダサかっこいい』感じを狙ってくる心意気も好き」。パンツとシューズはトミー ヒルフィガー。
着たい服はどこにある？
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある？」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR３月号です！
